METALTEACHER Blog

メタル好きの高校教師がいろいろ書いております。

BLACK EARTH BURNING BRIDGES 20th ANNIVERSARY JAPAN TOUR

2019-05-31 19:50:55 | 日記
最近、教師の長時間労働がやっとクローズアップされてきた。高校は中学校ほど長時間ではないものの、それでも部活動で毎週のように土曜出勤する教師は多い。私はといえば、平日はそこそこ遅くまで残ることもあるが、部活動はほとんど「名ばかり顧問」状態なので(その分、他の顧問に仕事を押しつけていることは自覚している)、土日はしっかり休んでいる。また、来月は土曜日にPTA総会が行われるのだが、そんな時は月曜日が代休になったりする。
ところが、その代休の月曜日に出張が入ってしまった。こうなると「代休の代休」を取らなければならないのだが、平日に休みを入れるのはなかなか難しく、めんどうなので名目上は休んだことにして、実際は普通に勤務する職員が多い。
それでも私は他の先生方に比べて図々しいので、何とか休みを入れようとする。どこか良いタイミングで・・・・・・お、中間テストの日は、生徒は午前中で放課なので、午後から休みをもらって、諦めていたBLACK EARTHのライブに行けるではないか!
こうなると、私の脳ミソの中は自由時間を最大限に謳歌するための「検索モード」が全開となる。
まず、当日(5月21日)の会場は渋谷ストリームホール。ここは行ったことがないな。いちど下見を兼ねて会場まで行くか、それとも別の予定を済ませた後、余裕を持って会場入りするか。そして、開演は19時だから、映画だと1本は見られるか、2本は難しいな。作品は、ユーロスペースで『マルリナの明日』? 「超痛快“ナシゴレン・ウェスタン”」ってインドネシアの映画? 面白そうだし、ちょうどこの日(火曜日)はサービスデーで割引ではないか。じゃあ映画を見た後、近くのラーメン屋「喜楽」でワンタンメンを食べるか。で、もし休みだったら「天下一品」かな。『主戦場』も見てみたいけど、シアター・イメージフォーラムはルート的にちょっと・・・・・・。

というわけで、この日の午後は大変充実した時間を過ごすことができた(「レコファン」にも初めて行ったし)。ちなみにストリームホールへのアクセスはなかなか難しい。特に、地下鉄の駅からは割とすんなり行けたのだが、道玄坂方面からはなかなかアプローチできず、相当迷った。時間に余裕を持って行かれることをお勧めする。

よく考えたら、ライブに当日券で入れたのはラッキーだった。木曜日のクラブクアトロはソールド・アウトだったし。絶妙なタイミングで休みを入れられたわけだな。

BLACK EARTHは、ARCH ENEMY(スウェーデンのメロディック・デス・メタル・バンド)のサード・アルバム「BURNING BRIDGES」リリース時のメンバーが集まったプロジェクトで、プロジェクト名はファースト・アルバムのタイトルから取っている。「BURNING BRIDGES」は、自分の中で最も多くの回数、1枚を聞き通したアルバムだと思う。もちろんアルバムの出来映えが素晴らしかったのもあるが、当時、通勤時間が長い学校に勤務しており、たまに自動車で通う際、繰り返し掛けていたのがこのアルバムの楽曲だった。今回はその「BURNING BRIDGES」を完全再現するという。
ライブはその「BURNING BRIDGES」のオープニング・ナンバーである“The Immortal”からいきなり始まった。このナンバーはライブでよく演奏される定番曲だ。しかし、1曲目のエンディングに引き続き、2曲目の“Dead Inside”のイントロがアルバム通りに始まった時には気持ちが一気に高まった。これまでライブでは、1曲ずつをそれぞれ楽しみ、また、1曲とその次の1曲の繋がりに感心や驚きを覚えたりしたが、完成されたアルバム1枚分を聞き通すのは、全体を把握したうえで各部分を追っていくという、これまでとは違った味わいがある。また、演奏を聞きながら、そのアルバムを聞いていた当時の様子を思い起こし、何とも懐かしい気持ちになった。
ライブ後半は初期3作からのナンバーをピック・アップ。確かに現在のARCH ENEMYは洗練され、風格も感じられるが、同じクラシック・ナンバーでも当時のアレンジ/ラインナップで演奏すると、初期のゴリゴリした勢いが戻っており、これはこれで素晴らしい。特にヨハン・リーヴァ(Vo)のヴォーカル・スタイルや動きは、良い意味でのアンダー・グラウンドの雰囲気が感じられる。ただ、クリストファー(・アモット/G)はあまり元気がなく、やる気が感じられなかったのが残念。終演の挨拶が終わるとすぐに引っ込んじゃったし。

それにしても、マイケル(・アモット/G、クリストファーの兄)の築き上げてきた功績は偉大だな、とつくづく思う。エクストリーム・メタルにメロディの要素を大胆に採り入れ、メンバーチェンジ(特にボーカル)をうまくバンドのグレード・アップに繋げながら、ファン層を拡大させていった。その一方で、クラシック・ロックの再評価にも寄与した(Spiritual Beggars)。いつの日か、「マイケル・アモット・フェスト」が開催される日を想像せずにはいられない。

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