フジテレビ系列のFNNと産経新聞が合同で行う世論調査で、電話調査をせず架空回答を行っていたというニュースが流れた。
わかっているだけで1年以上に及び全体の1割以上あったという。
おそらく内部告発があって隠しておけないと、慌てて発表したのだろう。
産経新聞はもう正常な企業の体を為していない。
新聞や雑誌などのメデイァにとって一番大事なことは、読者からの信頼だ。
広告を出してくれる企業とか関連出版会社の雑誌を買ってくれる政治団体のためにあるのではない。
その意味で私が見直したのは、三万人のための情報誌と銘打って地道な活動をしている「選択」の動きだ。
「選択」は読者からの購読料で経営を成り立たせている。
だから真実を追求するというジャーナリズムの軸を揺るがすことがないのだろう。
3月以降、新規購読の申し込みが急速に伸びており終日電話が鳴りやまないという「逆コロナショック」だという。
「信用できる情報がほしい」との声が数多寄せられているという。
産経新聞が右寄りと言う論陣を堂々と張って邁進する分には誰も文句を言わない。
しかし政権べったりになりすぎて、政権のもたらすスキャンダルに目をつぶる。
そしてついには新聞がやってはいけない世論ねつ造に手を染めた。
もはやメデイァの死である。信奉する安倍晋三が同じようなことをやっているから自分たちも大丈夫と思ったのか?
コロナ過がもたらした良き傾向として、在宅時間が長いためにじっくりと情報の中身を考えることができたことだろう。
だから「検察庁法改正案」などという一見とっつきにくい問題にあれだけのツイートが集まった。
スマホは便利だが、「その話は知ってるよ」というレベル。
情報の分析、主張、批評がなければ「味のないスープ」を飲んでいるようなものだ。
読者(庶民)の側に立たず、権力の側に立って読者を見くびる。
権力を監視する立場を捨てて、権力にすり寄るメデイァの末路を産経新聞に見ているような気がする。