行雲流水の如くに

道警ヤジ排除事件の裏側を探る

道警によるヤジ排除問題

7月15日札幌市で行われた安倍首相の参院選街頭演説中、「安倍辞めろ」「増税反対」などと声を上げるなどした男女に対し、道警の警察官らが腕や肩をつかみ、引き離した。さらに、政策批判のプラカードを掲げようとした市民団体の女性3人を警察官が取り囲んで止めた。表現の自由の侵害や公務員の職権乱用に当たるとして、道内の弁護士団体が道警に抗議した。

 

ビデオなどを見る限りにおいて、現場の警官がその場の状況を判断してこのような行為を行ったとはとても思えない。明らかに警察庁の上層部からの指示があったとみなさざるを得ない。

雑誌「選択」の記事によれば、

「明らかに警察組織として、反自民、反安倍勢力を阻止する強い意思があったと言わざるを得ない。その元凶と名指しされるのが、警察庁の大石吉彦警備局長だ。全国の警備警察のトップであり、警備方針などを通達する責任者でもある。今回の選挙警備について、不測の事態を防ぐよう強い支持を出したと言われている。なにせ大石局長は今年1月まで、首相秘書官を務めていた人物。-中略ーーこうした警察キャリアの忖度と現場の暴走が一連の過剰警備の原因なのだ。公安だけでなく、警備警察の劣化も始まっている」

 

戦前、警察組織は国家権力の手先として動き、政府に対して批判的な言動を行ったものを恣意的に逮捕、拘禁してきたという暗い過去がある。

戦後そのようなことが起こらないように警察の管理を行う組織として公安委員会が作られた。

警察の民主的運営と政治的中立性を確保することを目的としてこの制度が設けられたのだ。

北海道公安委員会は北海道知事の所轄の下に置かれ、北海道警察を管理している。

もっとも公安委員会と言っても制度としてあるというレベルで強い指導力はない。どちらかというと知事のリーダーシップなり見識が試されるのだろう。

鈴木北海道知事は数回にわたって警察に今回の事件の経過を説明するように要求しているが、道警は調査中とか弁護士から訴えられているとかの理由でまともな返答をしていない。

要するに鈴木知事は菅官房長官の子分だから、適当に受け流しておけばいいとの判断だろう。おそらく警察庁レベルの判断だ。甘く見られたものだ。

 

いずれにしても安倍政権下で検察や警察の政治的中立性が棄損されつつある。

極めて危険な状況にあるという認識を我々は持つべきであろう。


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