昨日は気温が20度近くになり、雪解けが一挙に進んだ。
吉田兼好も春の方がうれしいようだ。
もののあはれは秋こそまされと人ごとにいふめれど、それもさるものにて、今一きは心もうきたつものは、春の気色にこそあめれ。
白鳥の渡りが続々とシベリア目差して通過していくが、この辺の田んぼでしばし休憩。
クリスマスローズが流行りだしてもう10年くらいになるのだろうか。
この辺の雪深いところでは雪解けが始まる今頃から花がつき始める。
カタクリやエゾエンゴサクに先駆けて咲くので庭が華やかになる。
欠点と言えばこぼれだねでどんどん増えることだろうか。
一昨年は雪が少なかったので同じ時期なのに花付きが良い。
雪解けの進む庭で、鳥の声を聴きながら芽吹き始めたクロッカスやクリスマスローズを眺めている。
一杯(ひとつき)のビールならぬ冷えたウーロン茶などを飲むのも良し。
何も持たぬという人でも天地の恵みは頂いている。 小倉游亀(日本画家)
近くの雑木林で自生しているギョウジャニンニク(行者大蒜)