この映画、「仁義なき戦い」を彷彿とさせるとか言われてます。
そうなんすか?見たことないので、なんとも言えませんけど。雰囲気かな、実録もの風に撮ってるところとか
別に入れなくてもいい古めかしいナレーションとかですか。
それは、監督のお遊びの範疇じゃないでしょうか。
やくざもの見てるな~という気分に浸ってもらいたいというサービス精神の発露ですかね。
で本当の元ネタはこっちじゃないかな~
「LAコンフィデンシャル」
なっ!(笑)
暴力と陰謀と腐敗。ま、こういう物語のお約束がてんこ盛り。
てんこ盛りですけど、意外にすっきりした流れで、ややこしいことはない。
そういう意味では「LA・・・」より見やすい。
(あちらは、登場人物の名前がエドだのバドだの、ワザと混乱させてんのかっ!と原作の時点でイラつくわたし。
よく考えたら、日本語のカタカナなので混乱しただけで、アルファベットだったら、そんなことはなかったのだろうか・・)
暴力団も意外にこじんまりしていまして(笑)覚えきれない人数も出てこないしね。
過激な描写なんですけど、アタシは平気でした。大丈夫ですよ、女性は、多分。
逆に男の人が、ちぢみ上がるようなシーンが(笑)
私はゲラゲラ笑いたくなりましたぞ、あの場面。
「アウトレイジ」とも較べられてますが、あの映画のオシャレさとは、合いいれないのよ、この泥臭さ。
いや、画面が~とか、描写が~とか、そういうことじゃなくて、監督の持っている思想?いや、倫理観?
この白石監督はまだ若いからか、いや、そういう人なのか分かりませんけど
この人はまだ正義を信じてるのね(笑)
で、北野監督は諦めている・・気がする。
万人に通用する正義なんてないの、と考えている。
だから、この人の映画はすご~く乾いている。
カッサカサで、だから自然画面にはオシャレが溢れるの。
人情とか気色ワリイよ、とか思ってるのか、人間のそういう部分を描くのはどこか嘘くさい、とか感じているのか。
・・ただ単に照れているのかもね。
「アウトレイジ」は、やくざという狭い世界で、バカみたいな理由で争っている、まさに頭の悪い人たちの闘争を
怖い顔の俳優に、浅~い台詞をまくしたてさせるという(顔面アップで)荒業で描いたわけですが
美しくないオジサンたちの怒鳴り合いが、そしてそのアホみたいなストーリー展開が、スタイリッシュに見えるなどという
不思議な結果になりました。
ええ、確かにこれは新しいやくざ映画でした。
しかし、この「孤狼の地」はヤクザ映画ではなく、警察映画なんです。ま、誰でもそう思うでしょ。
役所さんの役は、滅茶苦茶な暴力刑事に見えますけど、実は、物凄く役所さん的な人物なの。
わかる?観た人はわかるはず。スニーカー作りそうな人です(いや、アタシ見てないけど、そのドラマ)
ちょっと、立派過ぎないかなあ(笑)とひねくれものの私。
後半、色んな人が、この人の真実を語る語る。
ワタクシ、他人が人の美徳を語る展開、あんま・・信用できない。
いや、真実味を持たせるために、他人の口を借りるんでしょうけど、なんか言い訳がましい。
というか、人が語って、本当にその人の本質が描けるのか?
人間は、その人自身の言葉と、行動にすべてが表れるはず。
前半と後半でのどんでん返しの為に、こう言う手法を使ったんでしょうけどね。
で、若手刑事が覚醒する。
・・このひとの成長のために、役所さんは、踏み台的な立場になってしまいました(笑)
強いてあげるならば、ここが、私のこの映画に対する不満ですかねえ。
「警察じゃけ、何をしてもいいんじゃ」という言葉は、この映画の本質でした。
滅茶苦茶で横暴な警察!という意味ではないと思います。東映の宣伝では、そんな使い方でしたが。
一般の人々の人権や平和を平気で犯すならば、自分らの人権を踏みにじられても、文句をいう筋合いはないはず、と言いたいのですよ、多分。
不思議に、ジタバタ諦めが悪い人たちなんですけどね。
自分たちの世界だけで、完結して、自滅し合うならば、好きにすればいいんですけど、そうもいかない。
必ず、一般人を巻き込む。
となれば、警察は、いや、役所さんは則を超える。超えすぎちゃって、本人も異常な人に見える。
それが「警察じゃけえ・・」という言葉に集約されたわけですね。
最後、若い刑事は、役所さんを踏襲しません。組織を飼いならしたり、みずからが、そちらへすり寄るような手法は取らないでしょう。
やくざの勝手な作法を利用すれども、もう甘やかさない。警察と暴力団の馴れ合いでは、解決しないと思っているのかも。
だから、この映画の時代設定が「暴対法施行」直前なわけでしょう。
カッコイイわあ~江口さん・・と思っていた人、残念でした(笑)カッコよかないのよ、結局。だってヤクザなんだもん!
君らの横暴で封建的な論理は、通じませんから!という結末でございました。
いや~よかったよかった!
・・でも、やっぱ見かけは素敵よ、両若頭。豚小屋さえも似合うわ(笑)
そうなんすか?見たことないので、なんとも言えませんけど。雰囲気かな、実録もの風に撮ってるところとか
別に入れなくてもいい古めかしいナレーションとかですか。
それは、監督のお遊びの範疇じゃないでしょうか。
やくざもの見てるな~という気分に浸ってもらいたいというサービス精神の発露ですかね。
で本当の元ネタはこっちじゃないかな~
「LAコンフィデンシャル」
なっ!(笑)
暴力と陰謀と腐敗。ま、こういう物語のお約束がてんこ盛り。
てんこ盛りですけど、意外にすっきりした流れで、ややこしいことはない。
そういう意味では「LA・・・」より見やすい。
(あちらは、登場人物の名前がエドだのバドだの、ワザと混乱させてんのかっ!と原作の時点でイラつくわたし。
よく考えたら、日本語のカタカナなので混乱しただけで、アルファベットだったら、そんなことはなかったのだろうか・・)
暴力団も意外にこじんまりしていまして(笑)覚えきれない人数も出てこないしね。
過激な描写なんですけど、アタシは平気でした。大丈夫ですよ、女性は、多分。
逆に男の人が、ちぢみ上がるようなシーンが(笑)
私はゲラゲラ笑いたくなりましたぞ、あの場面。
「アウトレイジ」とも較べられてますが、あの映画のオシャレさとは、合いいれないのよ、この泥臭さ。
いや、画面が~とか、描写が~とか、そういうことじゃなくて、監督の持っている思想?いや、倫理観?
この白石監督はまだ若いからか、いや、そういう人なのか分かりませんけど
この人はまだ正義を信じてるのね(笑)
で、北野監督は諦めている・・気がする。
万人に通用する正義なんてないの、と考えている。
だから、この人の映画はすご~く乾いている。
カッサカサで、だから自然画面にはオシャレが溢れるの。
人情とか気色ワリイよ、とか思ってるのか、人間のそういう部分を描くのはどこか嘘くさい、とか感じているのか。
・・ただ単に照れているのかもね。
「アウトレイジ」は、やくざという狭い世界で、バカみたいな理由で争っている、まさに頭の悪い人たちの闘争を
怖い顔の俳優に、浅~い台詞をまくしたてさせるという(顔面アップで)荒業で描いたわけですが
美しくないオジサンたちの怒鳴り合いが、そしてそのアホみたいなストーリー展開が、スタイリッシュに見えるなどという
不思議な結果になりました。
ええ、確かにこれは新しいやくざ映画でした。
しかし、この「孤狼の地」はヤクザ映画ではなく、警察映画なんです。ま、誰でもそう思うでしょ。
役所さんの役は、滅茶苦茶な暴力刑事に見えますけど、実は、物凄く役所さん的な人物なの。
わかる?観た人はわかるはず。スニーカー作りそうな人です(いや、アタシ見てないけど、そのドラマ)
ちょっと、立派過ぎないかなあ(笑)とひねくれものの私。
後半、色んな人が、この人の真実を語る語る。
ワタクシ、他人が人の美徳を語る展開、あんま・・信用できない。
いや、真実味を持たせるために、他人の口を借りるんでしょうけど、なんか言い訳がましい。
というか、人が語って、本当にその人の本質が描けるのか?
人間は、その人自身の言葉と、行動にすべてが表れるはず。
前半と後半でのどんでん返しの為に、こう言う手法を使ったんでしょうけどね。
で、若手刑事が覚醒する。
・・このひとの成長のために、役所さんは、踏み台的な立場になってしまいました(笑)
強いてあげるならば、ここが、私のこの映画に対する不満ですかねえ。
「警察じゃけ、何をしてもいいんじゃ」という言葉は、この映画の本質でした。
滅茶苦茶で横暴な警察!という意味ではないと思います。東映の宣伝では、そんな使い方でしたが。
一般の人々の人権や平和を平気で犯すならば、自分らの人権を踏みにじられても、文句をいう筋合いはないはず、と言いたいのですよ、多分。
不思議に、ジタバタ諦めが悪い人たちなんですけどね。
自分たちの世界だけで、完結して、自滅し合うならば、好きにすればいいんですけど、そうもいかない。
必ず、一般人を巻き込む。
となれば、警察は、いや、役所さんは則を超える。超えすぎちゃって、本人も異常な人に見える。
それが「警察じゃけえ・・」という言葉に集約されたわけですね。
最後、若い刑事は、役所さんを踏襲しません。組織を飼いならしたり、みずからが、そちらへすり寄るような手法は取らないでしょう。
やくざの勝手な作法を利用すれども、もう甘やかさない。警察と暴力団の馴れ合いでは、解決しないと思っているのかも。
だから、この映画の時代設定が「暴対法施行」直前なわけでしょう。
カッコイイわあ~江口さん・・と思っていた人、残念でした(笑)カッコよかないのよ、結局。だってヤクザなんだもん!
君らの横暴で封建的な論理は、通じませんから!という結末でございました。
いや~よかったよかった!
・・でも、やっぱ見かけは素敵よ、両若頭。豚小屋さえも似合うわ(笑)