45日間もいたケニア滞在の目的
僕たちはケニアという国で45日間、しかもその滞在のほとんどを首都ナイロビ郊外のシランガというスラムで過ごしました。このアフリカの旅の中でも、同じ場所に1ヶ月以上も滞在するのは最長記録です。スラムで、ストリートチルドレンのための保育所と学校とを建設・経営している日本人「カマウさん」のところに、住み込みでお手伝いをさせてもらっていたのです。よって、今回のレポートはナ . . . 本文を読む
シランガ・スラムでの生活
僕たちが訪れたシランガ・スラムは、ナイロビの中心からマタトゥー(ミニバス)で45分くらい乗って、そこから歩いて30分くらいかかる離れたところにありました。
スラムというと、都市部のゴミゴミした汚いところを想像しますが、ここは緑も多く、家と家も離れていて広々として、比較的きれいな印象を受けました。ナイロビにあるスラムの中では新しい方で、まだ援助のためのNGOが入っ . . . 本文を読む
僕たちの手伝ったこと
スラムの子ども達の生活をのぞいてみたい。そんな気持ちで来たのですが、残念ながら訪れたのが冬休みの真っ最中だったため、次の学期を始めるための準備に明け暮れました。そのため、滞在中の大半はあまり子どもと接することが出来ませんでした。
その代わり、スラムのワーカーとの共同生活ができ、同様に大変意義深いものになりました。僕はケニア人男性ワーカーと一緒に大工仕事をし、くみこは . . . 本文を読む
ここで信頼関係を築くこと
カマウさんの雇っている教師やワーカーは本当によく代わりました。クビになってしまうことが多いのです。
原因としては、低予算で運営しているため、低い賃金しかワーカーに払えず、カマウさんの期待に応えられるような良い人材を集めることができていないということがあるそうです。アフリカでは一般的にNGOなどの外国の機関で働くと、地元の良い企業で働くより遥かに良い給料が期待される . . . 本文を読む
子ども達に会って
滞在中の最後の1週間は新学期が始まったことで、子ども達が学校で勉強する姿を見ることができました。しかし、教育方法、環境、内容はお世辞にも良いと思えるものではありませんでした。ここの教師陣は、このスラムと隣町から来ている人たちで、教師の資格があるわけでもなく、ほとんど素人なのです。一生懸命やっているのはよく分かるのですが、僕たちの目から見ても、「そのやり方はないんじゃないの?」 . . . 本文を読む
カマウさんに感謝したいこと
カマウさんは子どもといる時以外は、いつも疲れ果てていて、体調も悪そうでした。自分の全力を振り絞って子ども達のために尽くしているのに、ケニアのスラムの現状は一向に良くならないし、逆に悪くなる。ケニア人で協力してくれる人が現れない。子どもの親も協力してくれない。多くの日本人も理解してくれない。後継者になってくれるような日本人もいない。それらのことに落胆し、また何とか状況 . . . 本文を読む
この滞在の後に僕達にできること
このスラムでこれだけ多くのものを見て学ばせてもらった僕達が今後
「何をすべきなのか」
「何が出来るのか」
については、スラムに来てからずっと考えていました。
カマウさんの学校のために日本に帰ってから募金をしたり、ここで感じたことを書いてみんなに知ってもらうということはできると思います。
でも、「スラムで苦しむ人たちが増えている原因は何なのか?それを減らす . . . 本文を読む