台灣媽祖日記

海の女神・媽祖などの研究調査のための台湾滞在記 日本の媽祖・天妃信仰も紹介

國際書展的晩 台北下雨

2005-02-19 | 媽祖と研究
お目当ての本でゲットできたのは故席徳進氏の『台灣民間藝術』。今から30年前に媽祖像を藝術史的視点で捉えた名著で、昨年10版目が出たのもです。他に専門書はあまり無かったのですが、故宮博物館(改修中)の図録2冊(一割引)と、香港から刊行中の『中華文明傳真』シリーズ(写真は明)を買いました。いちばん上はフェアのガイドブックです。

後者はビジュアル版中国史概説書ですが、写真がきれいなだけでなく、5年前に発見された四川省の水井街酒坊遺跡や、東大史料編纂所蔵の倭寇図巻とは別系統の抗倭圖卷(明軍に捕獲されフンドシ一つで手足を縛られた倭寇の姿が衝撃的!)など、レアな図版が満載。これで150圓(約1200円)はお徳です。
(版権をクリアーしているのかなぁ…)

それにしても学術調査でどんどん新発見があるだけでなく、印刷・映像・インターネットなどの技術進歩によって、中国圏の情報発信力が飛躍的に高まっていることを痛感します。

会場を出ると雨の中、頭上に現在高さ世界一のビル台北101が輝いています。508mの先端は雲の中です。

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