毛沢東が1949年に中華人民共和国の建国を宣言した。
建国以来紆余曲折はあったが、コロナ過が起きるまでは順調に発展し、世界第2位の大国に発展した。
習近平は自身に忠実な部下を集めて、昨年10月異例の3期目に突入した。
しかし、「驕れるひとも久しからず、ただ春の夜の夢のごとし」だ。
習近平の頭の中は、明の時代の永楽帝のようになっているのか?
(永楽帝は、漢民族として最大版図を築いた皇帝だ)
独裁国家は必ずしも悪とは限らない。
皇帝は、民の生活を安んじている限りにおいて支持される。
民の生活が破壊されると、民は、「天の声」を持ち出して皇帝の首を据え変える。
結構、したたかな国民性だ。
中国の若者が就職難に苦悩しているという。
16~24歳の6月の失業率は21.3%だが、実態は50%程度ではないかと言われている。
こんな状況でも若者が暴発しないのは、それなりに中国が豊かになってなんとか暮らせるからだろう。
習近平の考えは政治と経済とは車の両輪という考えではなく、政治が経済に優先するという考えだ。
結局、経済が停滞して、政治の優先すら守れなくなるのだ。
創業は易く守成は難し 貞観政要