
くどいカオのネコとは、【魔法陣グルグル】のおまけ漫画などでおなじみの
衛藤ヒロユキ先生が飼っていたネコのことです。
そのインパクトのあるネーミングと珍妙な行動は多くのグルグル読者のハートを掴み、
彼は一躍人気者となりました。
グルグル連載当初から実に20年以上もの長寿を保っていた彼ですが、
去る2011年1月24日、ついに天国へと旅立っていったようです。
ふいに寂しいものを感じ、グルグル全巻をひっぱってきて彼の活躍を追いました。
今回は【魔法陣グルグル】のおまけ漫画を通じて、くどいカオのネコを偲ぼうと思います。


ネコを飼おうと決意した衛藤先生は、新聞に「ネコあげます」と出していた動物病院で
運命の出会いを果たすことになります。
ここでもらい受けたあきらかに可愛くないやせ細ったネコが、のちに「くどいカオのネコ」として
衛藤先生の漫画に大きな存在感を持って現れるとは、このとき思いもよらなかったでしょう。
この後、彼は順調に育ちます。
ひたすらにくどく、ビシッと・・・。

1992年、衛藤ヒロユキ先生の代表作【魔法陣グルグル】の連載が始まります。
その単行本第一巻から、すでにくどいカオのネコはおまけマンガに登場していました。
ここでは、グルグルおまけマンガで描かれたくどいカオのネコの生態を紹介します。


いきなりスゴイ生態きました!
思えば、これがくどいカオのネコのおまけマンガデビュー第一弾のネタでした。
うちも実家でネコ飼ってますが、こんなこと当然しません。
とにかくインパクト抜群です。


まず人を監視するのが得意というところからしてアレですが、
なんと鏡を使用するというトリッキーさが光ります。
しかも、鏡からのぞいてるカオはとにかくくどいという・・・。


くどいカオのネコは、「長い身体のネコ」でもありました。
とにかく異様に長い身体を駆使して、なんと彼はネコ踊りで進行妨害。
踏まれる危険性を冒してまで何が彼をそうさせるのでしょうか・・・。
以上、3つの習性が紹介された【魔法陣グルグル】第一巻のおまけマンガは、
それなりの反響を得たようで、くどいカオのネコは一躍人気者となったのです。


ネコとしては珍しくもないかもしれませんが、くどいカオのネコはそれはそれは「かむ」ネコだったようです。
ここで「かめば都」というミドルネームが付くわけですが、まぁこの後そう呼ばれることはありませんでした。
というか、本当の名前なんていうんでしょうね、そういえば。


扉が閉まる直前ぎりぎりにすべりこみで外へ出るのが好き!
何故かネコってのは外に何があるのか、開いてる扉から出たがるものです。
くどいカオのネコは扉を閉めた人も気が付かないくらいギリギリにすべりこむようで、
あたかもそのギリギリのスリルを楽しんでいるようであったといいます。

まー、そのあとのことは何も考えてなかったね。ネコですしね。


マタタビで酔ったネコって見たことないんですが、本当にこんな感じになるんですかね。
一度みてみたい。


人が通ると、壁蹴りでスライディング移動。
その後、上で紹介した「ネコ踊り」に突入するようです。
いわばコンボ攻撃です。
なぜそこまで人の進行妨害をしたがるのか・・・。



ネコってせまいところが好きなんでしょうね。
くどいカオのネコは、小さい箱などに無理矢理収まって、得意げにくどいカオをさらすという。
そして、人間のようにねごとまで。
コピー機の上で寝てるのは暖かいからなんですかね。


ゆかいな衛藤先生!


これはどういう意味があるんでしょうね。
発情期?いや、オスだよね彼。


「くどいカオのネコ」「長い身体のネコ」に引き続き、「長い声のネコ」の称号まで得て、
晴れて三冠王となった彼です。しかも、「かめば都」のミドルネーム付き。
以上、あらためて見直してみると、とんでもないインパクトを誇るくどいカオのネコ。
おまけマンガだけの存在なのに、「くどいカオのネコ」と言えば、グルグル読者にとっては
すぐにこのカオが思い浮かぶほど印象的なキャラクターだったはずです。
あぁ、なぜだろう。なんだか涙が出てくるよ・・・。


コミックスカバーの折り込みのコメントにもありましたが、
「くどいカオ」といいつつ、実際はそんなにくどくないはずだとあります。
なるほど、衛藤先生がマンガ向きに誇張してるだけであって、実際はそんなにくどくないはずだと。
そういうことですかね。
では、実際のくどいカオのネコを見てみましょう。
実はコミックスにくどいカオのネコの写真が掲載されています。
それがこれだ!↓

・・・どうでしょう?

実際の姿はどうあれ、読者から「くどいカオのネコ」というキャラクターは受け入れられ、
人気を博しました。
おまけマンガだけのキャラクターでしたが、くどいカオのネコから着想を得たと思われる要素が
グルグル本編にていくつか見受けられます。

ククリが闇魔法結社から入手したグルグル「長い声のネコ」。
比較的よく使用されたグルグルでしたが、この元ネタは間違いなくくどいカオのネコの生態からでしょう。

ネコジタ谷のゴーレム戦でククリがグルグルに失敗し、長い身体のネコが現れます。
これも、言うまでもなく彼の特徴そのもの!

ついには、ご本人登場までしてしまう始末。ちらっとですけど。
そういえば、アニメにも出たようですし、すでにおまけマンガだけのキャラとは呼べないのでは!?

さて。
2003年にグルグルの連載も終了し、くどいカオのネコはゆったりと余生を過ごすだけの
生活になるかと思われました。
しかし、彼のおまけマンガの出演はまだ終わりではなかったのです。
2008年、【魔法陣グルグル】のスピンオフ作品【舞勇伝キタキタ】が『ガンガンONLINE』にて
連載開始されました。
その単行本に、なんと彼の姿があったのです・・・。

そこには、元気に走り回るあの頃と変わらない彼の姿があった・・・!

その後、すっかり医者通いということが明かされましたが、キタキタ二巻の時点で
なんと20歳!
人間年齢でいうとどれくらいなんでしょうか。おじいちゃんですよね、きっと。
しかし、そんな彼ともついにお別れのときが・・・。

先日発売された【舞勇伝キタキタ】第四巻おまけマンガにて、くどいカオのネコが天国へ旅立っていたことが
描かれました。
享年22歳。
その顔や身体や声と同じく、くどくて長い寿命だったようです。
そういえば、うちの実家のネコもそろそろ16,7歳くらいになる頃です。
天寿を考えれば、そろそろお迎えが来てもおかしくないですが・・・。
彼が天国へと旅立ったことを知ったとき、僕はなんともいえない寂しさを抱きました。
そして、この記事を書きながら当時おまけマンガを読んでいたことを思い出しています。
本当好きだったなぁ、このネコ。
ネコとしての生命を非常に長くまっとうしたこともそうですが、
イチ作品のおまけマンガのみのキャラクターとして強烈に存在し、
多くの読者の心のなかに生きた彼のようなネコがいたことは、
ほとんど奇跡に近いことだと思います。
本当にありがとう、くどいカオのネコ。
天国にて安らかに・・・。
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くどい顔のネコも同じくらい好きで、
キタキタ親父に並ぶキャラのような存在に感じてました。
それがキタキタ4巻の末ページで死んでしまったと知った時は、
かなり悲しくなりましたよ・゜・(ノД`;)・゜・
作品を買う楽しみの1つが減ってしまったように感じますが、
生き物なんだし寿命があって当然ですしね。
この場を借りて再び偲びたいと思います。
そしてオヤジの一層の活躍(?)を望む!
少し小さい頃を思い出しました・・・亡くなられていたとは悲しい話
猫の20歳が人間の100歳ぐらいなので22歳の猫はかなりの長寿で中々いないようです
…そうか、100歳越えか。
くどいカオのネコが天国へ旅立ったことに
同じように寂しい思いを抱いてくれる方がたくさんいて
驚いています。
そして改めて、くどいカオのネコのすごさを感じました。
本当に奇跡のようなネコでしたね。
グルグルの後に連載された衛藤先生の
【衛星ウサギテレビ】のおまけマンガにも
くどいカオのネコが登場するようなので
ウサギテレビ探して買おうかなとか思ってます。
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