電卓のすすめ10 からの続きです。
世の中には
1+1=と打って 2 にならない電卓があります。
そして、それらの電卓には根強いファンがおります。
(加算機:シャープ COMPET CS-2130L)
その一つは加算機です。
大きな[+=]キーと[-=]キーが目を引く、加算に特化した電卓です。
1+2+3 -4 を計算するには
1[+]2[+]3[+]4[-]
と打ちます。
1に2を足して3を足して4を引くといったイメージです。
メリットは
521+521+521+123+123
を計算する場合
521[+][+][+]123[+][+]
のように演算キーだけで操作できます。
また、
1+2+4を間違えて1+2+3と打った場合
1[+]2[+]3[+] (あ、間違えた)
[-](今の3を引いちゃえ)
4[+](4を加えよう)
といったように大きな[-]キーを直後に打てば訂正できます。
加算機は速算に適した電卓です。
加算機に慣れている方は普通の電卓が使いにくいようですが、
生産中止になった機種が多く、小さめの加算機は全滅している状態です。
(RPN電卓:HP12C)
RPNも人気がある電卓です。
( ) を使った計算が楽にできるのが特徴です。
RPN電卓はHP(ヒューレッドパッカード)製が主流で[=]キーの代わりに[ENTER]キーを使います。
加算機と同様
1+2+3-4 は
日本語のように
「1に2を足して3を足して4を引く」
1[ENTER]2[+]3[+]4[-]
と打ちます。
損益分岐点=固定費÷(1-変動費÷売上)を例に出すと
売上1000 変動費400 固定費300
のときの操作は
300[ENTER]1[ENTER]400[ENTER]1000[÷][-][÷]
300に1から400を1000で割って(1から)引いて(300を)割る
といった操作方法になります。
この電卓も慣れると普通の電卓が使いにくくなります。
アニメ「ロケットガール」で逆ポーランド記法(RPN)電卓が登場したときに
「二度と普通の電卓を使えない体にしてやる!」という台詞は有名です。
電卓のすすめ12 に続きます。
続編、文具の木の実もご覧ください。