行雲流水の如くに

安倍政権は最悪の事態を想定できないーー常に事実を隠蔽・糊塗してきたからだ

「新型コロナ」問題は極めて重大な局面に来ている。

要するに日本が、武漢市に次いで第二の感染源になるかどうかの瀬戸際と考えるべきだ。

 

安倍首相以下政権幹部は、今のような「ゆるんだ褌」のような対応策を大いに反省して、緊迫感をもってやってもらいたい。

本当にこの政権は「頭から腐っている」ようだ。

当面は「国民の怒り」をぶっけてショックを与えるしかないだろう。

 

例えば小泉環境大臣・森法務大臣・萩生文科大臣などが、「新型コロナ対策会議」を欠席して新年会などに出ていた。

トップが範を示していれば、なりたての新米大臣がこんな緩んだ対応はしない。

安倍首相自身が冒頭の数分だけ出席して、すぐ経済人やマスコミ首脳と会食に出かける。

 

この政権は不都合な事実にぶち当たると、隠蔽・改ざん・破棄などを繰り返してきた。

未だに続いている。

だから今回のようなケースにも真実に向き合わず、「上手くいっている」などの情報を垂れ流す。

そして一部の報道機関が相乗りする。

その結果、「新型コロナ」が蔓延したらどうするつもりか?

 

このような感染症対策が後手に回っているのには「遠因」がある。

国立感染症研究所(NIID)の予算が大幅に削減されていたのだ。

暫定予算が10年前の水準から約20億円、三分の一も減少した。

トランプに脅されて戦闘機を1兆円以上もかけて購入する陰で、国民生活に直結する予算を削減していた。

本当にとんでもない話である。即刻100億円ぐらいの予算をつけて人員増加や設備増強を図るべきである。

 

景気の実態についても誤魔化すつもりだろうか?

昨年10~12月のGDPが年率で7%近く減少したのに、景気は「緩やかに回復している」の表現だ。

なんとしても「消費税増税」のダメージ批判から逃げようとするのか。

事実に向き合わなければ有効な対策は打てないのだ。

 

   難(かた)きを先にし 獲(う)るを後にす

困難なことや、いやなことを先に実行し、得になることや利益につながることをあとまわしにすること


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