吉松真幸のボランティア報告書

鹿児島在住、吉松真幸(仮)の東日本大震災ボランティアレポート ボランティアから帰っても、他の形の被災地支援を模索中。

ボランティア休暇制度の拡充を!

2011-05-05 21:15:46 | ボランティアの制度的なこと
こんどのゴールデンウィークには、まとまった休日を利用してボランティアをしようという人たちが大勢いた。
しかし、短期間に大勢が被災地に押し寄せてしまい、受け入れ側の体制が整わずに、受け入れをいったん中止したボランティアセンターもあった。
また、道路事情の改善が遅れる中、ボランティアたちが車で現地に向かい、渋滞を引き起こしたりという事も起きているようだ。

僕の場合、たまたま長期の休暇を取っていたから、3月の下旬から4月の上旬にかけてボランティア活動ができた。
その期間は大学の春休みに当たっていて、当時、ボランティアの現場では、春休みが終わって、学生たちが引き上げてしまうのではないかと、不安の声を多く聞いた。
実際、春休みを利用してきたという学生さんたちと多く出会った。

行楽でもそうだけど、今のこの国は、特定の時期に休みが集中し、よって特定の時期、特定の地域に人が集中してしまう傾向にある。

だからといって、昨年政府が打ち出した、ゴールデンウィークを地域ごとに分散させてしまおうという政策は、あまりにナンセンスだ。

問題は、休みたいときに休めないという、現在の多くの職場にありがちなシステムなのだ。
休みたい時期、休みたい期間というのは、人それぞれだろう。
それを自由にできるシステム・・・職場の繁忙期でない限り、気兼ねなく有給が取れて、好きな時にそれを利用できる・・・そういう事が許されるような環境が作られると、だいぶ良いのではないか。

そうなれば、ボランティア活動という意味でも、特定の時期にボランティアが集中する事が避けられて、効率的に復旧・復興が行なえるのではないか。

いやいっそのこと、企業や事業所が、ボランティア休暇制度を整備して、社員や従業員がボランティア活動に参加する事をむしろ推奨できるようになれば、なお良いと思う。
企業としても、社会貢献策のひとつになるのではないか?


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2 コメント

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お久しぶりです (飛鷹)
2011-05-07 18:55:22
同意権です。
「ゴールデンウィークは控えて下さい」と言われますが、その日じゃないと行けない人がいます。
私も、このゴールデンウィークにここで紹介されていた「まごころネット」に参加させて頂きました。で、今日帰ってきました。詳細は又明日にでも載せれたらいいと思っていますが。
仕分けのボランティアに行った時に、そこのスタッフの方が「以前、会社に了解を得てボランティア活動した方が帰ってきたら会社を辞めさせられた」と。ボランティア行きたいが行けないのが現状であります。
悲しいですね。
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Unknown (吉松真幸)
2011-05-10 22:04:41
遠野まごころネットでの活動、お疲れ様でした。
もう震災から2か月が経とうというのに、まだ被災地は傷跡が癒えない状態なのですね。
心が痛みます。

官民でボランティア休暇制度が広まってきている、というニュースがありましたが、まだまだ日本の「会社社会」に浸透しているとは言えない状態ですね。

会社の了解を得てボランティアに行かれた方が、解雇されたという話は、ショックです。
まだ日本にはボランティアという制度が根付いていないなと思います。
むしろ、会社としても、社員の中からボランティアに参加したという事を誇りに思ってもいいはずなのに。

活動報告、読ませていただきました。
http://blog.goo.ne.jp/sykhdk/e/ffd2a6fd6f581ec09e44ceb1a3cc29a0
本当にお疲れ様でした!

個人の力は微々たるものですが、それでも被災地の方々のお役に立っているはずです。
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