行雲流水の如くに

歯止めなき習近平体制の落とし穴

中国の習近平3期体制が始まった。

ここまで露骨に側近人事をするとは、という当惑が世界中に広まった。

胡錦涛を頭にした共青団グループを排除するやり方は、裏に何かあったのではと連想せざるを得ない。

今月初旬に「習近平軟禁説」が流れたが、それに近い動きがあったのかもしれない。

 

習近平は独裁体制を築いたが、このことが「終わりの始まり」だ。

もはや従来のような高成長は期待できない。

すでに中国は投資バブルに汚染されている。

いつ崩壊してもおかしくないのだが、「隠れた政府保証」でバブル崩壊が起きない。

しかし確実に金融機関の体力を蝕むだろう。

 

富が特権層に集中しており、その格差解消を目指して特権層をつつけば強い抵抗を受ける。

その抵抗を恐れて改革を怠れば国民の怨嗟の声が指導層に向かう。

このような国民の声をなだめるためには経済成長が必要だが、今のような「ゼロコロナ政策」ではまず無理。

 

中国は対米持久戦に腹を括る。

台湾問題がクローズアップされるが、真の戦いは技術競争にある。

特に次世代人工知能・量子情報・集積回路など。

日本もこの分野に参戦しなければ三等国の地位に甘んじることになる。

 

今後は否応なく「信頼ある自由貿易」になる。

信頼できる相手とだけ自由貿易をやる体制に向かいつつある。


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コメント一覧

megii123
べつらさん、おはようございます。
中国の過去の歴史を紐解けば、秦の始皇帝や隋の煬帝のように「過度の独裁を好んだ皇帝」は短期に崩壊しています。
今の習近平体制の「コロナゼロ政策」など明らかにやりすぎです。
民の我慢がどこかで切れます。
その時に今回排除された「共青団のエリート層」がどのような動きをするか、注目ですね。

今のところまだ日本が強い技術部門は、国内に残すべきですね。
ただそれがどこまでできるか疑問ですが、そうすべきです。
逆に労働集約産業は、中国からさらに低賃金の国に動くでしょう。
今後米国、中国、日本は「技術力の熾烈な競争の時代」に入ります。
今の危機感無き自民・公明の政権と過保護になれた経団連企業がどこまでできるか、かなり不安です。
bellavoce3594
仰る通りですね。以前、中国で日本人経営の会社た店が暴動で壊されたことがありました。しかしそれでも中国から引き揚げることは経営上できない企業が多く、それから他のアジア内に経営を移した企業も出てきて、スーパーに行くと衣料品など「マレーシア」「ベトナム」など、以前は「中国製」だったものが他の国の生産に替わってきています。
しかし日本の性産業はこの円安でもとに戻るのかなあ、って思ったりしますが。
先日の中国共産党大会で胡錦涛氏が「連行」されたような状況が世界中に報道され、恐怖を感じました。
新しい首相は「習近平の目だけでその考えていることを察する」などと、もうとんでもない「主従関係」が出て、反対するとどうなるか、大忖度の社会が怖ろしい。
国連も力はなく、日本はどうなるのかとても心配です。
下線を引かれた文、大切ですね。
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