吉松真幸のボランティア報告書

鹿児島在住、吉松真幸(仮)の東日本大震災ボランティアレポート ボランティアから帰っても、他の形の被災地支援を模索中。

ボランティアセンター同士でボランティアの融通をする仕組みが欲しかった

2011-04-16 10:56:31 | ボランティアの制度的なこと
僕が石巻でボランティア活動をしていた間、仙台周辺ではボランティアが集まりすぎて、新規の登録を止めたという話が伝わってきた。

一方で、石巻は、被災者の方々からのニーズに対して、ボランティアが圧倒的に足りないという状況だった。

しかしこれは当然だろう。

仙台のような大都市周辺は、アクセスが良い。
僕にしても、もし仙台から石巻に行く高速バスが、地元の方々で満席になるようだったら、無理に乗らずに(地元の方優先だから)、仙台近くの、塩釜か多賀城にしようと思っていた。

アクセスが良いという事は、物資や食料、水の調達もしやすい、という事だ。
今回の場合、2、3日分の水と食料だけ持って現地入りし、それを使い果たしたら、店が開いている仙台に出て追加で調達し、また2、3日活動する、という事も、可能だった。

それで、仙台周辺のボランティアセンター(ボラセン)では、かなりの数のボランティアがあぶれてしまって、どこに行けばよいのか情報がなかなか取れず、右往左往していたという。

その状況を実際に見て、話してくれた方によると、人が足りている地域のボランティアセンターでは、人が足りないボラセン(例えば石巻)があるという情報が、分かる形で示されていなかったともいう。

もしその情報が示されていれば、なかには十分な装備を持ったボランティアも結構いたはずだから、石巻に誘導されてきて、人手不足はいくらか解消されていたかもしれない。

今はどうなっているか分からないけれど、その当時は、ボラセン間で情報を共有し、ボランティアを融通する・・・足りているところから足りないところへ誘導する、そのようなシステムがあればよいのにと思った。

あるいは、現在、仙台駅前から石巻ボラセンへ、日帰りボランティアのためのバスが1往復(朝に石巻に向かい、夕に仙台に戻る)、無料で運転されているけど(4月18日まで)、そのようなバスを、人の足りているボラセンから、人の足りないボラセンへ運行するというのも、ひとつの手かもしれない。

ここ2、3日の伝聞では、石巻には以前より大勢のボランティアが集まってきているようだ。
仙台から石巻ボラセンへの無料バスも、空席が目立っていたのに、積み残しが発生しているという情報もある。
報道で石巻が集中的にクローズアップされたり、石原軍団が炊き出しに行った、という効果もあるかもしれない。

一方で、新たに県外からの受け入れを開始した気仙沼や南三陸では、人手が足りているのか、気にかかる。


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