安倍政権が、遂にと言うべきかそれともやっと崩壊したというべきか、表現に悩むところである。
安倍政権の評価は、人によっていろいろあるだろうが、私はあまり評価しない。
その理由の第一は、自立した日本国を地道に推し進めるのではなく、ますます対米従属の道にはまり込んだ。
その第二は、金融緩和というカンフル注射を打ち続けて今やその呪縛から抜け出せなくなった。
今回の辞任劇のきっかけは、持病の悪化になっている。
しかし1年前に既にこのような状況を考えていた節がある。
拙ブログ2019、9,12 安倍院政を狙っているのか?--改造人事の金属疲労度
「病は気から」ということわざがある。
気持ちがなえてくる兆候は、自分の周りの補佐官や側近を能力を無視して大臣に押し込むところに現れる。
要するに今回が最後の組閣になるかもしれないという予感がそうさせる。
後継総裁選びに岸田、石破、菅の3氏が上がっているという。
その後継者の選び方は、両院議員総会で決める方向のようだ。
これは明らかに石破潰し。
石破以外が後継総裁になれば、まさにいばらの道を歩むことになるだろう。
自民党員の総意で選ばれたという正当性が失われるからだ。野党にとっては望ましい展開だろう。
今一番懸念しているのは、安倍政権の持っていた強権と隠ぺい体質をそのまま飲み込んで、次期政権が継続することだ。
結局一回り小粒になった政権が、自分たちの権力欲の赴くまま、国民の生活そっちのけで、小手先の技を弄することだ。
早期に総選挙を行って国民の意向がどこにあるか「民意を問う」ことが重要になるだろう。