男と女

男女間のすれ違い、違い、特徴についての科学的考察

脳の構造と機能について(辞書)

2022-07-19 13:33:12 | 男と女

(男と女)

[脳の構造と機能について]

(ここでは「男と女」の考察について必要なものだけを取り上げる)

「脳の構造と機能」

[大脳]:
脳の全重量の8割を占め、知覚や運動を司る脳の最高中枢といわれる。
大脳は前頭葉、頭頂葉、側頭葉、後頭葉の4つの領域に分けられる。
大脳の表面は大脳皮質(神経細胞の細胞体が集まったもの)に覆われている。

[大脳皮質]:
大脳のうち皮質構造(層構造)を持つ部位を指す。
大脳皮質は、層構造の違いから大脳新皮質、大脳原皮質、大脳古皮質に分類されている。

[大脳新皮質]:
哺乳類になって発達してきた六層構造を持つ大脳皮質の一部で、高度な機能を担う。

[大脳原皮質]:
海馬、扁桃体などがある。これらの部位を総称して大脳辺縁系という。

[大脳辺縁系]:
情動に関係する神経経路を形成している。情動にかかわる領域だが、海馬は記憶の形成に関わっている。

[扁桃体]:
情動にかかわる領域である大脳辺縁系の中心的存在。
情動とは一般的には感情の動きとしてとらえられるが、脳科学的には快・不快・怒り・恐怖・喜びなどの本能的な感情と、それに伴う身体反応をさす。
扁桃体は大脳皮質から送られてくる感覚情報と海馬からの記憶情報を統合して、情動として出力していると考えられる。

[嗅脳]:
前頭葉の下にある小さな部位。系統発生学的には大脳はここから発達しており、もとは脳の基本構造の一角をなしていた。動物では発達している部位だが、人では小さく退化している。
嗅覚情報は大脳皮質の嗅覚部位に伝えられるが、嗅脳で行われるのはあくまで情報処理で、匂いの種類などの判断は大脳皮質で行われる。

「人に残る「古い脳」」

人の大脳新皮質の内側には、進化の過程でたどってきた動物的な脳が組み込まれている。本能や感情をつかさどる大脳辺縁系と、運動に深いかかわりを持つ大脳基底核である。

人の高度な精神活動を支える大脳新皮質の内側には、本能的な活動や、恐怖などの原始的情動をつかさどる大脳辺縁系がある。

[大脳辺縁系]:帯状回、脳弓、側座核、扁桃体、海馬などで構成され、互いに連携っして働いている。
[扁桃体]:神経細胞の集まり。好き嫌いや恐怖、不安といった原始的な情動を支配する。
[海馬]:記憶形成や空間学習にかかわる。とくに、出来事の記憶を形成するのに重要。

「左右の脳のはたらき」

[左脳]:(言語脳ともいわれる)
物事を構築する論理的思考に優れ、言葉を書いたり話したりする言語能力、計算能力に秀でる。

[右脳]:(感覚脳ともいわれる)
視覚情報の全体的な把握や空間内の操作機能を得意とする。

「大脳髄質内の神経線維」(大脳の白質)

[交連線維]:左右を連絡(脳梁・前交連・後交連)
[連合線維]:同一半球内を連絡(弓状線維・鈎状束・上縦束・下縦束・帯状束)
[投射線維]:上下を連絡(内包・放線冠・視放線・聴放線)脳以外の部位へ向かう

[交連線維]:
左右の大脳半球を連絡する。脳梁が最も重要。他に前交連、後交連、脳弓交連などがある。

[脳梁]:大脳縦裂の底部で、左右の大脳半球を結ぶ横走線維束。
[前交連]:第三脳室の前壁をつくる終板の後ろにある横走線維束。
[後交連]:第三脳室後方の中脳水道に連なる部位のすぐ上方にある横走線維束。
[脳弓交連]:左右両側の脳弓を連絡する横走線維束。

[前交連]:
脳梁の前端部にある線維束で,両側大脳半球のうち,嗅覚に関係のある部分を連結する線維から成る。
前部と後部から成り,前部は左右の嗅脳を連結し,後部は両側の海馬傍回および側頭葉隣接部を連絡する。
下等動物ほど発達が良好である。(コトバンクより)

[後交連]:
左右の大脳半球を結ぶ交連の一つ。 左右の視床や上丘の一部を結ぶ働きをする。

(参考)

以上のことは、文章だけでは分かりずらいので、図解したものをネットから拾って別途纏めておいた。

脳の構造と仕組み」(画像)
(「脳の構造」「脳の断面と機能」「大脳の構造1」「大脳の機能」「大脳の構造2」「大脳皮質1(大脳辺縁系)」「大脳皮質2(海馬・偏桃体)」「大脳皮質3(海馬)」「大脳髄質内の神経線維」「交連線維」「脳梁の男女比較1」「脳梁の男女比較2」「脳の情報処理の男女比較」)

 

 

 


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