庭の今

玄関前のビロードのような赤い花が咲く「ツルバラ」は、花びらを豪華に撒き散ってしまった。
「花の命はみじかくて」とは言うけれど、本当にあっという間に盛りがすぎる。

庭の方に植わっているピンクの花が咲く「ツルバラ」は、どうやら四季咲きの種類らしく年中花をつけるが、やはり今の時期が最も沢山咲き誇る。
側の「ジギタリス」の花も今が満開。美しくも不思議な花だ〈写真）。

「ジギタリス」はご存知の方もいるでしょうが、強心配糖体を含む薬草で有名で、昔から強心剤の原料として利用されてきた。
別名を「キツネノテブクロ」という童話のような名前を持っている。
日本でも数年前から花壇の花としても植えられるようになった。

おもしろいもので園芸の花の世界にも流行というものがあり、あちこちの庭に見られると思ったら、いつのまにか別の物に置き換えられてしまう。

その例の一つが日本人に人気のあるという「カスミソウ」である。
我が家の庭にはもちろん、当時多くの家庭の庭に咲いていたのを憶えている。
それが今ではほとんど見られない。

さて「ジギタリス」の花はどうなるのでしょう。

「アジサイ」がぐんぐん大きくなり、庭の一画を占領しはじめた。そろそろ花も付きはじめ、もうじき梅雨の季節がやってくる。