今回は、
5年生は、これから速さと比、旅人算、流水算、時計算、
まず、この「速さ」の単元でつまずく第一のポイントは、
単位変換がまだしっかりと定着していない
という可能性があります。
そういうお子様は、秒速、分速、時速の関係図を書いてあげて、
演習は、SAPIXですと、BASIC「速さ」P.9ステップ①
四谷の予習シリーズ5年上「基本演習問題集」16回速さ(2)
にありますのでしっかりと練習しましょう。
また、次のステップでつまずくお子様は、
速さの三公式がまだ使えていないという状況が考えられます。
速さは、きょりと時間がわかれば出てくる。
つまり、どれだけの時間かかって、
ものなので、問題を読んだ時に、まずは、
更に、
「速さ」には、「旅人算」「流水算」「時計算」「通過算」と
入試の出題率から見ても、多様な問題が作られています。
その中で、大きくつまずいてしまうのが「流水算」でしょう。
速さが、上り、下り、流速、静水時の4つ出てくる上に、
更に、流速が変わったり、
こぐ速さを変えたりと、
途中で速さが変わってしまう問題もあります。
流水の問題では、4つの速さの関係を線分図に表しましょう。
初めのうちは簡単なので、線分図を書かなくてもできると
全く書かずに頭の中だけでやってしまう生徒さんが多いですが、
簡単なものから書いておかないと、少し難しくなっただけで
全く書くことができず解けないということが起こっています。
例えば、
上流のA地点から16㎞下流にあるB地点まで、上りに4時間、
船があります。
上りの速さは、16÷4=4km/時
下りの速さは、16÷2=8km/時
ということがわかったら、すぐに線分図にしてみてください。
ここから川の速さ、静水時の速さを求めることができます。
流速は、(8−4)÷2=2km/時
流速が変わる問題は、
上流のA地点から16㎞下流にあるB地点まで、
帰りは、流速が3倍になっていたため、4時間かかりました。
という問題があるとします。
この時の線分図を書くことができるか試しにやってみてください。
この時の、流速は、
行きは、(8−4)÷④=1km/時
となりますが、帰りは1×3=3km/時です。
次に、静水時の速さが変わる問題は、
線分図がやや描きにくいのですが、
例えば、
上流のA地点から14㎞下流にあるB地点まで、
こぐ速さを2倍にしたので、
という問題があった場合、
上りの速さは、14÷7=2km/時
下りの速さは、14÷2=7km/時
です。
上りは、静水時ー川=2km/時
下りは、静水時×2+川=7km/時
上り+下り=静水時×1+静水時×2=9km/時
川は変わっていないので、
上りと下りの速さの和は、川の速さが消去されて、
つまり、
上りと下りの和は、変える前の静水時+変えた後の静水時
静水時が変わる前の線分図を書くと、
この線分図に変わった後の静水時を書いてしまうと、
ややわかりにくくなるので、
上りと下りの和は、変える前の静水時+変えた後の静水時
この関係を知っていると便利です。
テストでも使えます