月島だより

この目で見たこと感じたこと

国の無駄使い(その2)

2008-10-28 09:23:47 | 愚考偏考
政府は1996年に科学技術創造立国を目指して、ポスドク(博士研究員)1万人支援計画を打ち出しました。またそれと平行して大学の優れた研究テーマを支援する「21世紀COEプログラム」も発足させました。
計画自体は異議を差し挟むものではありませんが、問題は中身です。今ポスドクの大量失業問題が起きています。ポストドクが企業のニーズにこたえられる人材に育っていないことが一因だといわれています。同様に、高額な資金が投入された研究テーマの中には、十分な成果が得られていないものが少なからずあるといわれています。
もしもそうだとすれば、これも国の税金あるいは資産の無駄使いだといえるでしょう。政府は、このような基本的な政策を推進するに当たって、いささか拙速すぎるように思えてなりません。一気に進めようとするのではなく、結果を見ながら慎重にことを進めようとする姿勢が大事ではないでしょうか。


「シュウメイギク」(昭和記念公園)

昭和記念公園のコスモス(その1)

2008-10-25 11:23:20 | 隅田川散歩
立川市にある国営昭和記念公園には、コスモスが400万本以上植わっていると聞いて出かけてきました。盛りは多少過ぎていましたが、まだ十分楽しめました。数もさることながら、種類が多いことに感激しました。ただし、アアメリカ軍のヘリコプターの音が少々興ざめでした。



上空には米軍のヘリコプターが訓練飛行をしていました。





国の無駄使い

2008-10-18 11:13:13 | 愚考偏考
先日衆議院本会議でおこなわれた麻生首相と小沢民主党党首の国会論戦は面白かったですね。民主党は国の総予算の約10%にあたる20.5兆円の無駄金を医療・介護、子育て・教育、雇用、農林漁業、中小企業、生活支援などにまわすといい、政府はそんなことしたら、それこそ財政破綻につながる絵空事だと断じていました。
国政の議論は国会に任せるとして、私は少し別の角度から国の無駄使いについて、考えてみたいと思います。
先日テレビで、廃棄物のリサイクルの話が報道されていました。日本の廃棄物は質がよいので、韓国や中国などのバイヤーが国内の再処理業者より高値で買って母国へ輸出し、そこで再資源化されているという。新聞紙、ダンボール、ペットボトル、電子部品などの例が報道されていました。しかしペットボトルを例にとって考えてみると、大きな問題があると思いました。一度使ったペットボトルを資源としての繊維やボトルに再利用するためには、出来るだけ異物が入らないようにして回収する必要があります。そのため家庭の奥さん達はできるだけきれいな形で廃棄し、自治体は人手をかけて丁寧に回収しているのです。経済的に見れば、コスト的にはとてもペイしないはずです。それでも、限られた地球資源を大切にするという観点から、資源の回収は大事な作業だといえるでしょう。しかし、それが外国に売られているとしたら、少し話が違います。日本人の清潔好きという美徳や国の税金を使った回収品が外国を利しているとすれば、明らかに税金の無駄使いだといえます。日本はこのような無駄使いが多いように思えてなりません。


「ブルーファン」

キンモクセイ

2008-10-16 20:19:00 | 隅田川散歩
街を歩いていると、どこからともなく甘い香りがしてきました。「ああ キンモクセイだ」と思わずつぶやく。
原産地は中国で桂花といいます。その花びらを使った桂花陳酒は、かの楊貴妃がこよなく愛したとか。なかなかいけます。
兄が見事な写真を送ってくれましたので、ご紹介します。



ベニヒモノキ

2008-10-14 21:03:43 | 隅田川散歩
写真の花はアカリファ・ヒスピダといいます。トウダイグサ科の植物です。和名のベニヒモノキの方がわかりやすいですね。インド・マレー半島が原産地です。同種にキャッツテールという種類があります(原名はアガリファ・ヒスパニオラエ)。こちらの方は、穂の長さが短くて、まさに猫の尻尾のようです。




ノーベル賞受賞

2008-10-10 20:28:46 | 愚考偏考
4人の日本人科学者がノーベル賞を受賞したというニュースが飛び込んできました。暗い事件が続いている中で、久しぶりに明るいニュースでした。受賞会見を聞いていると、彼らがいかに探究心に燃えて、研究に打ち込んできたかが良くわかります。心から「おめでとうございます」といいたい気持ちで一杯です。
今回の受賞に関連して、「日本人の優秀性が認められた証拠だ。これからもどんどん生まれるだろう。」といった話までが聞こえてきます。
受賞した4人のうち南部陽一郎氏は87歳、下村修氏は80歳という高齢で現在アメリカに住んでいます。彼らの研究成果は約50年前にアメリカであげたものです。比較的若い益川敏英氏と小林誠氏も、30年以上前に研究した成果です。
彼らの成果は、物がなかった時代に、旺盛な探究心と情熱を持って研究してきた結果です。ノーベル賞に値する成果を上げている人はほかにも少なからずいるという話も聞きますので、しばらくは朗報が聞けるかもしれません。しかし、その後はどうでしょうか? 日本の現状を考えると、手放しで喜んでばかりは、いられないと思います。


リトンスクウェアに咲いていました。「キダチベゴニア・ドラゴンウィング」というのだそうです。



不良土壌における穀物の生産

2008-10-07 06:13:37 | 愚考偏考
世界の穀物生産量の増加は年1%に留まっていますが、人口の伸びは1.2%です。このまま行けば、早晩世界の穀物需給は深刻な状況に追い込まれるのは明らかです。
一方、世界の全陸地面積の3分の2は穀物が生育できない不良土壌だといわれています。不良土壌を生かすためには、穀物が生育できるような土壌に改良するか、あるいは不良土壌でも生育するように品種改良することが必要です。
日本では遺伝子改変により酸性やアルカリ性の不良土壌でも、米や麦などの穀物が生育する研究がかなり進んでいます。もしもそれらが実用的にも成功すれば、世界の穀物生産にとって大きな朗報になるでしょう。その成果が期待されます。
しかし、この問題はそれほど単純ではないようです。遺伝子改変した作物を実用化するためには、遺伝子操作が果たして絶対安全なのかという点をクリアーする必要があります。地道な研究がさらに必要だということでしょう。

コルチカム

2008-10-05 10:00:11 | 隅田川散歩
和名はイヌサフランといい、ヨーロッパ、北アフリカが原産のユリ科の植物です。面白い植物で、土や水が無くても秋になると花が咲き、冬に葉が出て、夏前に枯れるそうです。
花言葉は「華やかな青春」。花の咲く様子から「裸の貴婦人」ともいわれます。
球根にはアルカロイドの一種コルヒチンが含まれ、劇薬として痛風やベーチェット病に効くと書いてあります。


アメリカディゴ

2008-10-02 18:12:22 | 隅田川散歩
アメリカディゴ(和名カイコウズ)は夏の花ですが、10月になっても、きれいな花を咲かせていました。夏は派手な花がいっぱいに咲いているので、多少うっとうしい感じを与えるのですが、秋になると緑の中に赤い花の集まりが、ところどころで咲いているので、かえって新鮮に写りました。