行雲流水の如くに

「新しい生活様式」はおそらく定着しないーー人間はそんなに単純でない

コロナ過が騒がれてから「新しい生活様式」なるものが、政府や専門家会議から提言された。

右も左もわからない非常時には、そんなものかと一旦は受け入れる。

しかし人間はもともと忘れやすい動物だ。(年をとればいっそう実感する)

このところのテレビのワイドショウは、河井夫妻の選挙違反事件や北朝鮮の南北連絡事務所の爆破事件の方に移行。

コロナ問題では、「新宿の夜の街クラスター」や「ひるカラ」が話題であまり深刻さを感じない。

 

人間はサルやチンパンジーと同じ動物だ。名古屋市東山動物園の上野吉一企画官によれば、

ホモサピエンスとしての私たちは、そんなに意識的に生きていません。無意識に近づきたい相手とは距離を詰め、離れたい相手は視野に入らないようにして、居心地を良くしている

確かにその通りだ。

不自然な距離(2メートル)、会話ない食事、常時マスクをつけるなど,ずっと続けられるわけがなかろう。

日本人でも不自然に思うわけだから欧米人にしてみたら耐えられないはずだ。

 

コロナウイールス問題は、だいぶ収まってきた。

少し冷静になって当初からの対策で良かった点、おかしかった点を、検証すべき時期に入った。

私が最初から違和感を持っていたのは、小中学生の一斉休校だ。

 

KKR札幌医療センター高橋豊小児科特任部長

小児は家族や施設の成人から感染し、子供同士や成人に感染させる例は少ない。

逆に一斉休校で屋外活動や交流が減ったことが子どもを抑うつ傾向に陥らせ、また親子で自宅に引きこもることで家庭内暴力や子ども虐待のリスクが増す、とする海外の報告もある。

子どもに関する限り、このウイールスが直接もたらす影響よりも関連する被害のほうが大きい。

 

11月ころからおそらくコロナウイールスの第2波がやって来るのだろうが、今のうちにしっかり検証して、有効な対策をとるべきであろう。

安倍政権の「無能さ」は証明済みだから、われわれは「自衛」によって乗り切らざるを得ないのだろう。


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