自民党のキーパーソンは森喜朗元首相。
岸田内閣は「内閣不信任に値する」と激高したのは、自民党税制調査会で増税に反発した安倍派の面々。
高市早苗や西村康稔らが呼応するように反対の声を上げたが、どこかから「撃ち方やめ」の号令がかかった。
誰が号令をかけたかと思いきや、不死鳥のようによみがえる森喜朗元首相だ。
安倍亡き後、漂流する安倍派をまとめられるのはこの御仁だという。
自民党のガバナビリティはどうなっているのかと思うが、早稲田大学の先輩を頼った岸田文雄の狙いは的中した。
立憲民主党のキーパーソンは安住淳国対委員長。
立憲民主党の中で裏技の出来る人材。
岡田克也、野田佳彦、枝野幸男などと定期的に会食している。
代表の泉健太はどちらかと言うと権力闘争に慣れていない。
実際は岡田・安住の舞台回しに載っているのだろう。
安住のやや東北なまりの切れのあるツッコミがテレビ向き。
NHK出身だけある。
早稲田出身者が持つ「バンカラ」の気風もあるようで、維新の遠藤敬国対委員長と気が合うようだ。
遠藤敬は、「秋田犬保存会長」で犬好き。
犬好きには、飼っている犬をほめておけばだいたい気にいられる。
立憲民主党と維新の会の臨時国会での共闘が実現したのは二人の交友が実を結んだ格好だ。
(それなりの打算もあるのだろうが)
三人目は自民党の森山裕選挙対策委員長。
純朴な寝業師と言うタイプ。
寝業師を純朴と言うのは気が引けるが、こんなタイプがいても良いのだろう。
自民党は頭の良い官僚あがりか、安倍チルドレンで実力無く統一教会や創価学会推しでやっと当選したような連中が多い。
次期衆院選はG7サミット後何時あってもおかしくない状況。
大きな権限を持っているのが選対委員長だ。逆らえば公認から外れるリスクがあるから森山の動きは要注意。
野党にしてみたら岸田首相が低空飛行のまま選挙戦に突入したほうが戦いやすい。
自民党も安倍派が迷走中だから岸田おろしも出来ない。
なんとなくだらだらした日本政界の深い霧が続くのではなかろうか。