何事も無いように植物たちは秋の日差しを受けている。
しかし病原菌はひっきりなしに襲って来る。
植物の防御システムはそれを迎え撃つ。水際で食い止める役割は、葉の表面にコーティングされたワックスだ。
コロナウイールスに襲われている我々にとってのマスクみたいなものか。
薔薇(キャラメル・アンティーク)
この辺の森に棲んでいるエゾリスはオニグルミが大好物だ。
今頃ちょうど食べごろになる。
しかしいっぺんに食べきれないので冬の間の食料として、あちこちに隠しておく。
植物には足がない。だからうまいことエゾリスの習性(オニグルミの実を隠す)を利用する。
ところがエゾリスは隠し場所を全部覚えていないので、取り忘れがある。
そんな実から立派に成長して、今年初めて実をつけた。7~8年かかっただろうか。
しかしそんな植物たちの生き方を人間たちは知ってか知らずか、森林をどんどん伐採している。
植物も人間も同じ生命を持つ存在なのにだ。
我々は立ち止まって植物たちに声をかけるべきだろう。
花は鳥を知り、鳥は花を待つ