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歌う介護士

看取りをしたご入居者から「あなたの声は癒される」と。お一人一人を思い浮かべながら、ずっと歌い続けています。

演奏会形式とオペラ形式

2006-09-01 19:50:28 | Weblog
OFEは、指導者が得意としていたこともあり、モーツアルトオペラを中心に上演しました。
私は「フイガロ」だけは、全曲公演参加の機会がなかったのですが、ほとんどのアリアと重唱は歌っています。

何が大変だって、モーツアルトオペラは、「セッコ」(歌台詞)がやたら多いのです。タイトルロールは、セッコだけで何ページものイタリア語を暗記しないといけなくなる!

出演者の全員が職業を持っていますから本番近くなると顔が引きつります!/hiyo_do/}
それぞれ、暗記用のカードを作ったりして努力努力です。

「ドン・ジョヴァンニ」は好きなオペラです。
モーツアルトの4大作品の中でも、最も重厚で内容が濃いものです。
やはり父親の死という影響からなのでしょうか。

私はこのとき「エルヴィラ」を歌いました。
3日間の婚礼の後逃げられ、ジョヴァンニを追いかけて捜し歩いてきた、
女たらしのジョヴァンニ唯一の妻です。

面白いのが、エルヴィラだと気付く前のジョヴァンニ、
「いい女だ!いい女が来た!」と歌うのです。
顔を見て、ビックリ!という再会なんですが

「ドン・ジョヴァンニ」は、演奏会形式と、オペラ形式の2回上演しています。
オペラ形式の時は2日公演でした。(ダブルキャスト)

演奏会形式というのは、あまり演技を入れないで音楽表現で歌うオペラです。
大道具もなし、衣装は普通のステージ用です。

2回ともキャストは同じ。
偶然知り合った画家のTさんが私たちの組のレポレロで参加。
発のオペラでしたが、イタリアに留学していた本格派のイタリア語と、ミゴトな音楽感性でユニークな演技でした。

このTさんの奥様が東フイルのメンバーで、ひょんなことから「弦楽五重奏」の伴奏付きでの上演が実現したのです。

この作品はダブルキャストということもあり、タイトルロール同士も競争意識があったのかもしれませんが、セッコの練習にイタリア語をそれぞれの相手と組んで習ったりしました。
私が歌う、エルヴィラも女性の中で絡むので、一緒に何回か通いました。


エッ?どっちが出来が良かったかって?
       そりゃあ、決まってるでしょ!