自民党の総裁選で名乗りを上げているのは、菅義偉、岸田文雄、高市早苗、下村博文の面々。
菅首相は日ごろから「俺は賭けに強いんだ」と言っているそうだ。
安倍晋三前首相を担いで勝利したことなどが自信になっているのだろう。
「兵は詭道なり」ということをよくわかっているのは菅義偉のみだろう。
(戦いとは所詮騙し合いに過ぎない)
菅は、立候補に色気を見せていた下村博文に政調会長辞任を迫り断念させた。
下村は、細田派の実質的なボスの安倍に頭を下げて支援を仰いだというが、それでは勝てない。
高市早苗は何か勘違いしているようだ。
保守派(極右レベル)のジャンヌ・ダルクになるつもりのようだが、保守の真髄をどこまで理解しているのか?
靖国神社に毎年お参りに行けば良いというものではあるまい。
高市の賛同者は5人から10人と言われているが、それでは勝てない。
岸田文雄は一皮むけたような感じがあるがやはり甘い。
「二階幹事長下ろし」の芽を先に菅義偉に摘まれてしまった。
おそらく菅は、安倍晋三、麻生太郎と水面下で握ったうえで「二階下ろし」に動いたのだろう。
「妖刀村雨」の一振りで自民党内は寂(せき)として声がなくなる。
菅が恐れていたのは河野太郎が立つことだが、その芽も摘んだようだ。
自民党総裁選を盛り上げて雰囲気を変えようとした自民党若手の連中もやはり甘い。
そんな事よりコロナ感染症対策に知恵と汗をかくべき。
安部・菅政治の9年間が日本に何をもたらしたのか、きっちりと次の衆院選で総括すべきだ。