安部・高市を中心とする自民党保守派は、とにかく中国が憎くてならないらしい。
安倍晋三元首相は自分が首相の時には、習近平主席を国賓として招くとしていたのだが、自分が首相を辞めてからコロッと宗旨替えだ。
いったい何があったのか?
自分の権力欲だけで動く人間のようだから、その理由を詮索しても埒が明かない。
単純に考えれば、やや中国寄りで素直に自分の言いなりにならない岸田・林政権への嫌がらせだけと考えたほうが良いのかもしれない。
安部を中心とする歴史修正主義者たちは、数字をまともに見ることが出来ないようだ。
(彼らの主張を許すとまた再び戦前の愚を招きかねない)
現在の中国の国力を考えたら、台湾海峡の危機を煽るなど「愚の骨頂」だ。
GDPは日本の3倍、軍事力は核兵器を保有し実力は世界第2位。
極東だけに限れば軍事力はアメリカを上回っている。
このような事実を把握したうえで日本はどう動くか?
米中がいまにも戦争を始めるようなことをマスコミは煽るが、米中共にしたたかに右手で拳を振り上げても左手で握手している。
米中の貿易量は落ちていないし、逆に2020年度を見ると中国の対米黒字額は過去最高を記録している。
日本も「したたかに」動くべきだ。
福田康夫元首相は警鐘を鳴らす。
「日本の首脳陣はもっと中国の要人と対話を重ねよ」
今の日本の政界を見渡すと、人物・識見・世界観などから見て与党側では福田康夫元総理、野党側では岡田克也元外相が双璧だろうか。
岸田首相、林外相、茂木幹事長などが次に控えているが、いまのところまだ不明だ。
中国の問題点は多々あるが、それらを十分呑み込んだうえで、「戦略的互恵関係」を築く力量が試される。