最近、夜中に電話が数回鳴って止むときがある。昔ならいたずら電話だと思ったろうが、今は違う。きっとこれは旅で出会った人からの国際電話なのだ。今までも、いろんな国からの国際電話があった。カメルーンのタクシードライバーがビザ取得のための招待状を欲しいと言ってきたり、セネガルからも同様の電話があった。イランの家族からも「元気ですか?」とよく電話があるし、写真を送ったブラジルの夫婦からもお礼の電話があった。
国際電話はどれほどのお金がかかるのだろうか?ほとんどが裕福でない人ばかり。Eメールをまだしない人たちだ。Eメールならばインターネットカフェでやったとしても安く済ませられるだろうが、電話は違う。
多くの人にとってきっと初めての国際電話だろう。僕だって大学に入るまで、国際電話なんてどうかけてよいか分からなかった。最初はとても緊張したものだ。外国から日本にかける時も同様だ。何回も必死にチャレンジして、やっとの思いでつながった時には、感激したものだ。
だから、彼らももちろん時差など考える余裕などない。都合の良い時にかけてくるのだろうが、中南米からはたいてい夜中に電話がかかってきて、アフリカ、ヨーロッパからは夕方ころにかかってくる。
クリスマスカードを100枚近く送ったからだろう。最近電話が多い。
一昨日は12時頃から3時までに5回コールがあり、そのうち2回は途切れ、3回が僕たちにつながった。そのたびに僕は飛び起き、犬を踏みそうになりながら走って母の部屋に行き受話器を取った母から受話器を受け取る。
一本はペルーのマレーナさん。2000年のゴールデンウィークにペルーを旅したときから知っている友人だ。日本語がしゃべれるので、寝起きでも安心して対応できた。僕たちからのメールの返信がないので、心配だったという。
2本目と3本目はジャマイカの田舎のビーチで一緒にフィッシングをしていた高級ホテルのガードマン。いつも仕事着のスーツ姿で携帯片手につりをしていた。何回かチャレンジした後に、僕らに電話がつながって、感激し、ほっとしたのだろう。やたらテンションがハイだ。
何分かハイテンションで話してきた後、「ところでお前のワイフはいるか?」と聞いてきた。
「寝てるよ。」
「寝てるだって?どうしたんだ?」
「今夜だから。」
「今何時なんだ?」
「朝の3時」
「まじ?はっはっはっはっは。
それは悪かった。電話番号を教えるから電話をくれないか?」
何回も睡眠を邪魔された僕たちは、翌朝みんな文句を言いながらも、男から電話がかかってきたのがうれしかった。
(このインドで撮った写真に象徴されるように、電話線はこの頼りない電線を通じて世界中にアメーバのように広がって繋がり、それが日本の僕たちにつながるのは奇跡のようなものにも思える。)
国際電話はどれほどのお金がかかるのだろうか?ほとんどが裕福でない人ばかり。Eメールをまだしない人たちだ。Eメールならばインターネットカフェでやったとしても安く済ませられるだろうが、電話は違う。
多くの人にとってきっと初めての国際電話だろう。僕だって大学に入るまで、国際電話なんてどうかけてよいか分からなかった。最初はとても緊張したものだ。外国から日本にかける時も同様だ。何回も必死にチャレンジして、やっとの思いでつながった時には、感激したものだ。
だから、彼らももちろん時差など考える余裕などない。都合の良い時にかけてくるのだろうが、中南米からはたいてい夜中に電話がかかってきて、アフリカ、ヨーロッパからは夕方ころにかかってくる。
クリスマスカードを100枚近く送ったからだろう。最近電話が多い。
一昨日は12時頃から3時までに5回コールがあり、そのうち2回は途切れ、3回が僕たちにつながった。そのたびに僕は飛び起き、犬を踏みそうになりながら走って母の部屋に行き受話器を取った母から受話器を受け取る。
一本はペルーのマレーナさん。2000年のゴールデンウィークにペルーを旅したときから知っている友人だ。日本語がしゃべれるので、寝起きでも安心して対応できた。僕たちからのメールの返信がないので、心配だったという。
2本目と3本目はジャマイカの田舎のビーチで一緒にフィッシングをしていた高級ホテルのガードマン。いつも仕事着のスーツ姿で携帯片手につりをしていた。何回かチャレンジした後に、僕らに電話がつながって、感激し、ほっとしたのだろう。やたらテンションがハイだ。
何分かハイテンションで話してきた後、「ところでお前のワイフはいるか?」と聞いてきた。
「寝てるよ。」
「寝てるだって?どうしたんだ?」
「今夜だから。」
「今何時なんだ?」
「朝の3時」
「まじ?はっはっはっはっは。
それは悪かった。電話番号を教えるから電話をくれないか?」
何回も睡眠を邪魔された僕たちは、翌朝みんな文句を言いながらも、男から電話がかかってきたのがうれしかった。
(このインドで撮った写真に象徴されるように、電話線はこの頼りない電線を通じて世界中にアメーバのように広がって繋がり、それが日本の僕たちにつながるのは奇跡のようなものにも思える。)