ボラセンでのマッチングまでの待ち時間に、フジテレビのスーパーニュースのインタビューを受けた。
他にも何人か同様にインタビューを受けていたから、僕のカオが電波に乗るかは分からない。
リポーターに、
「どうしてボランティアしようと思ったのですか?」
と聞かれ、
「もともと有給を取って、三陸地方を旅行して回ろうと思っていたら、地震でキャンセルになってしまったのですが、そのままこっちに来ました」
みたいな事を答えた。
「困ったときはお互い様だから、東北の方々が立ち直ろうとするのを、お手伝いさせて頂くために来ました」
とか、テレビ受けしそうなことは、たとえ思っていても、言わなかった。
本当は、以前このブログに書いたように、思い入れのある、大好きな東北が大変なことになっているのを助けようと思って、ボランティアに来たのだ。
けれど、三陸地方をゆっくり回ってみようと思っていたのも事実だ。
地震さえなければ、まだ乗ったことのない三陸鉄道の旅を楽しみ、おいしい魚を食べていたはずだ。
地震がそれをパーにしたのだ。
もう一つ、「地震さえなければ…」と思うことが、僕にはある。
3月11日の午後、僕は一枚の絵を描き始めた。
勤め先の、春のキャンペーンのカタログを入れる封筒のオモテ面を飾る絵。
岡村孝子の歌「風は海から」のイメージで(本当はこれは夏の歌だけど)、春らしく桜の咲く、海を望む丘の風景を描いた。
描き始めたときは、まだ地震が起こっていなかった。
ところが、描きあげて上機嫌で事務所に持っていった時には、津波が東日本の沿岸を襲っていた。
津波を連想させる、ということで、この絵はお蔵入りになってしまったのだ。
地震で全てを失った方々の悲しみ苦しみと比べたら、どうでもいい些細なことだろう。
だけど…
本当に、地震さえなければ!
他にも何人か同様にインタビューを受けていたから、僕のカオが電波に乗るかは分からない。
リポーターに、
「どうしてボランティアしようと思ったのですか?」
と聞かれ、
「もともと有給を取って、三陸地方を旅行して回ろうと思っていたら、地震でキャンセルになってしまったのですが、そのままこっちに来ました」
みたいな事を答えた。
「困ったときはお互い様だから、東北の方々が立ち直ろうとするのを、お手伝いさせて頂くために来ました」
とか、テレビ受けしそうなことは、たとえ思っていても、言わなかった。
本当は、以前このブログに書いたように、思い入れのある、大好きな東北が大変なことになっているのを助けようと思って、ボランティアに来たのだ。
けれど、三陸地方をゆっくり回ってみようと思っていたのも事実だ。
地震さえなければ、まだ乗ったことのない三陸鉄道の旅を楽しみ、おいしい魚を食べていたはずだ。
地震がそれをパーにしたのだ。
もう一つ、「地震さえなければ…」と思うことが、僕にはある。
3月11日の午後、僕は一枚の絵を描き始めた。
勤め先の、春のキャンペーンのカタログを入れる封筒のオモテ面を飾る絵。
岡村孝子の歌「風は海から」のイメージで(本当はこれは夏の歌だけど)、春らしく桜の咲く、海を望む丘の風景を描いた。
描き始めたときは、まだ地震が起こっていなかった。
ところが、描きあげて上機嫌で事務所に持っていった時には、津波が東日本の沿岸を襲っていた。
津波を連想させる、ということで、この絵はお蔵入りになってしまったのだ。
地震で全てを失った方々の悲しみ苦しみと比べたら、どうでもいい些細なことだろう。
だけど…
本当に、地震さえなければ!