岸田首相がウクライナ訪問時に「必勝しゃもじ」を持って行ったという。
あまり目くじら立てる話ではないが、発想の貧困さにちょっと腰が引ける。
広島といえば「もみじまんじゅう」だがそのほうがほっこりすると思うのだが。
ほっこりするーー温かい気持ちになる。気持ちが和らぐ。
また岸田首相は19日に広島で政治資金パーティを開いたが、お土産に「広島サミットのロゴ入りのまんじゅう」を配ったという。
広島でサミットを行う宣伝の意味で配ったらしいが、苦しい言い訳だ。
こういうのを「理屈と膏薬はどこへでもつく」というのだろう。
安倍政権以降、この国から消えたのが「倫理観」であろうか。
子供のころに親から徹底的に教え込まれるのが「うそをつくな」ということだ。
しかし安倍首相は国会で100回以上嘘をついて、恬として恥じなかった。
それ以来、この国から(おもに永田町界隈で)「倫理観」が失われた。
小学生に「道徳教育」を教える前に、国会議員に「論語」でも学んでもらった方が良い。
資本主義が蔓延して、自分の目の前にある利益ばかりを追いかけ、長期的な見方がすっぽり抜け落ちる。
目の前に発生する事柄ばかりモグラたたきのように追いかけても問題は解決しない。
バランスよく短期と長期を睨むべきだ。
林深ければすなわち鳥棲み、水広ければすなわち魚遊ぶ 貞観政要