2019年度12月末の株価は23,656円で29年ぶりの高値だった。
この数字だけを見ると日本経済は調子が良いと考えられるが、実体経済はかなり深刻である。
例えは悪いが「厚化粧で素顔がわからなくなった」状態だろうか。
しかし株をあまり所有しない庶民にとっては関係ないことだろう。
政府や日銀は物価を上げようと躍起になっているが、対前年比0,2%程度の上昇だ。
とても目標の2%には届かない。
庶民が消費税増税に唯一抵抗できる手段は、物を買わないことだ。もしくは買うとしても安いところで買うこと。
もっとも企業の方もさるもので、量を減らして値段を上げない、などの手を使うから油断できない。
株価は日本よりもアメリカの株価が危険なレベルになってきている。
すると日本は安全かというとそうでもない。日本の市場参加者の6~7割は外資勢だから連鎖する。
よく年初に「今年の経済を占う」などと経営者や評論家の予想記事が出るが、当たったためしはない。
要するに「先のこと」は誰も分からない。
普段から何が起きても大丈夫なようにしておくことだ。
どこかの大臣が言ったように「身の丈に合わせて」日常生活を送ることだろう。
平凡なる道理は何人も之を知る、而も之を実行するものに至りては、真に非凡の人と謂うべし。
Woodrow Wilson (28代アメリカ大統領)