外国で一時的個人的無目的に暮らすということは

猫と酒とアルジャジーラな日々

2013年1月のマドリードへの旅(4)アランフェスに日帰り編~

2021-10-22 19:46:39 | スペイン

 

 

今回はスペイン旅行記の続きで、マドリードから日帰りでアランフェスに行った時の話。アランフェスの観光名所といえば王宮だが、この日はなぜか閉まっていて、中に入れなかったので、王宮周辺の広大な庭園を散策するだけで終わった。とても寒い日で、他にはあまり人はいなかった。

 

 

アランフェスには、マドリード中心部のアトーチャ駅から電車に乗っていく。

 

 

この電車。真新しくてカッコイイ。

 

 

 

 

中は不安になるほどガラガラだった。

 

 

1時間足らずでアランフェスに着いた。

 

 

重厚な造りのアランフェス駅

 

 

駅から王宮までは、徒歩で15~20分ほどだ。私は方向音痴で盛大に迷いながら行ったから、もっとかかったが。通行人が少なくて、なかなか道が聞けずに苦労した・・・今はスマホがあるから楽かもしれない。

 

 

アランフェスの旧市街

 

 

 

 

ハム類を中心に扱う食料品店のウインドー

 

 

ここの旧市街はこじんまりとして可愛らしく、レンガ色やベージュ系の暖かい色調に塗られた建物が並んでいた。美味しそうなレストランやバル、商店などもあり、小さいながらも住みやすそうだった。私はどこかに旅すると、毎回「自分はここに住めるか」「ここに住みたいか」と自問する習性がある。

 

 

不動産屋さんのウインドー

 

 

アランフェス中心部の80平米で2Kの家具付きアパートが400ユーロ(今のレートで5万3千円くらい)って安くない?当時の(たぶん今も)フィレンツェの相場だと倍くらいしそう。

 

 

 

 

こっちは50平米の1DKで400ユーロか。広い方がいいな。(借りるんかい)

 

 

ようやく王宮にたどり着くと、外側にミニトレインが止まっていた。

 

 

ちょっと乗ってみたかったが、観光シーズンでなかったせいか、動く気配がないのであきらめた。

 

 

王宮

 

 

この日は内部が見学できなかったせいか、閑古鳥が鳴いていた。

 

 

でも外の回廊を歩くだけでも嬉しい。

 

 

王宮を後にして、その背後に広がる庭園に向かう。

 

 

「島の庭園」

 

 

王宮周辺には、この「島の庭園」以外にも「パルテレ庭園」と「王子の庭園」があるのだが、境目はよくわからなかった。背の高い木立の間の要所要所に彫像や噴水などが配置され、その脇を川が流れていた。さすがヨーロッパの王宮の庭園、格調高くて優美な雰囲気だ。

 

 

小便小僧が成長したら、こんな感じか。

 

 

全体的にギリシャ風

 

 

この姿勢、真似してやってみると腰を痛めそう。

 

 

垣根の迷路。手入れが大変そう。

 

 

鳥かご。鳥の姿はなかった。

 

 

西洋画のようなしっとりとした冬枯れの風景。眺めていると、気持ちが穏やかになる。

 

 

タホ川 カモさんたちが大勢いる!

 

 

こういうこともあろうかと、パンを持参して良かった。備えあれば憂いなしだ。当然ペットボトルに詰めたワインも持参していたので、ワインを飲みつつ鴨にパンくずを振舞った。すべて世は事もなしだ。

 

 

何か企んでそうな目のカモさん

 

 

もうおうちに帰る一団も

 

 

私も歩き回っているうちに体が冷え切ったので、散策を切り上げ、旧市街の地元の人たちで賑わう食堂で遅い昼食を取ってから帰途についた。

 

 

 

 

焼いたソーセージとシーフードのフライが挟まったサンドイッチ(Bocadillo ボカディージョ)、美味しかった。でもビールは体が冷えた・・・

 

というわけで、アランフェスでは人けのない冬の庭園を歩くくらいのことしかやっていなのだが、カモさんたちにも会えたし(重要)、ご飯も美味しかったので良しとしよう。

 

ちなみに、アランフェスといえばホアキン・ロドリーゴ作曲の「アランフェス協奏曲」、アランフェス協奏曲と言えば「必殺仕事人」、という図式が脳内にインプットされている人が多いのではないんだろうか。(私だけ?)

 

 

必殺仕事人のテーマ、これだよね?

 

 

村治佳織の演奏、さすがだな・・・

 

 

(参考)

【スペイン】世界遺産「アランフェスの文化的景観」〜王宮の周りに広がる美しき庭園〜

https://www.travelbook.co.jp/topic/83

 

アランフエスの王宮庭園

https://worldheritagesite.xyz/contents/aranjuez-gardens/#index4

 

スペイン庶民の味、Bocadillo(ボカディージョ)!

https://www.tsuji.ac.jp/college/france/blog/mail_france/bocadillo.html

 

 

(おまけの酒情報)

 

サントリーのストロングワイン(ネットから拝借した写真)

 

スーパーの酒コーナーで初めてこれを見た時、「サントリー、ワインもストロングにしちゃうのか?!」と衝撃を受け、それが本当にワインと呼べる代物なのか疑ったものだ。

 

しかし先日、瓶のゴミの日をうっかり忘れ、家の中に空き瓶の林が出来てしまった時、自分への罰の意味を込めてペットボトル入りのこのワインを買って飲んでみたところ、案外悪くない味だと思った。美味しいとまでは言えないものの、マズくてちゃぶ台をひっくり返したくなるような味ではなかったのだ。ストロングを名乗るだけあって、アルコール度も14度と高めだし(普通は12度くらい)、経済効率(?)もいい。時々買おうかな・・・

 

 

(続く)

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2 コメント

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ウンム・キタト・ミチさんへ (Zhen)
2021-10-22 23:11:10
こんばんは

厚い雲が垂れ込めたのって、ちょっとスペインのイメージと違いますね。でも、これもリアルなスペインなんですね。ほんとうに寒そう、まぁ、それなりに標高が高いので、寒くてもおかしくないですよね。

焼いたソーセージ、美味そ~、

ペットボトル入りストロングワインって、何とも経済的。その内、清酒みたいに紙パック入りもでるのかなぁ、優雅さないけど、エコだと思う。

では、また。
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Zhenさんへ (ウンム・キタト・ミチ)
2021-10-23 14:59:35
スペインの風土は地方によって多様で、内陸部のマドリードは、冬はとても寒いです。

 ソーセージもシーフードのフライも美味しかった~スペインでは、あんまり不味いものを食べた覚えがないですね。

すでに紙パック入りの日本製のワインはいっぱい出ていますが、どれも1.8L入りの大容量なので試してみる気になりません~ 1回飲み切りパックの少量のものは時々ベンチで飲んでますよ~美味しくないけど100円だからいいんです~
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