最近テレビに映る安倍首相の顔色が冴えないと思っていたが、やっぱりと思わせるようなニュースが流れてきた。
韓国の文在寅という「前門の虎」と本気の喧嘩を始めたのが、後方からトランプという「後門の狼」が安倍晋三宛、直に農産物の大量購入を要求していたということが分かった。
2018年の米国の対中農産物輸出額は、前年と比べ100億ドル以上減少している。その穴埋めを日本に求めてきたのだ。
どの程度の額かは定かではないが、かなりの額であることは間違いない。(大豆と小麦だという)
そんな額を日本がとても輸入できるはずがない。
ただでさえ車を守るために農業を犠牲にして日米貿易交渉を行っていると批判されているのだ。
そこで考え出されたのが極めて姑息なやり方で、アフリカ支援の枠組みを活用し、輸送費を含め数億ドル(数百億円)規模で購入する案が浮上しているという。
何ということはない、事務レベルの協議を吹っ飛ばしてボス同士で内々で話を決めるようだ。
トランプにしてみたら「晋三は俺の言うことは何でも聞く」というやくざ組織の子分扱いだ。
さらに安倍晋三の稚拙な英語スピーチの物まねをして揶揄(皮肉を言ってからかうこと)したという。
日本のネットウヨ(並びに右派論客?と言われる人たち)は韓国には強く出ろと焚きつける割には、アメリカに対してはからっきしだらしない。
弱い人間は自分より弱いと思う人間に対しては強く出るが、自分より強いと思われる人間に対しては「借りてきた猫」にも劣る振る舞いだ。結局このような人間は自分も弱いということだ。「ネットウヨ」などという名がつくこと自体がおかしい。真正の右翼の人達に失礼だ。「借りてきた猫」にも劣るネズミだろう。
日本はなぜ「自由貿易」の旗を降ろしたのか?
結局自分で自分の首を絞めたとしか思えない。アジアをはじめ世界はじっと日本の出方を見ている。このままトランプの言いなりで終わるのか、それともピリリと筋を通そうとするのかをだ。
自民党内で軌道修正できなければそれこそ野党の出番である。
野党は日本政府の韓国に対する貿易制限に類した政策をもっと批判すべきだろう。
真に考えるべきは両国民の「ウインウインの関係」だ。