いち・に・山歩!! 

街・山、名所・イベント等、様々な場所に出没!
『よし』・『ゆき』、我が家に住むペンギン?の「ペン太」の散策記です!

箱根は十分に避暑地だった! ~2013.7 箱根・芦ノ湖畔の旅

2013-07-15 22:58:42 | お泊り旅行記(2006~)

 神奈川の小田急線沿線に住んでいるので、「箱根は直ぐそこ」と言う感覚。
小さい時から何度も行っています。
と言う訳で、彼方此方に温泉旅館やホテルが有り、旅行客も大勢見掛ける有名な温泉地である事もよく知っています。
でも、近いから泊まる事は1度も無く、全て日帰りで遊びに行っただけ。
温泉に入った事も有りませんでした。

 今回は、
 「意外と知らない箱根の魅力が有るかも知れない」
と思い、敢えて宿泊する事にしました。

 「大涌谷」や「旧街道の石畳」、「元箱根の杉並木」と「関所跡」、「芦ノ湖の遊覧船」
と言うのが一般的な観光のコース。
全て行った事が有るし、あとは山歩きだと
 「金時山」、「明神ヶ岳」、「明星ヶ岳」、「駒ヶ岳」、「神山」、「三国山」と言った芦ノ湖を取り囲む外輪山を歩いた事が有る。
今回は、箱根登山鉄道の終点強羅(ごうら)駅で下車し、昼食を食べてからケーブルカーに乗りました。
大半の観光客は、終点の早雲山でロープウェイに乗って大涌谷に行きますが、我々は途中で下車して箱根美術館に。
今回の訪問まで知らなかった施設でした。
 此処は苔が地面を覆う庭がとてもきれいな場所。
岡田茂吉が日本の美術品や歴史的に価値の有る物が海外に流れていくのを防ごうと私財を投げうって集めた物が展示されています。
美術品だけでなく、土器などの遺跡で発掘されるような物も多数あり、そこが珍しいし、創設者の思いが伝わる部分です。
館内の大きなガラス窓越しに見える箱根の外輪山が1枚の絵の様で息を飲む美しさでしたね。

 次はバスに乗って仙石原へ。
秋に金時山に登った後、ススキ野原を観に訪れた事が有りましたが、今回はその向かい側の湿原と箱根湿生花園が目的。
湿生花園には『ヒマラヤの青いケシ』として知られる『メコノプシス』が植えられている花壇が有り、開花時には花を見る事が出来る事を知りました。
結構見出が有り、予想外の好印象を抱きました。
近年入園者が減り、厳しい状況の様ですが、自然の川や湿地を利用した物と人工的に手入れした部分とが有りますが、過度に手を入れない状態で良い施設だと思います。 
 テレビの映像や写真でしか見た事が無く、
 「長野や富山の高山の湿地帯に行かないと見られないのかな?」
と思っていた自生する菖蒲やカキツバタ、アヤメが神奈川で見られる事に驚きました。
 「仙石原と言うとススキ野原」
と言う印象が強かったのだけれど、
 「多様な自然環境を残す湿原なんだなぁ」
と、驚きました。

 芦ノ湖畔、遊覧船の発着場である桃源台近くの宿に宿泊しました。
3日間有効の箱根フリー切符を購入していたので、指定区間のバス、ケーブルカー、ロープウェイ、芦ノ湖の遊覧船が乗り放題。
そう言う訳で、普通は観光に使う遊覧船は、宿から目的地への行き来に使う交通機関として利用するする事になりました。
桃源台は、大涌谷、早雲山へと繋がるロープウェイの終点でもあるので、今回は利用しなかったけれど、ロープウェイを宿に向かう為の交通機関として利用する事も可能でした。
宿の位置によっては、この『3日間有効のフリー切符』が格段に役立ちます。

 宿は芦ノ湖畔に有り、湖面で冷やされた空気のせいなのか、山を下って来る空気が、山を越え、森の中で冷やされるのか、朝晩はとても涼しかったです。
 「箱根では標高も低いし、真夏に避暑の地として訪れるには今一つなのでは?」
と思っていたのだけれど、評価が一変しました。
勿論日中に坂の上り下りをしたり、アスファルトの路面の上を歩いていたら熱いけれど、朝晩はひんやりしていてぐっすり眠れます。
これなら充分に避暑地になりますね。

 翌朝、桃源台の遊覧船乗り場からスタート。
フリー切符なので、何回でも乗れるし、途中の湖尻に寄ったり、その場その場の気分やらで行程の変更も可能。

  二子山。
植物の保護と言う理由で、立ち入り禁止なんだよね。
でも、電波施設と言う人工物が有り、管理用の道路が有ったりする。
「植物の保護が唯一の理由なのかな?」
と、邪推したくなるなぁ。
何時の日か、山に立ち入る事が出来る日が来るかな?
そう言う日が来てほしいなぁ。

 遊覧船の前方のデッキは価格帯が異なるので、その後ろのエリアのデッキから景色を見ていました。
タイタニックごっこをしたいのなら、お金を払って前方のデッキにどうぞ。

 芦ノ湖を撮影した写真の多くに登場する鳥居。
NHKのニュースの最後の映像とか、芦ノ湖の光景を流すとt、大概映っていますね。
今回は、初めて此処に行きます。
これは箱根神社の鳥居との事。

 箱根神社に到着。
近年はパワースポットとか縁結びだとか、神社、お寺の参拝ブームで、箱根神社も一段と賑わっている様です。
「パワースポット」
とかいうと、何だかチャラチャラした浮ついた一過性のブームと言う感じで、何だか嫌だなぁ。

 湖畔の鳥居は、神社の参道の鳥居でした。
船を使う神社のお祭りの際は、此処に船が着くとの事。
水に関わる神様となれば、水が有る場所に繋がるとか其処から参道が伸びると言うのも納得ですね。
湖なのだけれど、何だか宮島の厳島神社を思い出します。

 厳島神社の鳥居より小さいのだけれど、芦ノ湖が瀬戸内海で、向こうは本州・・・と、広島に行った際の記憶が蘇ります。

 箱根神社を堪能した後、再び遊覧船に乗って桃源台へ戻り、宿へ。
皆が観光に使う船を普通に交通機関として日に何度も使う・・・。
変な感覚だし、何だか得した気分でもあります。

 宿の部屋からの眺め。
目の前は駐車場で、その向こうに木々、一段下がって道路が左右に伸び、その向こうの木々の更に向こうが芦ノ湖です。
対岸の山は、芦ノ湖の西側に南北に延びる神奈川と静岡の県境尾根。
三国山等の山々で、昔歩いた事が有ります。

 部屋からは湖面は殆ど見えないし、富士山も見えない。
見えるのは目の前の宿の駐車場。
ロケーションには優れていませんが、宿の反対側の「山側の部屋」よりはマシらしく、こちらの方が値段が高いのではなかったかと。


 宿ではお茶のコーラである「しずおか茶コーラ」を。
緑色の『緑茶色のコーラ』でした。
ユキさんは気に入った様子。
私は「へぇ~」と言う感じ。
コーラの味と炭酸が勝ってしまい、お茶の部分が分かり難い感じだったなぁ。
私の舌の問題なのかな?

 最終日は、早起きをして芦ノ湖畔を散歩。
涼しかったし、静かな湖畔は気持ち良かったです。
 「早起きは3文の得」
3文どころでなく、もっと大きな物を得た感じでした。
 「観光地の早朝はこんな様子なんだ」
と、新発見でしたね。

  宿は広い部屋を使ったバイキングの食事。
最後の日の朝はちょっと待たされたなぁ。
食事でときめくような物はないし、付近にお店はないので、物足りない人は事前に買い物をしておき、部屋に持ち込んでおいた方が良いでしょう。
 宿の風呂は、山中から引いてきた温泉。
湯量が少ないので、循環式の沸かし湯で、其処に流れ込む分の温泉が新たに加わると言う感じ。
お風呂で硫黄臭はしませんが、夜間や早朝には山を下りてくる冷気に硫黄臭が有り、宿の周りでそれを感じます。
大涌谷の方からの空気が流れてくるのか、近場でガスが出る場所が有るのか?
 
 宿の部屋や料理、風呂も別段騒ぐ様な物ではありませんし、その割には『箱根価格』と言う感じです。
でも、箱根観光には抜群に良い立地。
騒がしい元箱根と違って静かな場所ですし、その点で
 「その辺の宿より魅力的」
と言う感じもします。
この宿を使う時は、観光で行くコースを考え、上手くフリー切符を利用する事が重要だと思います。

 また行きたいなぁ。


 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿