イケ監との雑談

2017-04-21 16:24:04 | 仕事
イケメン監督(略してイケ監)は、一日のうち半分くらいは現場に出ているのですが、
あとは事務所で事務作業をしています。
真向かいの机に座っているので、目の保養になります

仕事は真面目にやる人なのですが、雑談も、けっこうおもしろく、楽しいです。

今日は、事務所に届いた横断幕(工事現場に掲げるスローガンみたいなもの)に書いてあった
「5S運動を実施しよう!」から、「5Sって、何かわかる?」と、突然聞かれました。

「えーっと、整理、整頓、清掃、清潔・・・あと一つは何やっけ?」
と言いながら、そばにあった「安全用品カタログ」で、調べて
「しつけ!」
「ピンポーン!そやけど、昔は4Sまでで、5Sなんか言い出したの、けっこう最近やんなぁ?」
「そうそう!最初、5Sって聞いたとき、『何が増えたんやんや?』と、思ったわ」

そんなふうに、私が工事現場で長く働いていたため、
普通の会社に勤める男女とはちょっと違った話題で、妙に盛り上がることがよくあります。

夏場の熱中策対策として数年前から見るようになった「ファン付き作業服」は、
腰回りがブワーッと膨らんでいておもしろい、そして、けっこう高くて2万円ほどする。

とか。

あと、私の仕事ぶりも、かなり認めてくれていて。
この現場で新たに覚えた「JW-CAD」を使って、市へ提出しなければならない
「景観条例なんたらに関する書類」のうち「着色立面図」を、半日で書き上げたし。

その数十枚の書類3部にインデックスを貼りたいので、作っておいてほしいと、
ヘルメットと安全帯を装着し、事務所を、出て行ったイケ監。

透明9mmのテプラで印刷し、インデックスに貼って、彼の机の上に。

戻ってきた彼は、それをじっと見たあと、
「ふつう、人に仕事を頼んだら、『ここをちょっと直してほしい』とか、
 あるのに、バランス的にも、完璧ですね」
と、褒めてくれました。

「○○さんがこの現場に来てくれて、CADや書類作成などやってくれるので、本当に助かる」
と、いつも言ってくれるので、嬉しい。

イケ監のサポート役ができ、めちゃくちゃ、やり甲斐のある職場です。

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しかし、イケ監との世代の差を感じることも、たまにあります。

今日、工事をしている集合住宅の、あるお部屋の洗濯機のふたが壊れたそうで、
それが今回の工事の影響だと、はっきりしているため、なんとかしないといけないらしく。
(洗濯機はどの部屋もバルコニーに置くような設計なのです)

ネットでその機種を調べてほしいと頼まれたのですが、製造中止になっていて、
「譲ります」といったサイトを見ても、同じようなものはなかなか見つかりません。
結局、適当なものを、彼がリサイクルショップで探すことになりました。

その洗濯機の写真を見ると、たしかに、古い。
ナショナルの「愛妻号」。

「そやけど、(イケ監が)めっちゃ古いって言うてたから、二槽式を連想したけど、全自動やん・・・」
と、つぶやくと
「何?二槽式って」
と聞かれて、ビックリ。

しかし、彼は31歳。
二槽式の洗濯機を知らないのは、無理もない。
「洗濯する槽と、脱水する槽が、別々になってて、洗濯物を、何度も移し替えなあかんかってん」
「それって、見たことないわー」
「私の新婚のころは、そんな洗濯機やってん。けっこう、面倒くさかった」

ちょっと面白くなって、わざと聞いてみました。

「ほな、脱水するときに、ハンドルを手で回して、二つのローラーみたいな間から、
 ぺっちゃんこになった洗濯物が出てくるような洗濯機って、もちろん知らんよね?」

「はぁ?いつの時代ですか?」
「昭和30年代・・・・」


(画像検索した写真です)

二槽式を知らない世代が、こんなの知ってるわけないですよねー。