外国で一時的個人的無目的に暮らすということは

猫と酒とアルジャジーラな日々

2019年チュニジア・トルコ・イタリア旅行記(29)~イタリア南部バジリカータ州への旅・マテーラ到着編~

2020-10-13 16:08:50 | イタリア

 

今回はフィレンツェを出発してマテーラに移動した時の話。(前回の記事

 

朝シャワーを浴びて荷物をまとめ、友人に見送られてバスに乗り、フィレンツェSMN駅に出た。チケットは3日前に駅であらかじめ購入してあった。

 

フィレンツェからマテーラに直行する列車はないので、ナポリから50kmほど南に下ったサレルノまで列車で行って、そこから連絡バスでマテーラ入りする「Italobus」(イタロブス)というNTV社の列車+バスの連絡チケットを買った(参考)。イタロのホームページを見ると、このItalobusの運行は、技術的な理由で現在一時的に停止されているようだ。

 

フィレンツェSMN駅を10:37に出発する列車でサレルノに14:16着、ここでバスに乗り換えて14:35発、マテーラには17:35着の予定だった。約7時間の長旅だ。チケット代は87ユーロ(現在のレートで約1万800円)と高かったが、帰国までの日数が少なくて時間の余裕がなかった上、明るいうちにホテル探しがしたいということもあり、これを選んだのだ。もっと早くネットで購入したら割安だという話だったが、計画性のない人間なので、致し方ない。

 

NTV社の列車のブランド「Italo」(イタロ)のロゴはこれ。高速でかっ飛ばす野兎のせいで「i」の上の点が落っこちてる。

 

 

駅に着いて電光掲示板を見ると、サレルノ行きの列車は35分遅れで到着との表示が出ていた。不吉な・・・35分というのはその時点の概算であって、その後さらに遅れる可能性が大きかった。連絡切符なのに・・・列車が遅れてもバスは待っていてくれるのか。かつてイタリアの列車は遅れるのが当たり前だったが、近年は状況が大きく改善されて、あまり遅れなくなったというので、油断していたぜ・・・ホームの手前のセキュリティーゲート前にインフォメーションコーナーが出来ていたので、そこの係員のお姉さんに聞いてみたら、列車に乗ってから車掌に聞いてくれとのことだった。

 

列車が到着するホーム(binario)の番号がなかなか表示されないので、バールでカフェ・マッキアートを飲んで時間をつぶした。

 

 

ようやくホーム番号が表示され、列車が来たので乗り込む。結局、約1時間遅れで11時半頃に発車した。

 

 

この赤くてカッコイイお方が私を南に運んでくれるのね。待ちかねたわ・・・

 

 

検札に来た車掌さんに連絡バスのことを尋ねたら、列車が遅れた場合はサレルノで待機するから大丈夫だと言われた。しかし、ここはイタリアだ。不測の事態が起こる可能性は十分ありうる。ホントに待っていてくれるんだろうか・・・

 

 

窓の外には、牧歌的な風景が広がっていた。

 

 

サレルノに着いたのは15時前だった。駅前のバス乗り場にたどり着いてみたら、車掌さんの言った通り、バスは待っていてくれていた。まさか本当に待ってくれるなんて、オドロキだ。疑って悪かったわ・・・

 

 

サレルノ駅周辺の風景

 

 

マテーラ行きのバス。真新しくて綺麗だった。

 

 

バスの乗客のほとんどはイタリア人の国内旅行者のようだった。マテーラまでの3時間は大体寝て過ごしたが、時々目覚めて窓の外を眺めると、案外緑豊かな風景が広がっていて、少しがっかりした。早く世界の果てのような風景が見たい。

 

 

マテーラに到着したのは、18時頃だった。幸い、9月半ばでまだ日が長かったので、日没までは時間がある。これから重い荷物を引きずって宿探しをしなければならない。がんばろう・・・

 

 

(続く)

コメント (2)
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