goo blog サービス終了のお知らせ 

暁の雲(平安語調平成日誌)

花をめで 鳥をうらやみ 霞をあはれびつつ
露をかなしぶこころ ここに記す
秋の月を見るに 暁の雲に会へるがごとし

浄土・・・前栽に咲く胡蝶の花

2011-11-07 | 樹木・植物・動物・有職故実

辰巳(南東)にすゑたる前栽に

冬を越す胡蝶の花ありて

朝(あした)の光 訪へば

宿世(すくせ)の徒(あだ)を洗らうがごとくに

つやめく・・・・・・・

あまたある中に 人顔の

誰とやに 似たりけむも あり・・・・・

この年の 末世の時つ波

かの国の 西方の煉獄

去る年の 徳なき人の声々

来る年の 時世(ときよ)の疾風(はやち)

いとはしきことあまたありて 厭離穢土(おんりえど) 欣求浄土(ごんぐじょうど)など唱えしか?・・・・・

さればとて 友もなく

いとほしき人も物も

忍土・忍界のかなたにありて

あからさまには え訪なはず・・・・・

西方浄土の色も香も

ここにあればこそあれ

ここに置きたればこそ ここにあんなり

縹(はなだ;薄藍色)の色を 弥勒 迎えの雲として

衆生済度(しゅじょうさいど)は

この花の 円き(まどき)顔々の中に住まはせむかし・・・・・
♪・・・むばたまの 闇のうつつは さだかなる 夢にいくらも まさらざりけり・・・♪(古今647)

暁の雲

2011-10-31 | 樹木・植物・動物・有職故実

秋の明け時は 卯の刻(午前五時頃)を過ぎてより

波立つ雲に 暁天の兆し来たりて 

心もとなき空路にも やや 光射したり

小半時も眺めぬ間に

薄色に変わりて

茜の空は

天女の衣・・・

少し明りて

かがよふ景色 息のむほどになりて 
衣擦れ(きぬずれ)の音さえ聞こゆる心地す

明け行けば

紫に染まる半空(なかぞら)のもとより

碧落(へきらく)のごとき(この世の果てにあるという) 花の様にも似て

尾を流し 飛び行く 扇広げたるやうなる雲の いたう変はりて覚ゆる(変わった形だなぁと思った)
♪・・・暮ると 明くと めかれぬものを 空の花 いつの人まに うつろひぬらむ・・・♪(本歌 古今45)

宿立つ頃・・・蕎麦の花白く 秋の野辺うす色に・・・

2011-10-24 | 樹木・植物・動物・有職故実

巳の刻(午前十時頃)

宿立つ

秋霖の長雨に

煙ぶりたる山を見

色づきたる畦

ややそそめきて

はづかに雲の裂けたるより

千畳の野ありて

白き蕎麦の花盛りなり

山は 色無き秋風

波打つ野辺に

果て なからぬかとぞ覚ゆる

山を貫く隧道(づいだう)を 足にまかせて抜ければ

にはかに光満ちて

うす色の花

日に照らされてあり

冴え返へる空の下に

秋桜の中に分け入れば 腕(かひな)埋づまりて・・・

「しをりて行きし旅なれど・・・」など顧見ぬ

かひなき命を・・・ 花 寄せ来る方へ 

たち帰りぬ・・・

♪・・・ささなみの信濃の山に風吹けば 花釣る人の袖かへる見ゆ・・・♪(本歌 万葉1715) 


石苔の朝(あした)・・・千条の光に 箸まどふ朝餉

2011-10-17 | 樹木・植物・動物・有職故実

夜は 明け方に なりぬらむ

起き出でて・・・
彼方など 見やりたるほど(時)など ものむつかしきも(なんだか気味がわるいが)
なにとも覚えず 山際 白みて いとしめやかなる(大変静かな)明けの頃ほひなり

からうじて(やっと)鶏の声はるかに聞こゆ

宿の中 方々たどりありきつつ(うろうろ歩きながら)様々見やるに・・・

壺前栽に 水の落ち違ひたる鹿威し〈ししおどし〉ありてをかし

開きたる窓より見渡たせば

四方〈よも〉の梢 絵にいとよくも似たるかな

辰の刻(午前八時)になりて 朝餉の間に渡りぬ

山海の幸 細々とした白き器に うつくしげに並びたり

こは(これは) 廿九器のうつはに 汁物と飯物とを添へ

三十一文字〈みそひともじ〉の「短歌膳」とかや・・・(^^)

うつはの数多くて 台にみなぎろふ様は(あふれそうな様子は)
鏡水にうつる朝の光かとぞ覚ゆる心地して 幸〈さき〉ものなり
♪・・・いにしへも かくやは箸のまどひけむ 我がまだ知らぬ朝影の水・・・♪(本歌 源氏夕顔)



石苔の宴(千夜を過ぐさむ心地ぞすなる・・・)

2011-10-10 | 樹木・植物・動物・有職故実

酉の刻(午後七時頃)過ぎて

夕餉に (別の部屋に)渡る

うつぼに(なかをくりぬいて)つくりたる果実
紅梅(色)に 光添えて かがよふ

さまざま取り寄ろふ枯れ野(黄と白)・・・
秋色の山の幸なるべし

きよげなる氷〈ひ〉の器に 薄朽ち葉(色)の生魚〈いけうお〉・・・

げによに思へば(なるほど考えてみると)
おしなべたらぬ人の(並々でない料理人が)作り出したるぞかし(^^)

さて 戌の刻(午後八時頃)になりて
うち見まはして ありし門〈かど〉のわたりをたたずめば(あたりをぶらぶらしていると)

ひまひまより(隙間から)見ゆる火の光・・・

この方の人(音楽の方面に通じた人)召し出でて

もてならしたる(使い慣らした)太鼓の 
いと ゆゑづきてぞ(わけがありそうな気配に)見ゆる

やがて いはむかたなく光満ちて その人は消えて

代はりに 湯立ての神 出来給ふ

鳴る神よりも おどろおどろしき太鼓の音 響き渡りぬ
人 おびやかさむとて け恐ろしう思はするならむ
むげに(まったく) けおさるる心地(圧倒される感じ)ぞする

さて・・・小半時ばかりありて 昼神に住まう異様〈ことよう〉の神 去りぬ

闇にまぎれつつ

寝所への渡りには ここかしこ くまぐましく(薄暗く)覚ゆるに
物の足音(何か魔物の足音)ひしひしと踏みならしつつ 後より来る心地す

鄙〈ひな〉ぶる宿の(田舎の宿の)夜の明くるほどの久しさは

千夜〈ちよ〉を過ぐさむ心地ぞすなる・・・・(・・;)

石苔の宿(うらめづらしき秋の初風)

2011-09-28 | 樹木・植物・動物・有職故実

山風 ひややかに吹きたる夜に

すずろなる人(気を留めぬ人)も 所がら ものあはれなり

信州信濃の秋風よりも 良きものありて(^^)入る・・・・・(^^)(ーー)(ーー;)・・・・・・・

この湯屋には 湯屋権現殿おはして その名を「昼の神」とぞいひける

湯殿には 天蓋に「昼狐」住まふ

いづくよりかは知らねど 吼かい(こんかい)の声(狐の鳴き声)聞こゆる心地す

「あやし・・・ひが耳(空耳)にや?」

仏の御しるべ(案内)には 暗きに入りても さらにたがうまじかんなるを(決して違うはずはないというのに)・・・

この宿に 取り寄ろふおどろおどろしき(恐ろしげな)面の数々

おぼめき(不審に)まうさむも ことわりなれど

いと あてやかなるも

いやしきも

恥がましき面も・・・

さるにては(それにしては)

かく 乾(ひ)がたうはべるものを(湿度が高くて乾きにくいだろうに)

いかで

置きたまへることぞ・・・と

さまざま あやしみけり
♪・・・まくらゆふ 今宵ばかりの露けさを 深山の苔に 比べざらなむ・・・♪(源氏・若紫)

木曽路は並べて山の中

2011-09-14 | 樹木・植物・動物・有職故実

木曽路は なべて 山の中なり

いはゆる

山のぼり

河わたりし時に

「われありき」とぞ 思ふ

されば

われに 時あるべし

しかして

われ すでにあり

時 去るべからず

街道を逸れ(それ)草木に分け入り

深山を下れば

石苔ありて 道ふたがれぬ

前途数十里の思ひにこれを越え

いとどしき坂を行き行く

其よや(そよや) このわたりに(辺りに)古人のいひ残せし

「寝覚の床」などありて 訪なふ(おとなふ)

やがて 時 かの去来の相を見せたれば
われ しばし 有時の時をすぐす

木曽川に沿ひて 更に十数里・・・茅葺きの宿に至りぬ

石に さまざまとり混ぜて 苔むすによりて 

「石苔(せきたい)の館」と称す

ひと夜の宿を請ふ

鴨居に ほだされし(つなぎ止められた)木菟

たをやぐ(ものやわらかな)宿主(あるじ)が渡せし部屋には
鬼女の面 待ち取るさましてあり・・・(・・;)
♪・・・山里は 秋こそ ことに わびしけれ 鬼女待つ宿に 目をさましつつ・・・♪(本歌214古今)





心劣りの咎(とが)ぞ口惜しき・・・旅立ち(~-)

2011-08-31 | 樹木・植物・動物・有職故実

またなく らうがはしき(乱暴な)隣の姫の用意なき(無遠慮)を

くだくだし(不愉快だ) あな うたてし!・・・など 思ふにつけても

みだりがはしき(やかましいほどの)虫の声 声 声 声・・・(ーー)

空行く鴉の 耳かしがましき様・・・(~-)

こなた かなた に 聞きわたされて・・・

心苦しく・・・末摘花かとさへ見ゆる にはかに腫れ上がりたる頬の様は 
まして けうとし(気味が悪い)・・・・(~-;)

いさよふ雲に 

ゆくりなく(突然) あくがれむ(浮かれ出る)ことを思ひ・・・

野分吹く 長月 朔日(ついたち)

雲切れて やうやう日の出でたる嵐の狭間に

戌亥の方かけて

いざ 旅立たむ

♪・・・かはむしの さし繁(しじ)に生(お)ひたる栂(とが)の樹の わが身ひとつの秋にはあらねど・・・♪
(本歌 万葉907長歌・古今193秋)


おぞましき虫めづる姫君

2011-08-29 | 樹木・植物・動物・有職故実

蝶めづる吾の

住みはべるかたはらに

虫めづる姫君とて

よろづ 生くる物の中にも

殊に 恐ろしげなる 『かなかだち』(トカゲ)などを

素手にて取り 持ちて吾に見すれば

(・・;)

かの姫「こは なそ?」など 名を問ひ聞き

「かやうなる四つ足の 心深き様したるこそ 心にくけれ・・・

などてか 名を 答えざる?」と 吾を責むれば・・・おぞまし(ーー;)

吾 「こは いかが?

   誠に興ずべきは かやうなる 鎧(よろひ)かづきたる虫 にこそはべらめ

   つやめきたる様の いみじう清げに 

   取り取り 色ふこと をかしければ・・・(^^)」・・・など物語すれば
かの姫 「あいなし!!かく人に媚びたる様の いづくに誠あらむ?!

     あぶ・くちなは(蛇)・雨彦(あまびこ:ヤスデ)などの

     かたち 奇態なるものこそをかしけれ!」など言ひて 

つと 家にとりかへし

ブルーベリーとや申す果実の あまたある木の葉のうちより

かやうなる『かはむし』(毛虫)持ち来たりて

姫 「こは いかに?・・・繭になりたれば『たまむし』など呼ばる」など
からき笑み浮かべて・・・

 「いざ 給はむ!」など 言ひておこせば さらに幼気(いたいけ)なし(ー~)

 「こは 刺蛾(いらが)にて 毒持ちたる虫ぞ!」など いなぶるに・・・・・・・

(・・;)(^^;)(ーー;)(00)(~~;)・・・・・・

いとどしく まことむくつけき いとほしげなき姫なり
♪・・・かはむしの 毛深き様を 見つるより 取り持ちてさへ ゆめな見させそ・・・♪(本歌:堤中納言物語)   

夜さりの風や? もののけの奇樹・・・

2011-08-20 | 樹木・植物・動物・有職故実

しまとねりこ とて

うら盆の 
他に 白き花もなき ころほひに

いとど けやけき(目立つ)様したる樹 ありて

あはれがり
また あまた付く 白き翼果(羽根状の実)に はかられて(だまされて)

よしや 「もののけ」の 宿と 見つべき この樹のさまの

夜さりつ方には まして・・・

白き群果に寄りて 繁げきもとに 見入れば

艶艶しき葉の さまざま見え 惑はし

いはむかたなく 光満ちて
かく あればこそ あな ものぐるほしけれ・・・

ま・も・の とは

木の葉などの 透間に見ゆれば

ま・もの とや 言ひてむ・・・

琉球の 島より渡るによりて 「しまとねりこ」とぞ 言ひける

♪・・・かけざりし 方より来たる 白き枝の 解く と見る間に けしき見ゆらむ・・・♪(拙歌)

紫の空 去らぬ空・・・

2011-08-10 | 樹木・植物・動物・有職故実

文月 大暑の日のつれづれに 戌亥(いぬゐ:西北)の空 見上ぐれば
雲は 薄色に いと ゆゑづきて(何か曰はくありげに) ぞ 見ゆる・・・
こ は 秋の空 なり

未申(ひつじさる:南西)には 上弦の月 出でて
はつかに 夕映えに 染まるか とぞ 見えたる

半蔀(はじとみ)を 上げ
母屋(もや)の内より 少し ながめて・・・

ゆゑゆゑしき(品がある)紫のかすみ立つさま

まさに・・・秋立つより はやく 秋の空 なりき

中に・・・むげに けおさるる(圧倒される)心地する雲のありて

半時ばかり 眺めやるうちに かき消えぬ

暮れゆくほどに 濃き紫に 染まりゆく空を見 
しばし 我 忘れぬ

翁丸 縁に いとちいさやかにて うち臥したるを
かき抱きて 背に負ふ

はるかに 澄み渡る空に 月(^^)

形 うつりゆく雲(・・)

心地 こそ 惑へども いかでか 去らざらむ・・・
♪・・・紫の人もとゆゑに 武蔵野の 空は 皆がら あはれとぞ見る・・・♪(本歌867古今) 
  

野分(のわき)の夜の品定め

2011-07-25 | 樹木・植物・動物・有職故実

文月二十一日 かとよ・・・

野分(台風)吹き しめやかならぬ宵
ひとり つれづれ暮らしたるに・・・

北隣の少将殿 参りて 
手づから 瓢(ひさご)携へ
「かやうなる おどろおどろしき夜は いざ 物語せむ!」
など 言ひて・・・

断はりはなくて 上がりぬ・・・
けしうはあらず・・・我 物語のたづき(取りつく手がかり)に

「近頃は 軒に 薄き花の さまざま咲けるが・・・いかむ?」
など 問へば

少将殿「薄き花 葎(むぐら)の門(かど)に 閉ぢられたらむこそ 珍しく覚えめ・・・まして
    さやうなる人の らうたげならむ様 いかで はた かかりけむ!
    と 怪しく 心とまる わざ なり」など 言ふ

我 「女の これはしも と 難つくまじきは かたくもあるかな・・・」など 返す

少将殿「かたち をかしく 若やかなる程こそは なほ めでたけれ(^^)」など そそめく

我 「しかれども そ は うはべばかりの情(なさけ)なり・・・

・・・品高く 大人しき様したる人の 思ひのほかに らうたげならむ人(^^)・・・
   そこ ここ の 門には 落ちておはさむや?」など 言ひて 笑ふ
少将殿「いと むずかしげなり・・・(ーー)」など 返す

我 「ならば しどけなく見奉らむが・・・なでしこの・・・など いかが?」とぞ 尋ぬるに・・・

少将殿「時世の覚え やむごとなきあたりにこそ ひとり ふたり いとゆかしき人もあらん・・・」など 答ふ

我 「まことか! さらば かやうなる うちあひてすぐれたらむ人や いかに?」
少将殿「必ずしも わが思ふにかなはねど・・・いと ゆかしきことも なしや・・・(^^;)」など 言ふ

我 「心もとなくとも 昼顔のごとき やはらかならむ人を とかく引きつくろひては などか見ざらむ」

少将殿「くまなきもの言ひも 頼もしげなきこと・・・なほ 苦しからむ」

夜 更ければなり・・・

風の音 しとどにみだれ飛びて そこここの軒を揺らすに

物語 いぶせきままに・・・

少将殿「我らは・・・絶えて定めかねて 生涯を 子子(ボウフラ)のごとく 
    あやうきため池に 心づきなき身を浮かべむがよろしき身 ならむ!!!」など うち嘆く
我は 「疾く(とく)帰りたまえば・・・」など 消えも入りぬべく 覚ゆ(ー~;)
♪・・・なでしこの 生ひたつ国の 乙女らの かごとにおぢて うち出でかねつ・・・♪(拙歌)  
   

空に下生(げしょふ)の未来仏

2011-07-15 | 樹木・植物・動物・有職故実

文月 十二日 酉の刻(午後5時過ぎ頃)
西の空に 火焔入道のやうなる雲の 出でて

明日は 盆迎え てふ日

かの 大いなる雲のすそに 白鳥の ひとつ

ふたつ など

数え 過ぐす うちに

一陣の夕風 来たりて たちまちのうちに 雲を 方々へ 吹き払えば・・・

薄色の 兜卒(とそつ)の天に 弥勒菩薩の 現はれおはして 
南を向きて 衆生済度(しゅじょうさいど)の説法をするか?・・・と見ゆ

やがて 吹き払はれぬれば

♪・・・夏の夕 吹くかとすれば 白鳥の 鳴くひと声に 風の説法・・・♪(本歌156古今夏)

合歓の木の傍らに・・・眠らぬ猫と大人しき犬居て・・・

2011-07-09 | 樹木・植物・動物・有職故実

これも 鴻巣にて
逆川(さかさがは)といふ ところに 
夏草の 生ふる家 あり

庭に・・・

陽に あぶらるる猫 いて

ふさやかに ととのほりて

毛も 多かり・・・

その けはひ もてつけざるさま・・・
♪・・・まもるべきかな 夏草の猫・・・♪など 思ふ

かたはらに そびゆる 合歓の木は ものいはぬ木 にて

人の 起きぬさきに 葉を 開き

日がな一日 光を 頼む

かわむしの 毛深きさまと 較ぶれば(^^)

なほ・・・など思ひ・・・高きに咲きたる花の ゆかしきさまも 
・・・かそけし 心寄せなむ・・・など 思ふ

合歓は 
暮るれば 葉を閉じて 寝ぬる

よりて ”寝・む”とぞ 申す

猫は
いとよく 眠るもの なれば

”寝・子”など・・・いふか? 

四ひらの変化(へんげ) 萼(がく)の花

2011-06-29 | 樹木・植物・動物・有職故実

都 にて は

すでに 終はりし この 花 の

武州

大宮台地 の 北の端 に

鴻巣 とや いふ

中山道 の 宿駅 にて

今を 盛り と

咲く

家 あり

ひと重

八重

うつつ世 には

さまざま の 影

とりよろふ 形 の

いろふ さま

人々 見栄せり(みはやせり)

(^^)・・・紫陽花 は

元は 倭(わ:日本) の 原産 にて

四枚 の 萼片ばかり が

ひと の 目を 引き

おおかたは 萼片 の 色を 愛づる もの なれど

誠 の 花は 芯 に あり

こ は 未だ つぼみ にて

開花とは

かく なる を いふ

(^^)・・・・・・・

本念 の 花

飾ること のみ 繁く なりて

集(あづ)

真藍(さい)

と ぞ 申し たる・・・とか

♪・・・紫陽花や 藪(やぶ)を 小庭の 別座敷・・・♪(芭蕉)

(^0^)・・・・・・・

(^~^)・・・・・・・