ANTHEM LIVE AT OMOTESANDO GROUND!

表参道でメタルのライブってのはなかなかイメージがつかめないが、普段はクラブチッタ川崎がホーム・グラウンドのANTHEMも、今回はいろいろと「大人の事情」があったようで。
それはともかく、小さいハコだったこともあり、チケットはソールド・アウト、会場はすし詰め状態だった。
ANTHEMの単独公演を見たのはこれが初めてだったけど（「OZZFEST」で一度見たが）、さすが日本のメタル・シーンを長年引っ張ってきたバンドだけあって、非常に完成度の高いライブだったと思う。
柴田直人（b）はモニターの調子が悪かったらしいが、胃がんの手術からの復帰とは思えないほどパワフルな動きを見せつけ、余裕さえ感じさせる、貫禄に満ちたパフォーマンスだった。
観客もバンドに忠実なファンが多かった。ふつう、メタルのライブ会場では、出演バンド以外のTシャツを着ている観客もいたりするが、この日はANTHEM以外のTシャツは見かけなかった。もちろん演奏曲はすべて頭に入っている状態で、坂本英三のヴォーカルに合わせて一斉に拳を突き上げたり、サビを歌ったりして、一体感を演出していた（俺なんぞは後ろの隅っこで気楽に眺めていただけなんだけどね）。

ちなみにこの日は午後から年休を取り、建築専門のギャラリーである「GAギャラリー」にも行った。昔は千駄ヶ谷の駅から迷いに迷って到着したものだが、今は副都心線の北参道駅からほど近く、すごく便利になった。
ただ今公開しているのは、建築家・藤本壮介の最新プロジェクト。俺、恥ずかしながらこの人の名前、知らなかったんだけど、今後、世界で飛躍的に活躍するのは間違いなさそう。
とにかく、展示されている大量のスタディ模型に圧倒された。やはり図面やCGとは存在感がまったく違う。しかも、いろんなアイデアのバリエーションと、それらが発展していくプロセスが非常に分かりやすく展示されており、見ていてまったく飽きさせない。
11月4日（月）まで開催中。建築設計に興味がある人は必ず見といた方がいい。ヘタすると一生を左右するぞ。