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紫の物語的解釈

漫画・ゲーム・アニメ等、さまざまなメディアにひそむ「物語」を抽出して解釈を加えてみようというブログです。

【ちびまる子ちゃん】の青春時代

2010-07-03 22:22:12 | コミック全般


【ちびまる子ちゃん】は、静岡県清水市を舞台にして、作者・さくらももこの
小学生時代をモデルにした漫画作品である。
現在では日曜18:00からのTVアニメで、サザエさんと並んですっかり
国民的アニメ番組となっている。

アニメでは、まる子たちは小学三年生から年齢は変わらず、
季節だけが移り変わる「サザエさん時空」のもと物語が展開される。
来週、再来週の日曜も、まる子たちは永遠に小学三年生から
成長せずに日常を繰り返すのである。

しかし、実はまる子の小学五年生~高校卒業までを描いた漫画作品が存在する。
いや、正確に言うと、さくらももこ先生の小学五年生~高校卒業までを
漫画にした作品なのだが、【ちびまる子ちゃん】はさくらももこ先生の
小学生時代の実話を元にした作品なので、ある意味では
【ちびまる子ちゃん】の続編とも言えるわけである。

それは、【ひとりずもう】という漫画作品である。
(同名エッセイを漫画化した作品)

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  小学五年生のももこ



小学五年生になったまる子の日常は、小学三年生のときとは少し違っていた。
周りからはもう「まる子」とは呼ばず、「ももこ」や「ももちゃん」と呼ばれた。
大人の階段を一段ずつ登っており、三年生のときとは違った種類の悩みも抱いていた。





お父さん、お母さん、お姉ちゃんも登場。
さくら先生の実家は八百屋であり、父・ひろしも、母・すみれも
八百屋を営んでいる。
祖父・友蔵や祖母は登場せず。
実は、さくら先生の祖父である、実際の友蔵は相当にイヤな老人だったようで
家族の嫌われ者だったらしい。
【ちびまる子ちゃん】での孫に甘い友蔵の姿は、さくら先生の理想の
おじいちゃんの姿を、友蔵というキャラクターに反映したものだったのだ。
実際の友蔵は、さくら先生が高校生のときに亡くなったが、
亡くなった姿が滑稽だったようで、さくら先生のお姉ちゃんが
大爆笑したという逸話がある。(エッセイ【もものかんづめ】より)



【ちびまる子ちゃん】でもおなじみの、「はまじ」も登場。
小学五年生になっても相変わらずである。
また、【ちびまる子ちゃん】でまる子の一番の親友である「たまちゃん」は
何故か小学五年生時点では登場しない。


  中学生のももこ



やがて、ももこは中学に進学する。



相変わらずのはまじの中学生姿。
たまちゃんの姿は、やはりそこにはない。



思春期真っ只中のももこ。
男子を見る目線も、小学生の頃とは変わっていった。


  高校生のももこ



ここで、ようやくのたまちゃん登場。
どうやら中学は違う学校に通っていたようで、
どうりで中学編にたまちゃんが登場しないわけだ、と納得。



二人は物理部に入部。
アマチュア無線の免許を取ったり、
恋に恋したり、文化祭をダルがったりして、しょっぱい青春を過ごす。



そして、なんとなく志す漫画家への道。



初めて描いた漫画。
コマ割りすらうまく出来ずに苦心しながら描き上げた16ページの作品だった。
ももこは描き上げた作品を「りぼん」へ投稿する。
余談だが、この頃、人気漫画【NANA】の作者である矢沢あい先生も
りぼんに作品を投稿していて、さくら先生とお互い意識し合う関係だったようだ。



夏のある日、ももこは親友・たまちゃんの夢を聞く。
たまちゃんは、高校を卒業したらアメリカへ留学する決意をしていた。
ももこも、「漫画家になる」という自分の夢を初めてたまちゃんに話す。
それぞれの夢に向けて、二人別々の方向へ歩き出していた。


  夢に向けて



高校を卒業したももこは、いよいよ漫画家への道を本格的に歩き始めた。
バイトをしながら作品を投稿する生活を続けるももこ。
やがて、たまちゃんがアメリカへ出発する日が近づいてきた。



二人、手をつないだまま泣いて別れを惜しんだ。
たまちゃんはアメリカへと旅立つ。

そして。
ももこの「りぼん」でのデビューが決まった。



ももこはアメリカのたまちゃんへ手紙を書く。
私の漫画に、いつかたまちゃんのことを描きたいと思う、と。
たまちゃんと私が楽しく過ごした日々のことを、いつか漫画に描けたら、と。

そして、ももこのその思いはやがて【ちびまる子ちゃん】という
作品となって実現し、毎週日曜夕方の日本全国のお茶の間を賑わしている。


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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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セメドキュメントメント (ゆり)
2015-09-18 19:54:44
一人相撲はちびまる子ちゃんの成長姿はまじとは高校生までクラスメイトたまちやんとは高校生の時同じに友蔵おじいちゃんは本当は当時きびい虫の好かないおじいさんおばあちゃん子だったと本当は一人相撲は実話と聞き八百屋さん家族も従兄弟のヨッちゃんも実在の人物か架空のかはまじとたまちやんは実在の実在とみぎわさん花輪君は出で来ないちびまる子ちゃん成長ストーリーは実話が中心
返信する
Unknown (ゆり)
2025-03-29 09:32:20
ちびまる子ちゃんは家族は本当に6人家族入江町で八百屋さん実在の人物たまちやんはまじけんたくんミギワさん花輪くん丸尾くん大野くん杉山くんははまじはニート中年齢は中森明菜松本いよ柏原芳恵小泉今日子私の2歳上いとこのひろあきのお姉ちゃんと自分は同い年七五三でひろあき5歳お姉ちゃん7歳51年前おやが共稼ぎで行き忘れて私は弟の付き添い幼稚園早生まれで弟数え年で神社で千歳飴買ってもらい弟自分もあんたは幼稚園出てから共稼ぎ夫婦は朝晩働いて副業も夫婦昼はサラリーマン夜はレストランのボーイ当時ウエイターをボーイウエートレスはウエートレス夫婦で昼は喫茶店のウエイトレス夜は食堂のウエイトレスボーナスはサラリーマンしてた父そう父ヒロシがサラリーマンなら7月と12月にボーナスもらい 年2回夏はうなぎは静岡市はうなぎの産地うな重新鮮家族で土用の丑の日2回出前冬は並み寿司が上寿司イクラウニ中とロ6人前いとこのよっちやんとお姉さん新婚でついかそう父ヒロシがサラリーマンボーナスもらっている当時サラリーマン家族亭主元気いつも留守がいいいまも亭主子供は元気留守がいい春休みはお母さんおばあちゃんとても憂鬱お姉ちゃん卒業式してその後で春休み普段は父ヒロシは会社ちびまる子ちゃんとお姉ちゃんは学校6時間目まで午後15時まで下校がはるは16時ゴールデンウィーク開けは17時放送委員会が下校放送そう平日は5時間目と6時間目土曜日はお母さんおばあちゃん憂鬱みんな午後はかえって来るお腹すかしてまんがアニメたまごボールの当たるともらえるハウスのたまごめんは本当にご馳走当時サツポロ一番が40円たまごめんn38円1日のおこずかいに8円あれば買えるちびまる子ちゃんは土曜日のお昼たまごめんは材料次第でゴージヤスほとんどゆでたただけのたまごめん又々土曜日お昼のワンパターンは焼きそばちやーはんちびまる子ちゃんの土曜日お昼はワンパターンメニューうちも当時ちびまる子ちゃんと同じ父ヒロシのサラリー入った土曜日はラーメンでもとるかが足り前
返信する

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