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中学受験総合~大日本帝国の楽しい家族団結力

中学受験算数~大日本帝国の楽しい家族団結力

「キセル算」のココロ  家族を助けよう大日本国民

2020-10-07 07:01:01 | 日記
 

 

0528_kuwata_1

こんな計算問題を…

0528_kuwata_3

 

こんな風に変形して…

 

0528_kuwata_4

 

途中の分数を打ち消すことで、1:2-1:7=5:14と計算できることを確認しました。

その際、

 

0528_kuwata_5

 

などのように分数の差に変形できることを、実際に計算してみて確かめたのでした。

 

さて今回は、20200630_1 や、20200630_3 などの部分について、図形的なイメージを使って、とらえ直してみたいと思います。

 

突然ですが、

 

20200630_01

 

1辺の長さが1の正方形を考えてみましょう。この正方形の面積は、もちろん1×1=1ですね。
この正方形の縦の辺を2等分、横の辺を3等分します。

 

20200630_02

 

こんな図になりました。小さい灰色の長方形1個分で、1:23を表していますね。
そして…

 

20200630_03

 

このように横長の長方形を考えると、これは1:2を表していて、小さい長方形3個分を占めています。
また、

 

20200630_04

 

この青い縦長の長方形は、0423_asaike_0_1を表していて、小さい長方形2個分を占めています。
ということは、小さい長方形の個数に注目すると、1=3-2ですから…

 

20200630_05

 

確かに、1:23=1:2-1:3の式が成り立っています。
こんな形で、式を図形的にとらえることができました!

 

20200630_2や、20200630_4も同様に、

 

20200630_09

20200630_010

 

このような図で表せています。それぞれ、小さな長方形の数に注目しながら確かめてみてください。

今度は、20200630_5について考えてみましょう。縦を3等分、横を5等分した正方形を使って考えれば良いですね。

 

20200630_07

 

これまでと同じように、上のような図で考えれば…
20200630_6



では、ありませんね!よく見ると小さな長方形の数が合っていません!
1:3を表している赤い長方形は小さい長方形5つ分、20200630_7を表している青い長方形は3つ分ですから、その差は2つ分で、
20200630_6
ではなく、

 

20200630_08

 

20200630_8

が正しいのです。
このように、分母同士の差が1になっている、20200630_9などとは様子が違っています。

では、少しひねられたキセル算、
20200630_10
のような問題は、どう計算したら良いのでしょう?

 

20200630_8
 
が正しいということは、20200630_5は、この値の半分。つまり、
20200630_12と表せます。
 
同じように、
 
20200630_13
 
と変形できるので、

 

20200630_14

 

と、無事に計算できました!

 

キセル算では、計算のしくみや理由をきちんと理解しないままに、計算方法だけを暗記している人が目立ちます。
ひねられてもきちんと対応できるように、根本原理を理解してから計算するように心がけていきましょう。

 

今回は、ここまで!

 


受験算数のコツ!水そうと棒の問題は順逆自在の術! 大日本国民としてがんばる

2020-10-07 06:58:59 | 日記

6月29日、この中には6と9という上下逆になった数字が入っています。
ということで、今回は「逆にするとわかりやすくなる」という解法をご紹介します。

 

まずは、この問題をご覧ください。

 

問題
 
底面積が300㎠の直方体の形をした水そうに、10㎝の深さまで水が
入っています。ここに、底面積が50㎠で高さ16㎝の棒を、床に垂直になる
よう、水そうに入れていきます。

 

20200629_1

 

(1)棒を2本、水そうに入れると、水面の高さは何㎝になりますか。
(2)棒を3本、水そうに入れると、水面の高さは何㎝になりますか。

 

 

この「水の入った水そうに棒を入れる」問題は、いろいろな解法があります。
一つは、棒が押し出した水が移動して、何㎝高さが増えるかを考えるもの。
もう一つは、変化しない水の体積を考えるものです。
今回は水の体積を使って解きます。
ただし、どちらの解法を使うとしても、この手の問題を解くには図が必要。
ここで、今回のポイント!図は順逆自在の術で描こうです。

 

順逆自在の術とはどういうことか?
水そうに入ったものは、①水➡②棒 の順番ですが、
これを、①棒➡②水、というふうに入れ替えるわけです。
結果として、水そうの中に入っているものは同じなので、水面の高さも同じ
ことになります。この逆転の作図の良い所は、水面の高さがよくわからなく
ても、簡単に描けるということです。

 

20200629_2

 

では、(1)を解説していきます。

 

<STEP1> 水の量を求める
底面積が300㎠・高さ10㎝の直方体の体積になりますので、
300×10=3000㎤です。

 

<STEP2> 空の水そうに棒を入れる
先に棒を入れます。図は水そうを正面から見た図にします。
また、見やすくするため棒は端に寄せておきます。

 

20200629_3

 

<STEP3> 棒の高さの所に点線を書き、点線より下の部分の体積を求める
棒の高さが16㎝なので、16㎝のところに点線を書きます。
ここより下は、棒の底面積だけ水が入りませんので、水が入る部分の面積は
300-100=200㎠になります。
したがって、下の部分の体積は200×16=3200㎤と求まります。

 

20200629_4

 

<STEP4> 水面が棒より上か下かを判断する
水の体積と、STEP3の体積を比べ、
水の体積が小さい➡水面は棒よりも下にくる➡STEP5-1へ
水の体積が大きい➡水面は棒よりも上にくる➡STEP5-2へ

 

<STEP5-1> 水面が下の場合
この場合、水が入る部分の底面積は一定になりますので、
3000÷200=15㎝ これが水面の高さになります。
したがって、(1)の答えは15㎝です。

 

(2)の場合も考えてみましょう。
STEP1は同じ3000㎤
STEP2は下のようになります。

 

20200629_5

 

STEP3は、水が入る部分の面積が、300-50×3=150㎠となりますので、
150×16=2400㎤と求まります。

 

20200629_6

 

STEP4は、水のほうが体積が大きいため、水面が棒より上、となり、
STEP5-2へ移ります。

 

<STEP5-2>水面が上の場合
STEP3で求めた体積を超えた水が、棒の上に入ります。このときの面積は
水そうと同じ面積になります。

 

20200629_7

 

3000-2400=600
600÷300=2
つまり、棒の上に2㎝水が入ることになりますので、水面の高さは、
16+2=18㎝と求まります。

 

いかがでしたか。順逆自在の術。
この技は、棒が底面についていない下のような場合でも、問題が解きやすく
なります。

 

20200629_8

 

順逆自在の術には、立体図形でも使えたりします。