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歌う介護士

看取りをしたご入居者から「あなたの声は癒される」と。お一人一人を思い浮かべながら、ずっと歌い続けています。

祈る

2013-03-11 19:28:14 | Weblog
数日、あんなに暖かかったが、今年もやはり3月11日は寒い。
2年前の今ごろ入居者が居室に戻るのを見届け、わたしは帰途につき途中まで同僚の車に揺られていた。

電車は動かず、バスに乗り継ぎ、そこからタクシー乗り場へ。
なんとか自宅にたどり着いたのは、深夜の2時過ぎ。
冷え切ってはいたけれど、待つ間、トイレを探すこともなくたっていられた。

20時くらいからはメールがやり取りでき、友人たちの安否もわかって安心。
子どもたちは、それぞれ会社で一晩を明かすと連絡があった。
誰も事故なく、それだけで気持ちが楽になったのを覚えている。

それぞれが、それぞれの居場所で、まわりを守らなくてはならなくなるので、誰かを頼ることはできなくなる。
もともと1人だけれど、そのときは痛切にそれを感じた。
頼れるのは、自分と自分の傍にいる他人。
タクシーで声掛け合って相乗りしたのは、見知らぬ他人同士だった。(女性だけど)

このとき、会社を出るとき持って出ればよかったのが、
携帯カイロ。
引き出しに置いてあったのに・・・
持っていてよかったのが、
お結び、あめ、チョコレート。

わたしがなぜいつもチョコレートを持っているか!これが、その理由。



辛い2年間を送られている被災者の方々、自宅に戻れない避難している方々、
津波に流されてしまわれた多くの方々、
わたしは、ただこうして祈ることしかできませんが、
この災害を忘れないでいようと思います。


山形の従兄は、今も石巻へ手伝いに出かけるらしい。
「復興?そんなもの、何にもかわっない。」と、嘆く。
互いの利害が出てきて話し合いも進まないと聞いた。
綺麗事ではない現実がある。


わたしの父方は山形河北町、母方は会津若松、生まれたのはいわき市。

鶯の声、さえわたる

2013-03-08 18:34:23 | Weblog


巷には満開の梅、わがベランダでは金のなる木に花が咲きました。
今週、ようやっと鶯の初鳴きが聞かれました。

今の住まいに来て9年目、早いときには2月の中ごろには鶯の声が聞こえます。
まさか同じ鶯とは思いませんが、嬉しいものです。

毎年のことなのに初鳴きからしばらくは、ケキョケキョキョッー!クピチュッ!とか、
へたくそです。(笑)
鶯さんは美しくさえずらないと、連れ合いが来てくれないでしょうから上手にさえずってほしいものです。
縄張りのマーキングでもあるんですよね、きっと!

自然界のオスさんは大変なのねえ。
ヒトさんはいかがでしょう?(笑)


西風に乗って、いろんな微粒子が花粉と共にやってきました。
いやあ、眼がかゆい涙が出るわ、顔も突っ張ります。
もちろんマスクははずせないのですが、あまり目が細かいマスクは苦しくてつけていられない。
無いよりはまし!程度のマスクですが、してないのとはぜんぜん違います。

抗アレルギー剤、フルで使っていますよ!
服薬、スプレー、目薬。プラス、眼鏡とマスク。

この週末は、お仕事とコンサートのダブル。
職場へ行くと、少なくても昼食は担当するので、料理の腕は上がりましたよ!
何せ、12,3人分は作るので・・・。
腱鞘炎か、手首の筋を痛めないかがチョと気にかかる。

でも、このトシにしては充実してる、わたし。

介護食メニュー(ミキサー食)その2

2013-03-05 22:33:49 | Weblog

お分かりになりますか?
なんのメニューでしょうか?


上が、
お粥、つみれとワカメのスープ、山芋のステーキ合挽きそぼろあん、焼売、バナナヨーグルト。
お粥の彩りにニンジングラッセ。



下は、
あんかけ焼きそば海老ソース、スープ、さつまいも甘煮、きゅうり板摺り。


彩りがミキサーにかけると、同じになってしまいます。
自分で作ってみると、これまでの常食や刻み食と違って、もう人手間かけなければ見た目も美味しそうにならないことがわかりました。

○にんじんやさつまいも、かぼちゃの皮はむかなければいけない。
ハンドミキサーでは粉砕できない。
○水菜、ワカメ、ひじき、など、繊維の多いものも難しい。
○スープ類以外は、水分をメニューに応じて出汁か牛乳、お湯などを入れないとミキサーできない。
その分水分量が増えます。


ミキサー食を食べなければならない方は、嚥下も悪いので、水分、つまり水っぽくなるものはすべてとろみをつけます。
この方で、100gに対して3gのとろみ剤を使用しています。

ご本人に不評だったのは、きゅうりでした。
2口食べて「もういい」と、青臭くなってしまいました。


食事は彩りを考えて提供していますけど、形がなくなるミキサー食では色も混ざってしまいます。
できるだけ別々に分けているのですけど、限界があります。


「家でも手をかけているんでしょ?」って?
と~んでもない!
お金を頂いている「仕事」だからできるんですよ!(笑)

それほど家事は好きではありません・・・。



来週は、講習

2013-03-03 22:08:08 | Weblog
昨夜は、仕事帰りに「場当たり」と、行っても半分はゲネプロめいた場当たりでした。
今日はお昼から先ほどまで、ゲネプロ、本番。

何人も友達がソリストで参加しているので、合唱のお手伝いに。
わたしと同じように、数回の練習で本番に乗る合唱メンバーは多いのですね。

同じ日にゲネプロと本番があるのは、ソリストは大変ですけど、合唱も疲れるものです。
近くの友人が車で送り迎えしてくれたので助かりました。


さてさて、来週は、久々にわたしの担当の講習会です。
かねてから、後見人について分かりやすく語り合う場を設けたくて、講習という形を取りましたが、実際はざっくばらんに語り合うつもりです。

介護施設に勤務してきて、看取りを行う中で感じたこと、
家族の立場と、ご本人の思いの相違、
末期の医療についてなど、
そんなことまで含めて、後見人という立場では、何ができて何ができないかなどをわかりやすく話ができたら、と思っています。

もちろん、最近は、いろいろな場で権利擁護は語られ、後見人についても講習はなされています。

専門職(弁護士、司法書士、行政書士、社会福祉士)ではないわたしが、素人の立場から考え、お話できることもあると思いました。
お問合せいただいた方たちは、
「分かりにくいのです。」
と、おっしゃっていました。

車座になって、お一人お一人の顔を見ながら、お話できる会になればよいと思っています。