吉松真幸のボランティア報告書

鹿児島在住、吉松真幸(仮)の東日本大震災ボランティアレポート ボランティアから帰っても、他の形の被災地支援を模索中。

ワンゲルの経験と技術がボランティア活動に役立った

2011-04-13 19:49:27 | ボランティア
食べ物も、水も、寝るところも、すべて自分で完結させなければならない。

一旦行ったら、数日は戻って来れない。
その間、食料や水の調達ができない可能性がある。
不測の事態で、一時的に戻って来れなくなるかもしれない。

現地近くまでは公共交通機関を使うが、その終点からは自分の足が頼り。

・・・ボランティア活動の話ではない。
山に行く時の話だ。

山に行く時は、食べ物は基本的に、下界から持っていく。
有名な山なら山小屋があるが、例えばカップラーメンが数百円か、千円以上する場合もある。
水も、どこでも水場があるわけではない。
寝るところも、山小屋があれば泊まれないこともないが、あっても高いからテントを張る。
悪天候で、戻って来れない場合もある。

僕は学生時代、ワンダーフォーゲル部といって、山歩き、山登りをする部に所属していた。
その時の経験が、今回のボランティア活動で、非常に役に立った。
食料や装備など事前の準備から、テントの立て方まで。

ワンゲルだけでなく、その他アウトドア全般についても、言えるだろう。
他にも、ボーイスカウト経験者も、同じような感想を持つかもしれない。

実際、今回のボランティア活動に参加して、いろいろな方と出会ったが、ワンゲル出身とか、アウトドアが趣味とか、そのような方がかなりいた。

違った視点から言えば、アウトドア経験者は、ボランティア参加の敷居が低いという事だろう。

本当は、ここで、
ワンゲル経験者よ、もっとボランティアに参加しよう!!
と呼びかけたいところだけど、おそらくは、みんな家の事とか仕事の事とか抱えていて、それどころではないだろう。
僕だって、たまたま休みを取っていたから可能だった訳で、本当だったら石巻どころか、近所の新燃岳の灰かきのボランティアすらできなかったはずだ。

けれど、本当はボランティアに参加したいと思っているアウトドア経験者は多いはずだし、そのスキルを活かさない手はないと思う。

せめて、ある一定のスキルを持った者が、ボランティアに気兼ねなく参加できるような、社会的な合意とか、仕組みづくりとかがなされて欲しいと思う。


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (慎二)
2011-04-13 21:43:30
先ほどコメントした「アウトドア義援隊」がまさにアウトドア集団でした。
私はボランティア情報を探していて偶然見つけての参加だったのでよく分からずに行ったのですがアウトドアメーカー「モンベル」が母体のボランティア団体らしく皆さんアウトドアをやってる方のようでした。

ベッドルーム(倉庫2階のテント村)を見せていただいたり現地の状況を聞くと経験者だからこそ長期滞在できるんだろうなと感じました。

何の知識も無い自分が被災地に長期滞在できるのかを考えたらとても無理ですし、自分はたまたま近いから行けるだけであって日帰りでなければ自己完結もできないと思います。

本当にアウトドアのスキルを持った人が長期有給休暇で支援にいける制度があるとよいですよね。
返信する
Unknown (吉松真幸)
2011-04-14 04:44:16
アウトドア経験者が全国から、長期滞在で参加し、近隣から、日帰りまたは一泊で未経験の方々が参加する、というのも、ひとつの形だと思います。
これからも大規模災害は起こり得る事ですし、今のうちから、そのような支援制度の枠組みが作れないものか、そしてそのような議論がなされる場が設けられないものかと、思っています。
返信する

コメントを投稿