
水無月 二十二日 払暁(ふつぎゃう)・・・

卯の刻(6時)を 過ぐれば この日 夏至の日輪は すでに 高く

午の刻(正午)に 天頂には 白雲・・・落つるかに 見えて
風 騒がし・・・

酉の刻(18時) 未だ 明るき空に 染まる雲の ありて

雨雲の 訪ひ

かき消す 風伯(ふうはく:風神)

薄き雲のさま とりどり なるに・・・・・・絶えて 見る人も 無し

縹(はなだ:薄藍)の 空に 桜を かさねて

黒雲は おそふ

天の 花を・・・

など・・・思ひ 暮らすほどに 日 暮れぬ

♪・・・「暮る」と「明く」と めかれぬ ものを 天の花 いつの人まに うつろひ ぬ らむ・・・♪(本歌45古今)