昨夜も風が強く、テントのフライシートが、夜通しバタバタいっていた。
予定していた活動をすべて終わり、疲れも溜まっていたから、夢さえ見ずに眠り込んでもよかったはずだ。
けれど、寝付けなかった。
まだまだ…いや、これからますます支援の手を必要としている被災地を、離れてしまって良いのかという迷いがあった。
それに、汗かきながら、泥まみれになりながら、被災者の方々に感謝され、僕たちも感謝しながら、決して他では学べない、多くのことを学んだりもした。
けれど、ひとまず撤収する事にした。
強風でテントを畳むのに難儀していた僕を、テントが隣同士という縁で親しくなったKさんが助けてくれた。
テントの事だけでなく、他にも何かとお世話になったお礼に、クラッカー、氷砂糖、ウエットティッシュ、電池、水など、余った食料、消耗品の類を、Kさんに差し上げた。
3か月の長期戦だというKさんからは、とても喜ばれた。
荷物をまとめて、Kさんとボラセンに行った。そろそろみんな集まり始める頃だった。
ケータイのアドレスを交換しあったり、
「今度は災害でないときに、どこかでまた会おう」と言い合ったり、握手を交わしたりした。
そうして僕は、テント村から撤収した。
街のバス停まで歩いた。
早くも、ポカポカ陽気だった。
旧北上川の土手には、来た時にはなかった黄色い花が咲いていた。
予定していた活動をすべて終わり、疲れも溜まっていたから、夢さえ見ずに眠り込んでもよかったはずだ。
けれど、寝付けなかった。
まだまだ…いや、これからますます支援の手を必要としている被災地を、離れてしまって良いのかという迷いがあった。
それに、汗かきながら、泥まみれになりながら、被災者の方々に感謝され、僕たちも感謝しながら、決して他では学べない、多くのことを学んだりもした。
けれど、ひとまず撤収する事にした。
強風でテントを畳むのに難儀していた僕を、テントが隣同士という縁で親しくなったKさんが助けてくれた。
テントの事だけでなく、他にも何かとお世話になったお礼に、クラッカー、氷砂糖、ウエットティッシュ、電池、水など、余った食料、消耗品の類を、Kさんに差し上げた。
3か月の長期戦だというKさんからは、とても喜ばれた。
荷物をまとめて、Kさんとボラセンに行った。そろそろみんな集まり始める頃だった。
ケータイのアドレスを交換しあったり、
「今度は災害でないときに、どこかでまた会おう」と言い合ったり、握手を交わしたりした。
そうして僕は、テント村から撤収した。
街のバス停まで歩いた。
早くも、ポカポカ陽気だった。
旧北上川の土手には、来た時にはなかった黄色い花が咲いていた。