ab Cuore 

帰国した時ノンポリだった私が見たのは≒無政府状態の日本。
ショック、怒り、希望をこのブログに書きました。

6/23 中村浩子 And then 第43話

2024-06-26 08:16:54 | あほ



6/23 中村浩子 And then 第43話


雄二は刑事に益田に会いたいと申し出た。


マジですかとまず言った刑事がいた。

殺す気になったと思った刑事もいた。


雄二は警察が浩子が生きながら解剖されたことを言わなかったことに

雄二は腹を立てていた。

それが雄二のためと思ってなされたことは理解していた。

雄二の申し出に少し検討させてくださいが答えだった。


殺人でも障害でも加害者と被害者の家族が会うことは稀だ。

特に今回のような残虐な殺人の場合、加害者にも危険が及ぶことは

考えうる。 被害者家族には裁判なんか待たずに自分で殺してやりたいと

思う人は結構いる。


警察は雄二にどうして会いたいのか聞いた。

雄二は何が浩子をそんな目に合わせる動機になったのか

知りたいと言った。

雄二は浩子が幸子みたいに男を求めるなんてとても信じられない。

では益田はなんで浩子を苦しめる気になったんだろう?

警察はまず、益田の弁護士経由で提案した。

雄二は自分で聞きたいと言った。

雄二は益田にすでに会っており、益田と話をしているし

とも言った。

どんな話をしたのですか?

雄二は警察の質問に黙った。

言っていいものか?

何を益田に言ったのですか?


雄二は考えていたが、あの出会いのちょっとした事故のことから話し出した。

銀座で会う約束をしていた日に、浩子が階段から落ちてそれを助けてくれたのが

益田先生なんです。

それから家族ぐるみのお付き合いが始まって

浩子が益田先生に恋をしている風で、私は先生に浩子をかまってやってください

と頼んだのです。

益田先生はうちでのパーティーにも来てくれたりして

益田先生がうちに泊まってくれた日、浩子は先生と寝たいと

先生の寝室に行ったのですが、拒否されて。

益田先生は女が嫌いなら、そんな浩子がうとましくなっていたのかも

しれません。

でも益田先生、休暇がとれたとかで浩子と夕食をOKしてくれまして。

浩子、あんなにうれしそうにしていたのに。


その日私は出かける日で、浩子を送ってやれなかったんです。

あの日を思いだして雄二は再び後悔にくれた。

外出から帰宅して4時ごろ、先生から電話がありまして

来ないけど、ひょっとしてキャンセルか聞かれました。


浩子はあまり一人で出歩かないので何かあったとすぐ警察に電話しました。


警察は雄二が益田にかまってやってと頼んだことに疑問をもった。

自分の妻に男をあてがおうとしたんですか?

雄二はうつむいた。

それから、決心して言った。

僕は浩子より少し若いのですが、2歳年下で、でも浩子を満たせなくて。

浩子が先生に興味を持ったので、先生にお願いしたんです。

でも浩子は性経験が少なく、先生に迫るなんて考えられない。

益田先生に浩子が何をしたか聞きたいのです。

浩子が何をして、益田先生を怒らせたのか?

生きまま解剖なんて浩子がかわいそうで。

どんなに怖くて、痛かったことか?

雄二は涙を拭いた。


警察はギョっとした。

それは雄二に言っていないことだったから。

でもすぐ察しがついた。


弁護士が言ったのだ。


刑事内でもめた。

雄二に益田を会わせるべきか??



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