【マンセー】小盛り★医療ネタです【アンチ】

医療ネタの記事を紹介するブログです

研修医の収入残酷物語

2005-06-30 19:14:11 | アンチ
だからバイトもせざるを得ないんです…。

> 研修医年収が100万円アップ 待遇改善で平均365万円
>
>  新人医師の臨床研修が義務化された2004年度の研修医の平均年収は約365万円で、前年度より約100万円の大幅アップになったことが30日、厚生労働省の調査で分かった。
>  従来、収入不足を補う研修医のアルバイト診療が横行し、医療事故の温床とも指摘されたため、国は研修義務化に伴って補助金で待遇改善を図り、その効果が出た形。
>  厚労省医事課によると、調査対象は全国約700カ所の研修先病院で、04年度の研修医約7300人に支払う予定の年間給与額を年度前に尋ねた。
>  大学病院の平均額は03年度より約114万円多い約318万円。国立、公立、私立の別では私立が最も低かったが、03年度の約146万円から04年度は275万円へ一気に2倍近く増えた。
> (共同通信) - 6月30日17時11分更新

お医者様が、研修時代に森永卓郎さんの「年収300万円」本を読むとはとても思えませんし。

田舎の病院で夜勤をすると、一晩当直で何がしかいただけると聞いたことがございます。

だけど、人手不足だからか、二次救急で研修医だけが当直とか言うのは勘弁してほすぃ。
そういうところに運ばれてしまい、助かるものも(ry、だった残念な方を知っているので。

医師の需要と供給も偏っています

2005-06-29 19:49:05 | マンセー
> 医師不足解消に防衛医官を地方派遣、来夏めどに具体案
>
>  厚生労働省と防衛庁が、地域医療での救急医不足を解消するため、自衛隊の医官(防衛医官)を公立病院などに派遣する協力体制を敷くことになった。
>
>  地方で深刻な医師不足への対策を模索している厚労省と、救急現場で自衛隊医官に経験を積ませたい防衛庁の考えが一致した。両省庁は2006年度予算案で関係経費を要求し、来年夏をめどに具体案をまとめる方針だ。
>
>  防衛医官は、自衛隊中央病院(東京都世田谷区)など全国17の自衛隊関連病院や部隊の医務室で勤務している。多くが防衛医科大学(埼玉県)の卒業生で、04年11月現在で全国に906人いる。防衛医官はスマトラ島沖地震の災害現場に派遣されるなど、国内外で活動の場を広げている。だが、自衛隊病院の大半は地域住民に開放されておらず、「医官は専門医としての経験が足りない」との指摘もある。民間病院などに転職する医官も増加。04年度は退官者が78人に上り、任官者数を上回った。
>
>  このため、厚労省と防衛庁は6月から、具体的な派遣方法の検討に入った。厚労省は医師が不足している地方病院の要望をまとめ、仲介する制度の導入を検討。防衛庁は、現在も実施している自衛隊以外の医療機関での医官研修制度を活用する方法を考えている。
> (読売新聞) - 6月27日3時8分更

臨床積むのは大いに結構ですが、遺憾て余剰人員あるんでつか?
退官者数が任官者数を上回ったら、少なくなっていると思うんですけど…。
そういえば、軍医学校出の方が退官した場合のペナルティってあるんでつか(お国?世界平和?に役立つためにお勉強なさっていただかないと困りますよね…、でも滑り止め?に軍医学校も受験する香具師がいると聞いたぞ)?
教えてエロイ人。

千葉県がこけました

2005-06-29 19:38:34 | マンセー
> 健康ちば旅倶楽部:目玉プログラム大不振、目標1000人にわずか14人 /千葉
>
>  ◇県の観光政策
>  「観光立県千葉」の政策の柱として、県が昨年から開始した会員制プログラム「健康ちば旅倶楽部」で、会員数が今年度末目標の1000人に対し、24日現在で14人にとどまっていることが28日、明らかになった。
>  県議会で、宇野裕県議(自民党)の一般質問に、飯田耕一・県商工労働部長が答えた。飯田部長は「非常に厳しい状況だが、会員の獲得に努めたい」と話した。
>  「旅倶楽部」は、「健康づくり」と「観光」を融合させたサービス。「健康支援プログラム」として、木更津市と鴨川市にある2運動施設で体力作りの個別指導を受けた後、自宅で週5回、1日数十分程度の体力トレーニングを行う。その後も定期的に2施設のいずれかで指導を受け、同時に房総半島の観光も楽しんでもらうものだ。対象は60歳前後の首都圏住民で、事業を委託されたJTBグループのサービスが割引価格で利用できる特典も付けて昨年10月、年会費3万3900円(税込み)で始めた。
>  ところが県観光課によると、04年度末で会員はたった8人。特典をやめて会員費を1万8150円に引き下げたが、その後も6人しか会員は増えなかった。同課は「会員が少なくても、約3000万円の予算は広告代などでほぼ全額使う。ムダにならないよう広報活動に力を入れたい」としている。【森禎行】
>
> 6月29日朝刊
> (毎日新聞) - 6月29日16時25分更新

県民から「税金返せ」と言われないことを祈ります。
つーか、県民の健康のための企画をせいよ。

「観光まずありき」だもんね。
Kの国美容整形ツアーじゃあるまいに…。

患者さんの3割は医療に文句を言いたくても言えずにいるって…

2005-06-28 12:16:00 | アンチ
> 医療苦情:
> 患者の3割、泣き寝入り--病院評価機関調査
>  受けた医療の内容や費用、薬に関する苦情を持つ患者の3割以上が誰にも相談できずに泣き寝入りしていることが27日、病院評価の第三者機関「日本医療機能評価機構」の調査で分かった。相談しない理由も「誰に相談していいか分からない」「相談しても解決しない」が8割近くを占めた。調査は今年3月、全国の15~79歳の男女5757人から回答を得た。
>
> 毎日新聞 2005年6月28日 東京朝刊

わからんでもないけど、この何とか機構ってなーに?

矢フォーでみたら、こうありました。

> 日本医療機能評価機構 - 病院を第3者の立場で評価する病院機能評価事業の解説、認定病院一覧他。
ttp://www.jcqhc.or.jp/

天下り先でつか?
認定病院のリストを見ていたら、早い話が、「週刊赤卑とかのランキングに入っている病院いと多し」でした。
そういえば「認定病院になりますた」ってポスターを見たことがあるぞ。
ぐぐると「認定病院の○○病院」なんて出てくるところもあるし。

<追記>
とある認定病院で、認定証を額に入れて提示してあるのをハケーンしますた。

医師の脱税です

2005-06-23 19:27:09 | アンチ
脱税するほど儲けていたんですか…orz

> <脱税>都内の医師2人を逮捕、家宅捜索 東京地検
>
>  東京地検特捜部は23日、東京都北区の医師、村岡謙二(52)と板橋区の歯科医師、李光英(53)の2容疑者を所得税法違反の疑いで逮捕、東京国税局と合同で関係先を家宅捜索した。両容疑者は共謀し、それぞれに所得税の確定申告をさせて所得を分散したり架空経費を計上するなど、所得税計約2590万円を免れた疑い。
> (毎日新聞) - 6月23日11時52分更新

※テーマ違いですが、このニュースのチョウニチ新聞の報道も見たいです。



やっぱりこんなことが発生していますた

2005-06-23 19:18:37 | アンチ
前回のエントリーを裏付けるようなお話です。

> 横浜市青葉区の昭和大藤が丘病院で2002年10月、腹腔(ふくくう)鏡手術を受けた川崎市の派遣社員中沢操さん=当時(29)=が死亡した医療ミスで、神奈川県警は23日、業務上過失致死の疑いで執刀した当時の泌尿器科の医師(39)と医長(60)、当直医(30)の3人を書類送検した。いずれも容疑を認めているという。
>  調べでは、執刀医は02年10月1日、腹腔鏡を使い中沢さんの副腎腫瘍(しゅよう)摘出手術をした際、誤って膵臓(すいぞう)の一部を切断した疑い。当直医は、その後血圧が低下しショック状態になった中沢さんに適切な処置をせず放置。医長は翌2日、緊急手術をしたが膵臓の治療をせず、同月28日、多臓器不全で死亡させた疑い。
> (共同通信) - 6月23日11時54分更新

患者としては、医学会は前エントリーの情報開示汁!


突然ですが、またまた患者がガクブルしちゃうニュースです

2005-06-16 07:44:43 | アンチ
腹腔鏡手術、半数が不合格…一線の医師対象に初テスト

 がんの手術などで、患者の体への負担が少ない腹腔(ふっくう)鏡手術の経験を積んだ医師を対象に、日本内視鏡外科学会が初めて行った技術認定審査で、消化器・一般外科領域の全体の合格率が53%にとどまり、約半数が不合格になったことが14日わかった。

 受験者は日本外科学会など他学会の専門医資格を持つ第一線の医師。それでも、患者数が多い胃や大腸の手術では合格率が40%台と低く、技術格差が浮き彫りとなった。

 腹腔鏡手術は、腹部にあけた数か所の小さな傷から、小型カメラ(内視鏡)や切除器具などを挿入して行う手術。従来の開腹手術と異なり、傷が小さく、術後の回復が早いなど「患者にやさしい手術」とされる。実施件数は増加傾向で、日本内視鏡外科学会の2003年実績調査(腹部外科)では、3万1000件だった。

 しかし、モニターを見ながら長い器具を操り、切除や縫合を行うなど、開腹手術とは別種の技術が求められる。02年、東京慈恵医大青戸病院で、腹腔鏡手術を受けた患者が未熟な技術により死亡した事件を機に、指導者の育成を目的に技術審査が導入された。

 消化器・一般外科領域の審査は、日本外科学会などの専門医資格を持ち、胆のう摘出で50件以上、大腸や胃などの切除で20件以上の腹腔鏡手術を経験した医師が対象。大腸、胃、胆道など、臓器別8部門に計422人が申請した。

 審査は今春、同学会審査委員会(木村泰三委員長)が行い、手術の記録ビデオをそれぞれ2人の審査員が見て、カメラや切除器具の使い方、助手との連携などを総合評価した。合格率は基本技術とされる胆道(胆のう摘出など)が最高の66%で、胃は49%、大腸は40%、食道は36%にとどまった。

 申請者はいずれも病院では、指導的な立場で手術を担う専門医。それでも合格率が低かったことについて、審査を担当した医師は「第三者の評価を受けてこなかったため、自己流のやり方に疑問を持たずに手術を続けてきたのだと思う。切除や縫合の基本ができていないケースもあった」と指摘する。
(読売新聞) - 6月15日10時24分更新


腹腔鏡式胆嚢摘出術が始まって10年くらいになりますか…。
(((( ;゜Д゜)))ガクガクブルブルな結果ですね…。
胆石持ちの患者としては、どこのどの先生が合格者かを公表してほすぃ。
それによってどの病院にいくか選びます。
この手術は、日帰り入院でも出来るほど体に負担のかからない手術ですから、腕のいいところに行きたいですよ。

カルパッチョ先生事件

2005-06-15 21:23:58 | アンチ
2週間ほど前から、カルパッチョ先生というお医者さんが、2ちゃんねるで祭られています。

1 :可愛い奥様:2005/06/10(金) 08:55:55 ID:t4afQ+Xo
粒クリの放蕩3代目が巻き起こした傍若無人・破廉恥極まりない事件の数々

まとめ
ttp://www.geocities.jp/carupaccio2005/
大佐blog(詳しいまとめ)
ttp://blog.livedoor.jp/oisa25012
カルパッチョのサイト 愚痴日記(ミラー)
ttp://umineko774.hp.infoseek.co.jp/
テンプレ
ttp://wave.prohosting.com/~john1252/other/tpl.txt

4 :可愛い奥様:2005/06/10(金) 09:26:18 ID:t4afQ+Xo
555 :番組の途中ですが名無しです :2005/06/10(金) 08:55:13 ID:RGTJEfMK0
・刑法134条1項【医師の守秘義務違反】
・放射性物質を普通の下水に垂れ流し
 人の健康に係る公害の処罰に関する法律 2条
・検死中の画像を公開。手術後(?)の患者の前で記念撮影
 民法710条【非財産的損害の賠償】
・倒れて苦しんでる人を撮影
 民法710条【同上】 
 刑法218条【保護責任者遺棄等】
・治療方法の分らない急患を放置
 刑法218条【同上】
・旅館名を明記&画像付きで放尿したと公言。

 刑法233条【信用毀損及び業務妨害】
 刑法第234条   【 威力業務妨害 】
 威力を用いて人の業務を妨害した者も、前条の例による。
・飲酒運転告白他モラルの足りない行動
 道路交通法65条【酒気帯び運転等の禁止】(原則として、現行犯)
・裁判所内で盗撮、ボクシング選手遺族を誹謗
 (裁判所内では、原則撮影禁止。民事訴訟規則11条)
・スピード違反取締してる警察官をバカ呼ばわり&実名公表
・皇室ブサイク呼ばわり
・患者をアホバカ呼ばわり
 刑法231条【侮辱】(親告罪)
<2ちゃんねるの【放射線物質垂流】カルパッチョ2【温泉放尿医師】 スレより引用しますた>


あたしとしては、「患者さんの許可なく手術写真を公開したらすぃので、肖像権に引っかかる」もありかと思います。

なお、この先生は、今週号の「フラッシュ」にも記事が出ております。

111 :可愛い奥様:2005/06/14(火) 22:18:47 ID:TIG+WWTX
O江のコメント@フラッシュ

>しかし、これまでに写真の患者さんから僕に対して訴えは何もありません。
>放射性物質の件は、面白おかしく書いたもので事実ではありません。
>温泉での放尿も嘘です。
>読者の反応がよかったので・・・・・・。
>迷惑をかけた大学に対して謝罪文を書きました。
>僕のことがネット上にいろいろ書かれ身の危険を感じています。

短いながらも突っ込み所満載の内容だが
最後の1行テラワロス
こいつは「自業自得」という言葉を知らんのか?


112 :可愛い奥様:2005/06/14(火) 22:49:47 ID:BCntg3HT
本屋行ったらフラッシュ売り切れていた・・・・・orz


113 :可愛い奥様:2005/06/14(火) 22:52:25 ID:QH5RHGVw
フラッシュ買って来て読んだ。
写真の患者さんから訴えないって、単純にアンタのページ知らんだけでしょ。

どこまでも馬鹿な男だねー。
<同じく、2ちゃんねるの【放射線物質垂流】カルパッチョ2【温泉放尿医師】 スレより引用しますた>


別にこれはお医者様に限ることではありませんが、「温泉での放尿」記事で良い反応をする読者っているのかしらん…?
それから、放射性物質の件は、たとえギャグだとしても、顔出しでどこの大学のことだか分かるように記載している以上、「○○大学ってRIの管理が…ヒソヒソ」と噂されるという、迷惑をかけるのは当然ですよね…三十路のお坊ちゃまはそこまで想像できないとは、うらやますぃですわ

懲戒免職になったとの事

2005-06-15 21:06:25 | アンチ
先ほどNHKの首都圏ニュースを見ていたら、この先生は懲戒免職になったとの事です。

診察装い「20人撮影した」 都立病院の医師を再逮捕

 東京都立墨東病院の医師による患者の全裸写真撮影事件で、警視庁捜査一課は4日、別の女性も診察を装って撮影していたとして準強制わいせつの疑いで、胸部心臓血管外科部長田辺貞雄容疑者(51)=準強制わいせつ罪で起訴=を再逮捕した。
 田辺容疑者は容疑を認め「性的満足を得るために、6年前から約20人に対し、同じようなことをやった。胸を触ったりしたこともあった」などと供述している。
 調べでは、田辺容疑者は2001年10月、病院内の検査室で、エコー検査をすると装って、女性患者(41)に全裸になるように指示し、自分のデジタルカメラで写真撮影するなどした疑い。
(共同通信) - 4月4日12時59分更新


なお、今日のNHKニュースによれば、ご本人は、「何故このようなことをしたのか自分でも分からない」とのことです。
「愛の電池の欠乏による誤作動」でしょうかね…?

東京医大が特定機能病院を取り消される

2005-06-07 23:36:23 | アンチ
特定機能病院、東京医大は「取り消し相当」

 東京医科大学病院(東京都新宿区)第2外科の心臓外科医(45)が担当した手術で患者4人が相次いで死亡した問題で、厚生労働省の社会保障審議会医療分科会は6日、同病院の特定機能病院の承認について、病院側からの自主返上の申し出を認めず、「取り消しが相当」とする結論をまとめた。

 同省は今後、関係者への聴聞を行い、7月にも最終決定する。

 承認取り消しは、カルテ改ざんにより手術ミスを隠ぺいした東京女子医大病院(2002年9月)に次いで2例目。患者取り違え事件のあった横浜市立大病院は1999年8月に承認を返上し、01年1月に再承認されている。

 同分科会は、東京医大病院の問題を「医療界全体に対する国民の信頼と期待を揺るがした」と判断、同病院からの自主返上を受け入れるのではなく、厚労省が主体的に承認を取り消すことで、問題の重大性を示すことが妥当と結論付けた。

 東京医大病院の外部調査委員会は今年3月、「未熟な医師に手術を任せた結果、死亡例が続いた」とする調査結果を公表。これを受けて、同病院では病院長らが引責辞任を表明したのに加え、診療報酬の優遇措置が受けられる特定機能病院の承認返上も明らかにしていた。

 診療報酬の優遇措置が受けられなくなると、年間収入260~270億円の同病院の場合、3~4億円の減収になるという。
(読売新聞) - 6月6日13時46分更新

<事の発端はこちらです>
「専門医」の取り消し検討 4人死亡の東京医大医師

 東京医大病院(東京)第二外科で2002-04年、同じ医師が手術した心臓弁膜症の患者が相次いで死亡した問題で、心臓血管外科専門医認定機構は8日までに、この医師が持つ「心臓血管外科専門医」の資格取り消しの検討を始めた。
 19日に開催予定の最高意思決定機関の委員会で議論する。認定機構によると、これまでに認定した専門医は約1600人で、取り消し例はない。
 資格は「十分な専門的知識と技量を有する者を認定し、社会から信頼と評価を得る」のを目的に03年に導入。最低20例の手術実績などが申請に必要とされている。
 問題の医師は、02年10月-03年3月に執刀した手術で患者3人が死亡。昨年1月に助手として参加した手術でも患者1人が死亡した。
(共同通信) - 4月8日16時33分更新

東京医大の連続死、技術未熟・改革必要と外部調査委


 東京医科大学病院(東京都新宿区)第2外科の心臓外科医(45)が手術を担当した心臓弁膜症の患者4人が相次いで死亡した問題で、同病院が設置した外部調査委員会(委員長=古瀬彰・JR東京総合病院長)は30日、「技術が未熟で、経験の浅い医師に手術を任せた結果、死亡例が続いた」とする調査結果をまとめた。
 第2外科を統括する石丸新教授(57)の責任についても、「死亡例が連続しているのに外科医のトレーニングのために手術を続けさせた。患者中心の医療という理念に反する」と厳しく指摘した。

 調査委は、心臓血管外科の専門医や弁護士資格を持つ医師ら計5人で構成。問題が明るみに出た2004年12月に設置され、第2外科関係者からの聞き取りやカルテ(診療録)の精査、問題の手術を録画したテープの解析などを行った。

 その結果、4人(当時67~81歳)に対するいずれの手術(02年10月~04年1月)でも、人工弁を縫合する針の使い方や、人工弁のサイズの選択などで基本的ミスが見つかった。

 弁膜症手術とバイパス手術を同時に行った3例目の患者については、人工心肺装置を使用すべきだったのに、途中まで人工心肺を使わない難しい方法を選び、患者に重大なダメージを与えたと分析。複数の冠動脈で行ったバイパス手術の1本については「そもそも不要な手術だった」とした。

 そのうえで、1例目と3例目の患者の手術について、報告書は「高度な技術を持つほかの医師に任せるべきだった」と判断。2例目からは関連病院の経験豊富な医師を助手として招いていたが、「連携が悪く、この医師の技術を十分生かせなかった」と指摘した。

 また、患者や家族に対して、手術の危険性に関する事前説明や、手術後の容体急変の理由説明が、4例とも十分に行われていなかったと認定、院内の安全管理委員会に全く報告しなかった石丸教授らの姿勢も批判した。

 問題の背景について、調査委は「執刀医の決定を含む心臓外科全般の総括が、血管外科を専門とする石丸教授のみによって行われていた。石丸教授が経験豊富な医師を院外に排除し、問題の外科医を手術チームの中心に据えた」と、医局の弊害を指摘。「執刀医を決める教授は心臓手術に熟達し、緊急時は、自ら修復できる技量と経験の持ち主であるべき。医療の質を向上させるための改革を実行するべきだ」と、同病院に求めた。

 記者会見した古瀬委員長は、「平均からみてかなり低い医療が行われた。これだけのことが起きたのに事故でないとは言い難い」と述べた。

 ◆東京医大病院の話「報告内容に関しては厳粛に受け止め、病院として詳細に精査し、対応策の検討を早急に進めている」

2005年03月30日(水) 読売新聞



昔、親がよく「大学病院にいくとモルモットにされる」と言っていました。
こういう事件があると、「ほらね」とか言いそう…。

まあ、今の時代、本気で臨床やりたい先生は、民間病院に行ってもモーマンタイになりつつあるのかもしれません。
民間病院から大学教授になられた方もいらっしゃる時代ですからね(ぐぐったら、偶然か心臓外科の先生でした)。
民間で臨床修行を積んだ先生が教授になられることは患者としてはありがたや、ですが、そうなると、大学病院と民間病院の差別化とは何ぞや?の話になりそうですね。
「特定機能病院とは何ぞや」の話は、また後でのお楽しみに。