行雲流水の如くに

消費税の問題点を考えるーーー年号が変われば生活はよくなるか?

年号が新しく変わるということで大変盛り上がっている。
しかしこのような動きに目を奪われて、足元の動きを見過ごしてはいけないだろう。
昭和から平成に変わった時は、ちょうどバブルの真っ盛りだったが、今よりはもう少し冷静に受け止めていたような気がする。
昭和天皇の崩御で年号が変わったというせいもあるのだろう。

日本銀行が発表した全国企業短期経済観測(短観)では、米中の貿易戦争の影響を受けて大企業(特に製造業)の景況感が大幅悪化した。
7ポイントの悪化は6年3か月ぶりの悪化幅である。
日本経済の足元の数字は極めて危うい状況にあると認識しておいたほうが良い。
おそらく1~3月のGDPはマイナスになる可能性が高い。

このような状況で今年10月に消費税を上げることが出来るか?
税収が入る以上にバラマキを行うのだから、景気の大きな落ち込みはないだろう。
しかしこのバラマキはオリンピックまでとかいう期間限定で、せいぜい長くても1年間だ。
問題はオリンピックが終わった後である。
「宴の後の虚脱感」が消費不況を招く可能性が高くなる。

法人税はバブル期の平成元年あたりがピークで、この6年間過去最高の景気が続いているといわれている割に税収が伸びていない。
なぜかというと安倍政権で法人税の減税を行ったからだ。
税収がトータルで伸びているように見えるのは、2014年に消費税を3%上げたからだ。
要するに大衆から消費税で税金を搾り取って法人を優遇しているのだ。
大企業に適応している優遇税をやめれば4~5兆円が浮いてくる。(中小企業並みの税負担を大企業もするべきだ)
今回の消費税などを上げる必要は全くない。また入る税収以上にばら蒔くのなら先送りしても何の問題もないはずだ。

消費税を社会保障に全額回すなどと言っているが、カネに色はない。
政府の懐に入れば如何様にも使える。結局無駄遣いをすることになる。
兵器の爆買いなどその最たるものだろう。

今回の年号は大伴旅人の万葉集からの和歌からとったようだが、
私は旅人の次の歌のほうが好きだ。
「中々に 人とあらずは 酒壺に なりてしかも 酒に染みなむ」
酒が好きだからいっそ酒壺になりたいな。

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