紫の物語的解釈

漫画・ゲーム・アニメ等、さまざまなメディアにひそむ「物語」を抽出して解釈を加えてみようというブログです。

【ロマサガ2】皇帝ルドン遠征の影に奸臣の姿あり

2010-01-29 21:56:38 | ゲーム全般


【ロマンシング・サ・ガ2】は、プレイヤーがバレンヌ帝国の『皇帝』となり、
さまざまな国でイベントを解決し、その領土を広げていくという少し変わったRPGである。



帝国の長い歴史の中で、皇帝はどんどん代替わりをする。
歴代皇帝の能力やスキルは、『伝承法』という特殊な力によって、
次の代へと引き継ぐことが可能である。



だが、必ずしもプレイヤーの望んだ皇帝が皇位継承権を得るわけではない。
皇位継承者は4人ほど、画面に現われ、プレイヤーがその中から次代皇帝を選ぶわけだが、
その4人は完全ランダム。
ときには、みんな微妙・・・と思うときもあるだろう。

そんな時、多くのプレイヤーがとる行動は、

 『ルドン送り』

と呼ばれる死の遠征である。

帝国首都『アバロン』から南下し、南バレンヌに位置する『ルドン高原』。
ここでは、歴代皇帝の不審死が続出している。




凶悪なモンスターが巣食うこの高原を生きて抜けられる者は少ない。

・・・そう、『ルドン送り』とは、皇帝をひとりこの地に遠征させ、
モンスターに殺させて廃嫡するという恐怖の陰謀劇だったのだ。



こうして、プレイヤーはまんまと自分の望む皇帝を帝位につけられるわけである。



このゲームでプレイヤーは、まるで【三国志】で少帝を廃替させた董卓のような行いを
何度も行ってしまう。行わざるを得ないのだ。

エンディングでは歴代皇帝の輝かしい実績が流れるが、その影で謀殺された
哀しき皇帝たちがいたことを忘れてはならない・・・。

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