米軍は3日、イラン革命防衛隊のソレイマニ司令官をイラクの首都バグダッドで殺害した。
トランプ大統領の発言によれば、
「ソレイマニがイラクとシリア、レバノン及び中東にいる米外交官と米軍将兵を今にも攻撃しようとしているとの確度の高い情報があったため、攻撃に踏み切った。この攻撃は戦争を起こすためではない」
そして次のようにも述べた。
「イランの人々には深い敬意を抱いている。米国は体制転換を求めない」
どうも言っている内容が支離滅裂で、意味が「ピーマン」だ。
(ピーマンを料理する人は分かると思うが中身が空洞でスカスカ)
相手を殴り倒しておいて相手に敬意を抱いているもないだろう。
そして現地で緊張が高まっているとして米軍部隊約3000人を増派する方針を固めたという。
イランがここで自制できれば戦争に発展する恐れはないだろうが、中東各地に点在する親イランのゲリラ組織が報復に動かないとも限らない。
今回の攻撃は明らかにアメリカ軍がやったと発表しているから、イラン側が簡単に矛を収めるとも思えない。
ところで日本の安倍首相はどうしているのか?
なんと呑気に千葉県袖ケ浦市のゴルフ場で「球転がし」に勤しんでいるという。
そして今月中旬にサウジアラビアやアラブ首長国連邦を歴訪すると発言したのみで緊迫感はゼロだ。
だいたい中東の土地勘を理解しようとしても日本には無理だ。
トランプの本音は「米イラン協議の仲介など余計なお世話だ。お前えは黙って俺の後についてくればいいんだ」
まともに相手にされていないようだ。
そして米国からも中東諸国からも馬鹿にされているのが、調査・研究目的の海上自衛隊の派遣だ。
こんな中途半端なことをするのならば、しないほうがましだ。
危険が迫る地帯に丸腰で自衛隊を派遣する。1月通常国会で徹底的に議論すべきだ。
今度は補正予算も本予算も通さなければならないので、予算委員会をやらずに逃げ回るわけにはいくまい。
戦争というのは何時の時代も愚かなリーダー(片側だけかもしれないが)のメンツの張り合いで始まる。
そしてその理由は現地に駐留する軍隊なり自国の居住者保護という名目をつける。
日本も1931年(昭和6年)中華民国奉天郊外の柳条湖で、関東軍が南満州鉄道の線路を爆破して満州事変が始まった。
「歴史は繰り返す」ということか。