外国で一時的個人的無目的に暮らすということは

猫と酒とアルジャジーラな日々

日付不明まとめ書き日記2016年9月

2016-09-12 03:41:27 | 日記

12日から4日間、イスラームの犠牲祭イードルアドハーですね。
ムスリムの皆様、イードおめでとうございます~

でも、ブログ内容は犠牲祭に全然関係ない、いつものまとめ書き日記なのだ。
悪しからず…


9月某日
風呂場で秋の到来を実感する。

うちのお風呂は東京ガスで、取っ手をぐるんぐるんと回して点火する古いタイプなのだが、
なぜか夏の間は低温ヤケドしそうな熱湯か、単なる水しか出ない。
しかし、気温が低い秋冬には適温のお湯も出るのだ。
どういう仕組みでそうなるのか、私にはよくわからない…

仕方がないので、夏の間はずっと水のシャワーを浴びていた。
しかし、そんな冷たい生活にも、もうおさらば。
今日、とうとうぬるま湯が出たのだ。

秋きぬと目にはさやかに見えねどもシャワーの温度にぞおどろかれぬる


9月某日
とても久しぶりに掃除をする。

一人で黙々と掃除をしていると、なぜか世界中の掃除嫌いの主婦の怨念に取り憑かれたかのような、ものすごく恨みがましい気分になる。
主婦でもない私が、世界中の主婦に取り憑かれるいわれはないのだが。
自分ではそんなに掃除が嫌いではないつもりだったが、もしかしたら大嫌いなのかもしれない。


9月某日
最近、犬も猫に見える。
夜、暗いところで飼い主さんに連れられている小型犬を見かけると、
「あ、ねこ」と反射的に思ってしまうのだ。
「猫なのに首輪を嵌められ、紐で引っ張られてる。なんてことだ!」と憤りながら二度見すると犬だった、ということがよくある。

犬だけではない。
閉まったお店の前に出されている白いゴミ袋や道端のプランターなんかも、うっかりすると猫に見えてしまう。
こういう現象って、もしやあれかしら。恋かしら?
それとも単なる視力低下かしら…


9月某日
8月24日にイタリア中部で起こった地震関係のニュースをチェックしていて、
瓦礫の下から救出された猫の話がやけに多いのに気づく。

被害が最も大きかったアマトリチャーナでは、地震発生5日目にジョイアという名のメス猫が救出された。
奇跡だ!と喜んでいると、12日目には同じくアマトリチャーナでジョイアの姉妹猫のカリーナが救出されたという。
さらなる奇跡だ!と喜んでいると(但し、その後無事に回復したかどうかは不明)、
16日目にはピエトロというオス猫が救出されたというニュースが出回る。

もっと早く掘り出してやってくれよ!とも思ったが、救急隊は猫どころではなかったのだろう。
それにしても、2週間以上飲まず食わずで生き延びる猫がいるとは…
猫という動物の持つポテンシャルは、私のささやかな想像力を超えているようだ。


地震16日目にしてようやく救助されたピエトロくん。元気になって欲しい



9月某日
珍しくバスに乗った。

途中の停留所で小柄なおばあさんが少しよろめきながら乗り込んできて、ドアの近くに座っていた40代後半くらいの女性が手助けをして隣に座らせてあげていた。
その後2人は会話を始め、お互いの身の上話をしていた。要約すると、こんなかんじ:

おばあさんは87歳、数年前に夫に先立たれて一人暮らし。子供は無し。
夫の実家の方とは付き合いはない。
身内の甥や姪はいるにはいるが、世話になるのも窮屈なので、一人でなんとかやっている。
手助けした女性も、約10年前にご主人を亡くし、
高校生の男の子を女手一つで育てている。

見ず知らずの人同士が、こういう非常に個人的な話をバスの車内で15分足らずの間にするとは。
まるでイタリアのようだ。
イタリアでは、電車の中で乗客同士が暇つぶしのためにお喋りに興じ、1時間くらいでお互いの家族構成から職歴、祖父母の出身地まで全て把握するのはわりとよくあることだ。
日本ではそういうことはないと思っていたが、私の思い違いだったか。
埼玉って、けっこうあなどれない。


最近のバジリ子さんと三つ葉さんたち。なんだか、すさんでる…





コメント
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