中国の歴史の中でも、魏・呉・蜀が覇権を競った三国時代が面白い。
軍師ということであれば、蜀の諸葛孔明が有名だが、魏の司馬仲達もなかなかのものである。
その司馬仲達の名言、
戦いで大事なのは善く敗けること。敗けは恥ではなく傷でもない。最後に笑えれば良い。
これは司馬仲達が祁山で諸葛孔明と対峙した時に初戦で何回か負けた時にはいた言葉だ。
戦いではなかなか決着がつかず、食料不足に陥った蜀軍が撤退して終わった。
(仲達が、孔明と仲の悪い李厳へ食糧運送を遅らすよう工作していた)
勝負にこだわるということで言えば、小学生の全国柔道大会が廃止になったという。
指導者が子どもに減量を強いたり、組み手争いに終始する、判定をめぐり指導者や保護者が審判に罵声を上げる、などの弊害が目立ったからだという。
要するに「行き過ぎた勝利至上主義」ということか。
しかしよく考えたら世の中全体がそのような動きになっている。
子供だけの世界で行われていることでもないだろう。
ところがその辺の反省は何もなくて、ただ廃止することで解決済みとすることに危うさを感じる。
関係者でもっと話し合うことが必要だったのではなかろうか。
おりしもロシアがウクライナに侵攻した。
プーチンには軍師もおらず一人で決めていると言われているが果たしてどうなのだろう?
ウクライナのゼレンスキーにはバイデンやジョンソンなどの大物がついているが軍師にはなりえない。
しかし今のところ巧妙な戦い方をしていると思う。
「負けは恥ではない、次に勝つための勉強だ」