goo blog サービス終了のお知らせ 

まるたの日々

まるたです。少しばかり音楽と本とその他趣味の話を。

天才柳沢教授の生活

2008年11月29日 11時41分46秒 | コミック
天才柳沢教授の生活

山下和美

講談社

何でいまさら、こんなものが出てくるかというと、
最近、自分の同僚がアスペルガーであるような気がしてきたので
ちょっと調べてみたからです。

アスペルガーについて書かれた比較的まともなサイト
読んで、ああ、これは柳沢教授じゃないですか!
と思ったわけで。

で、このサイトは比較的まともなんですが、
他のサイトや本なんかを見ると、
アスペルガーで出てくる一次的な兆候と、
一次的な兆候が原因で二次的に作られてしまう人格障害の類が
ごっちゃにされていると思われるものが多く
コミュニケーション能力に問題がある=アスペルガー
と語られてることが多くて、誤解を招いているような気がします。

柳沢教授はアスペルガーによる一次的な障害だけが出ていて、
育成環境に恵まれたのか、二次的な人格障害の類が殆ど出ていないケースのように
思われます。
コミュニケーション能力に問題があっても、
人格障害は殆ど引き起こしてないです。

ちなみに柳沢教授は作者のお父さんがモデルだそうで、
最近の教授はなんだか超人じみてきていますが、
若い巻では、かなり正確にアスペルガーなお父さんの様子が
描写されていたのではないかと思われます。

なお、思われます、ばっかり連発しているのは
はっきりいって、自分は全くこの分野は素人で、
また作者のお父さんに会ったことがあるわけでもなく
想像(妄想?)の域を出ていないからです。

引き続き、妄想な話を続けると、
自分の同僚の様子や(若い巻の)柳沢教授の様子、
上記サイトの中身なんかをあわせて考えると、
アスペルガーっていうのは、ニューラルネットの弱いウェイトを作れない、
あるいは維持できない、もしくは、作れても必要に応じて活性化できない、
ウェイトを作る時には非常に強いウェイトでしか作れない、
だから、なかなか切ることができない、
また、一つのノードから伸びる線の数があまり多くない、
平たく言えば、麻縄でなったようなニューラルネットで脳みそが出来ている、
ということのように思われました。

そういうモデルで、
雰囲気といった漠然としたものが読み取れず、
一方で論理的に破綻が無いことを非常に尊ぶ、記憶力がいい、etc.の
上記サイトに書かれた兆候が殆ど説明できるような気がします。

感情的に不安定なことが多いのも、
一回そういうたとえば「不安」に関するネットワークが出来てしまうと
これを切ることが出来なくなるからで、
一方、そういう「不安」みたいなマイナスのネットワークを作る機会が無ければ
柳沢教授のような人が出来上がると。

ちなみに、自分は工学分野でのニューラルネットは多少かじった(見た?)ことがありますが、
医学分野については全く素人なので、
話的には工学分野のニューラルネットモデル的な話になってます。

で、一方で、
アスペルガーをミラーニューロンの異常で説明しようとするが有力みたいですが、
雰囲気読めない、みたいなのは良く説明できると思うんですけど、
それ以外の部分があまり説明できてない気がします。

自閉症なら説明できるのかも知れないけど。
とすると、自閉症とアスペルガーが地続きというのは
ウソかもしれないと。

いやいや、自分は素人なのでテキトーなこと言ってます。

で、くだんの同僚ですが、
技術的には非常に優秀ですが、なぜか自分をダメダメと思い込んでおり、
見捨てられ不安が強いです。
トラブルがあったときに、
いきなり泣き出されたときにはさすがにびっくりしました。

でも、自分をダメダメだと思い込んで不安に駆られてるのは
二次的な症状だと思うんですね。
一次的な部分は克服不能だとしても、二次的な部分は克服可能ではないかと。
とても優秀な人なので、是非柳沢教授のような人格を目指して欲しいなーと
思います。







音楽劇 ガラスの仮面

2008年08月16日 18時56分40秒 | コミック
ちょうど夏休みだったので、見てきました。
はるばる埼玉まで。やっぱ遠いわ。
お昼の上演でしたが、丸一日これに費やしました。

場所は彩の国さいたま芸術劇場大ホール。
むかーし、音楽ホールの方にゲキチを聴きに行ったことがあります。

演出は蜷川幸雄。
うーん、蜷川先生、wikipediaで調べてみると、
今年はちょいと粗製乱造気味でしょうか。
まじめに演出していたようには思えません。

つーか、そもそもガラスの仮面を2時間チョイの舞台にするって無理。
導入部分をかいつまんで舞台化していましたが、
原作知らない人には、どんな話かもろくにわからないようなすっ飛ばしぶりだったし、
知ってる人は楽しめない程のすっ飛ばしぶりでした。

それに、ガラスの仮面は演劇の天才少女達の話で、
テレビドラマなら、ハイテク使ってそれっぽく見せることが出来ますが、
舞台では、演じる方に本当に天才的な演技力がないと
それっぽく見えません。

マヤ役の人ははしこそうすぎて、「何のとりえもない娘」に見えなかったし、
亜弓さん役の人は、タカビーな単なるヤな女でした(笑)。
月影先生役の夏木マリや速水さん役の人は良かったですね。

そんなこんなで、途中までどこをどう楽しめばいいか全く分からない状態でしたが、
蜷川氏がどこかで、子供達に演劇の楽しさを知ってもらいたい、
みたいな事を言っていたのを思い出し、
ストーリーを楽しむのではなく、
ちりばめられた劇中劇やそれに使われたさまざまな仕掛けを楽しめば良い
と思うようになってからは、結構楽しめました。

そう思うと、椿姫がロメオとジュリエット、灰の城がサロメになっていたのは
納得できました。
でも、そうだとしたら、ジーナのクライマックスはやって欲しかったです。

帰りにパンフを買いましたが、その中で
蜷川氏が、この劇の楽しみ方は一つではなく、世代ごとに違う楽しみ方がある
ってなことを書いていました。
でも、劇中劇とその仕掛けを楽しむ以外の楽しみ方が
ある気はしませんでした。
具体的にどんな楽しみ方が想定されていたのか気になりますね。

個人的には、ガラスの仮面を舞台化するなら、これだけ有名な話だし
もういっそのこと、設定をもらって来るだけの
外伝的なオリジナルストーリーとかにした方が楽しめたんでは、
と思いました。

まあ、夏休みの暇つぶしだし、いっか。







昴再開

2008年07月27日 17時40分03秒 | コミック
昴もスピリッツで再開されてます。
タイトルが変わって
「MOON―昴 ソリチュード スタンディング―」
となり、もうコミックも第1巻が出ています。

感想ですが、なんというか、あれ、
連載休止しないで、あの時期に続き描いちゃったほうが良かったんでは。
行き詰ってたんでしょうけどねぇ。

話は面白いんですよ。でもね、
昴って、色々な事情で真っ当な行動が出来ないいわゆる天才型の性格で、
それとバレエの天才的な才能は切り離せないっていう
設定だと思うんですが、
一昔前はそれでよかったんですよ。

でも、今時の若い子って
天才であるかどうかと全く関係なく、
ああいう社会性が無くてジコチューなタイプ多いしねぇ。
今、昴みたいなキャラを出すと、
単なる出来の悪い現代っ子にしか見えないんですよねぇ。

1巻冒頭の昴が半分仮病で公演をキャンセルする話と
朝青龍の仮病事件が図らずも時期が一致したのは単なる偶然ではなく、
世の中の若い子にそういうことをしそうな子が増えてるってことを
象徴してるような、そんな気がします。

朝青龍日本人じゃないけどさ。

まあ、話は面白いので、今後どうなるか期待です。
昴の性格を直させちゃったらきっと面白くないので
あの性格のせいで周りと起こす軋轢と逆風の中を、
負けず嫌いな性格で乗り切っていき、どこかで
スコーンと抜けるみたいな話だと、読みやすいのかな。
って自分で話作ってどーするよ。

何にせよ、
そこらに転がってる現代っ子とは違うってところを見せて欲しいですね。


ガラスの仮面再開

2008年07月27日 17時13分34秒 | コミック
ガラスの仮面が別冊花とゆめで再開されたようです。
http://www.betsuhana.com/

単行本は42巻まで出ていて、
40巻前後から連載時とは似て非なる内容になっています。
この頃から連載は殆ど休止状態となり
白泉社は、単行本未収録分を特集した雑誌を何回か出していますが、
その内容は単行本にはなってません。

で、パラレルワールドのように、違う内容を単行本として出ていて
もう、連載分の話に戻すのは不可能のように思われる状態でした。
別花の連載が、単行本42巻の続きとして開始されたということは、
もう、昔の連載の話に戻すのは諦めたんでしょうか。

しかし、よくよく考えてみると、
何年かに1度は一応コミックは出し続けているわけだから、
遅々としたペースであっても43巻を描く作業は続けられてきた訳で、
おそらくこれは、43巻を描ききる目処が立った時点で、
それを適当なサイズにちょん切って、新しいストーリーとして
雑誌に掲載した、と見るのが正しいような気がします。

とすると、この連載が長く続く可能性はあまりなくて、
ちょうど180ページ分くらい続いたところで一旦休止になり、
43巻が出そうですね。

前の連載が止まる程の泥沼のきっかけとなった
亜弓さんの事故と目の話がこの後、どんな形で出てくるのか
(出てこないのか(笑))楽しみですね。

なお、
ガラスの仮面は蜷川幸雄演出でこの夏に音楽劇になるんだそうです。
http://eplus.jp/sys/web/theatrix/special/garasu.html
それで、タイミングを合わせて連載にしたのかな?

氷室冴子死去

2008年06月06日 22時25分52秒 | コミック
51歳だそうで。まだ若いのに。
肺がんだそうですが、ヘビースモーカーだったんでしょうか。

若い頃の一時期どっぷりハマって読み漁ってました。
今振り返ると、あんなセンチメンタルな話によくもあれだけハマったものだ
と思いますが、それが若さってもんでしょう。

今でも、平安物は好きです。
コミック化された「なんて素敵にジャパネスク」や「ざ・ちぇんじ」は
時々読み返しています。
そういえば、石坂浩二の演出で「なんジャパ」はテレビ特番になったことがありましたね。
瑠璃姫は富田靖子でしたっけ。

ご冥福を祈ります。

雷句誠小学館を提訴

2008年06月06日 22時18分53秒 | コミック
http://88552772.at.webry.info/200806/article_2.html

ご本人のブログですが、原稿紛失で小学館を提訴だとか。
このブログを読むと、原稿紛失というよりは
これまでの沢山の出来事に対する小学館への腹いせって感じですね。

そういえば、ガッシュは最初こそ面白かったものの、
どんどんつまらなくなっていきました。
当時は、最初のアイデアは編集者のもので、
波に乗ってきたところで、作者の好きに描かせたせいで
バトルばっかりの子供向けの話になったのかと思ってましたが、
これを読む限りでは、そうではなくて、
作者の精神状態がそのままつまらなさに反映したようです。

まあ、今の小学館、全体的につまらないものねぇ。
編集者の質低そうだし。
正直「ブラックジャックによろしく」が小学館に移って
講談社の頃より面白くなってる気が一つもしないんですが、
実際のところどうなんでしょ?
#マンガ買ってないから分かりません。

ところで、どうでもいいことですが、
この「陳述書」、誤字多いし、
文体も常識で考えて、社会人が裁判所に提出するようなものじゃなくて、
まるで、ブログに書くような文体なんですが、
こんなもんでもいいんですね。
弁護士が校閲をあえて入れなかったのは、
本人の怒りの気持ちが伝わるようにってことなんでしょうか。

まあ、何にせよ、気を取り直して
別の出版社に移って、今度はもっと面白い話を書いてくれるといいですね。

太陽の黙示録

2008年05月18日 10時13分55秒 | コミック
っつー、馬鹿馬鹿しいマンガがありまして。

この方の描くマンガは話がある程度落ち着いてきた後はまだ読めるんですが、
導入部分が余りにも馬鹿馬鹿しくて、
しょっぱなにシラケさせられるので、感情移入できないことが多いです。

いきなり話題が横にそれました。
で、このマンガは、
フォッサマグナあたりで日本を北と南に分断する大地震が発生し、
首都圏は沈没、日本は、首都圏を海峡にして南北に分かれてしまうと。
ま、それはあるかもしれないんですが、馬鹿馬鹿しいのがその先で、
災害が発生して、救助に入った中国(北)と米国(南)の軍がそのまま居座って
日本を占領してしまい、
分断された日本を統一し、日本のアイデンティティを取り戻すべく
人々が立ち上がると、そんなお話です。

朝鮮戦争と日本沈没を足して二で割ったのかなぁ、
それにしても、災害に乗じてそのまま占領しちゃうなんて
国際社会からみて許されるわけが無いし、
米国も中国も、そこまでヤクザな国じゃないし、
ありえないよなぁ、なんて考えていた訳です。

で、今回の四川の地震では、
中国当局が他国からの支援の受け入れを決断するのに時間が掛かって
沢山の人の命が失われました。
遅まきながら受け入れた国といえば、日本、台湾、ロシア。
まあ、混乱に乗じて中国を乗っ取ろうとかは
軍事力的に出来ないか、しない国ですよね。

多分、欧米の国々の救助隊の方が活動がすばやいし、
そういう救助隊をすばやく受け入れれば、
沢山の人の命が助かったのに、そうしなかったのは、
「混乱に乗じて中国を乗っ取ろうとする」ことを危惧したのかなぁ
なんて考えてしまいました。

全くこの非常時につまんない心配してるよね、
と思ったんですが、ふと気がついたのが、
もしも、中国が欧米の救助隊を受け入れなかった理由が
本当にそういう心配だったのだとしたら、
中国自身が、他の国の災害に際して、
そういうことをしようと考えたことがあるからではないか、
と思い当たって、ちょっとゾッとした訳です。

しょうもない妄想でした。
本当はどういう理由で遅れたんでしょうね。





お茶にごす

2008年05月01日 10時47分14秒 | コミック
お茶にごす

西森博之

小学館


このブログでは、割合小難しいマンガをご紹介することが多いんですが、
このマンガは、ここで紹介した他のマンガとはかなり路線が違ってます。

西森さんは、いわゆるヤンキーマンガを描く人で、
まるたは暴力的な話は嫌いなんですけど、
この人のマンガは不思議と面白いんですよねー。

ワルなんだけと憎めないキャラとお姫様キャラの対比が面白いというか。
「天使な小生意気」とかもそういう感じでしたね。

「お茶にごす」は
顔つきが怖いせいで小学生の頃からインネンを付けられやすく、
加えて、正義感が強い上に腕っ節も強く短絡思考なので
自分の意思とは関係なく、
あたりのワルに「悪魔」として恐れられる存在に
なってしまった「まークン」と
姿も心も天使のような茶道部部長を中心としたお話です。

高校入学をきっかけにまークンはワルの道を卒業しようと
茶道部に入るんですが、
「悪魔」まークンをまわりのワルが放っておくはずもなく、
ってなお話です。

まークンを象徴するセリフとしては
「ボケを一人倒すと、ボケナスを20人倒さないと収まりません。」
ってなところです。インネン付けてきたボケを一人倒すと、
お礼参りに20人が来てしまうので、倒さなくちゃいけないと。
で、部長を象徴するセリフとしては、
まークンの入部に反対する他部員に対し
「何も怖くありません。私達は彼に何もされてませんよ。」
なんてのがあります。キリスト教の牧師様のようです。

まークンと部長もいいキャラなんですが、
それを取り囲むイケメン「山田」とか凶犬「夏帆」とかもいいキャラです。
この人たちは一歩引いたところからまークンと部長を見ている訳ですが
それなりのサブキャラなので、話にもかなり絡んできます。
そこで、それよりさらにもう一歩引いたところから話を眺めている
チカ(夏帆の友人)というのもいて、この子のツッコミもなかなか面白いです。

最近、ストレスのせいで何を読んでも面白くないとか思うようになってましたが、
(本当に面白くないだけかもしれませんが)
こいつは久々のヒットでした。
第17服「正座バトル」では腹がよじれるほど笑わせてもらいました。




チーの主題歌

2008年04月12日 11時21分58秒 | コミック
チーのアニメ、今週はオリジナル脚本で薄め気味ですが、
お約束でつまらなくなってます。
今まで出てる部分の話だけで作ってしまう方がよくないかな。
話数が少ないので、多分、半年持たないと思いますが、
ショートした期間は諦めるくらいの潔さが必要ではないかと。

それはともかく、主題歌が耳に残っちゃって(笑)。
何度も聞きなおして覚えてしまいました。
最後の「ごろり」がもうなんとも。

絶対可憐チルドレン

2008年04月06日 13時43分30秒 | コミック
「絶対可憐チルドレン」がアニメ化しました。
もともとマンガの「チルドレン」はアニメをすごく意識して作っているようだったので
(リミッターのあのデザインは玩具会社に作って欲しいオーラが全開だった(笑))
お約束のアニメ化なんでしょうか。

しかし、またまたアニメの話題に。
アニメは、よっぽど好きなマンガのアニメ化以外は見なくて、
絶対可憐チルドレンのマンガはすごく好きってこともないんですが、
3月でチャーリーズ・エンジェルは終わっちゃったし、
ERの新シリーズは始まらないし、
ちょっとドラマ系が寂しくなっていて、
興味半分で見てみた「チルドレン」のアニメが面白かったので
録画予約を入れることにしました。保存はしないけど。

アニメの「チルドレン」はマンガとはだいぶ内容が違ってますが、
それでも結構楽しめました。
設定と大筋だけ頂いてきて、好き勝手やってる風ですが、
原作の雰囲気は壊してないんですよね。
今時のロボット・SFアニメ的な要素が盛り込んであるのかな。

普通は、原作と離れるほどつまらなくなるんですけど、
あれは原作が素晴らしいとは言いがたいから(笑)
椎名高志って男キャラをかっこよく描こうとするほど
話がつまらなくなるんですよね。
そういう意味で、二枚目半の皆本ってキャラは微妙だったりします。

で、アニメの方ですが、アニメでは皆本が、
今時の子供の甘やかして欲しい願望を全開に満たすキャラになっているのは
気に入りません。子供受けを狙ってるんでしょうか。
表面的には「チルドレン」のワガママに呆れていても
心の底ではちゃんと愛してるって感じがよかったんですけど。

あと、ハム太郎じゃなくて桃太郎が第1話から登場していて、
桃太郎登場話はやらないんだなぁというのが少し残念。

今後に期待しましょう。




チーのアニメ

2008年04月05日 12時52分51秒 | コミック
ふと気がついたら、一月半も更新してない!
期末は何かと忙しいかったので…。
正直、ネタもあまり無かったし。
ということで、久々の更新です。

チーズ・スイートホームのアニメが始まりましたね。
昔のバケツでごはんのような酷い事になりはしないか
心配していましたが、
原作のほんわかしたテイストそのままで
なかなかグッドでした。
これは、保存版ですね。

ただ、チーの声がちょっとねー。
カスレ気味の声なんですけど(クレヨンしんちゃんの声の人だという噂?)
チーはワガママないたずらっ子だしってことなんだと思うんですが、
チーは子猫で女の子なのに…。
もうちょっと可愛い声にしてくれても。
ていうか、おかあさんの声がぶりっ子系でちょっと引いちゃう感じで、
おかあさんとチーの声、交代してもいいんじゃ、と思いました。

食べ物をおもちゃにしてはいけません

2008年01月26日 09時55分11秒 | コミック
もやしもんのDVD Vol.2を
特典ディスクに惹かれてついつい買ってしまいました。

本編はHDDに録画したのがあるんで、
特典ディスクを見たら!
冒頭がシュールストレミングに挑戦!なる企画で、
もう不愉快極まりないです。
アホウなタレントがキャーキャーわめいてるだけ。

まるたは根が意地汚いので、
食べ物を粗末にする企画ってかなり許せなかったりします。

もやしもんのコミックでも同様のシーンはありましたが
スタンスが微妙に違うんですね。
コミックの方は、自分たちには無理だけど、
菌の力と異文化にはちゃんと敬意を表している感じで、
DVDの方は、ただ臭いってキャーキャー騒いでるだけ。
異文化理解があるかどうか怪しいし、
ましてや菌の力に対する理解や敬意なんてカケラも無いです。

こういうスタンスってアニメにも微妙に出ていて、
例えば、アニメの菌劇場は面白かったんだけど、
というか本編の100倍も面白かったんだけど、
どこかに「菌はフケツ」っていう固定観念がしっかり残ってて
コミック版「もやしもん」とはなんかスタンスが違うなぁって
思ってました。
菌劇場は菌の有用性は分かっちゃいるけど、やっぱり汚い、で終わってて、
コミック版は、菌は汚いと思われがちだけど、本当は生き物の生活には
切り離せない大切なものなんだよ、って感じ。
微妙に落とし所が違ってるんですよねー。

菌劇場が面白いのは、物事を菌の視点から見てるからで、
だとすると菌達が人間と同じように「菌は汚い」って固定観念を
持ってるってのは、どう考えても変なんですよね。
そういうところ、企画の人は分かってないように見えます。

コミックは面白くてもアニメになる段階で
理解の足りない企画と脚本で台無しになっちゃうマンガって
多いですよねぇ。
バケツでごはんとか。
チーズ・スイートホームもアニメ化されるんだけど、なんか心配ですね。
バケツでごはんの二の舞になったりしないだろうか…。

もひとつついでに書くと、自分たちはレインコートに手袋で完全武装しておきながら
なぜ公園の真ん中でビニールシートも敷かずにやる?
芝生の上に汁がたれたらもう掃除のしようも無いでしょ?
実際たれてたし(怒)。
そのまんま放置して帰ったら、この後公園に来る他の皆様に大迷惑でしょ?
芝生ごと抉り取るつもりだったの?
やるんならフジTVの屋上ででもやればいいのに。

愚痴ばかりになっちゃいましたが、
そんなアニメ版「もやしもん」を救っていたのが
菌達のかわいらしさで、
特典ディスクは冒頭のくそったれな企画を除けば、
アニメの菌達がなんであんなに可愛いのかがよくわかる出来で
大満足でした。
菌のCG担当のアーティストさんが、非常に優秀な方だったようですね。
オープニング作るのに費やした期間がなんと1ヶ月!
菌に対する理解というか、勉強する姿勢も並々ならぬものがあったようです。
企画・脚本担当に爪の垢でも煎じて飲ませればよかったんでは。

ちなみにエンディングはクレイアニメだったんですって。
へー。いわれてみれば。
でもオープニングの方が好きだったり:-)。


のだめ新春ドラマ

2008年01月05日 17時59分21秒 | コミック
昨日の第1夜では、
コンクールのオケがプラハ放送交響楽団でした。
ジャパンマネーに負けたのはマカルだけではないらしい(笑)。
演奏してる様子がヤケにサマになってるとは思ったんですよねー。
時々演技してる人も居ましたが(ホルンとか)、
あれも楽団の人なんですかねー。

ところでロランがファゴットになってましたけど、
あれはヴィオラでは演奏のマネすら難しすぎて
出来ないからってことでしょうか。

今日、ロランがらみの話が出てくるのかな?
予告見た感じでは、今日の話はのだめ中心の話で
あんまりマルレの話は出てこないみたいに見えたんですが。

もし、今日ロランが出てこないのに、
日本人役者をロラン役に割り振ったとすると、
この後、何回かスペシャルやるつもりかもしれませんね。

しかし、それを言うなら、
ドラマシリーズであまりにもイメージのかけ離れた外人を割り当ててしまった
オクレール先生はどうなるんだ・・・。

じゃじゃ馬グルーミン★UP!

2008年01月04日 10時00分09秒 | コミック
昔好きだったじゃじゃ馬グルーミンUp!
読み返してました。

改めて読んでみると、
ひびきってとてつもなく性格悪いですねー(笑)。
美人でちょっとばかり馬に乗れる以外に取柄ないし。
馬の牧場育ちで馬の育成の仕事してれば
馬に乗れるのは仕事であって当然で、
美人なのはご両親のおかげで本人何も努力してないし、
そういう風に考えると取柄らしい取柄がない。
自分勝手でワガママで人の気持ちが全然理解できない
思いやりのかけらもない娘。
照れ屋とか不器用とかでは済まされない
コミュニケーション能力が決定的に欠けてる娘。
実際、かなり関係が進んでなお、駿平に向かって
自分は駿平より馬が好きだと平気で言ってのけてるし。

どうして駿平がこんな娘に惹かれたのか良く判らないんですよね。
悟の方は昔のエピソードなんかもあって、
アルテミスとだぶらせてた為と思えば納得も出来るんですが。
連載中も駿平はたづなとくっついたほうが上手くいくんじゃないかと
思ってましたが、
今読み返してもやっぱりそう思います。
実際、駿平がひびきを好きになる、何かこれといったきっかけはないんですよね。
ある日突然意識し始めていて、
梅さんに「キミ、ひびきちゃんに恋してるわ」
って言われて、無理やり恋してることにして話を続けさせられた感じ。

もっとも、連載当時は、ひびきよりたづなかあぶみとくっついた方が
絶対身のためとは思いましたが、
ひびきが性格悪いとまでは思わなかったんですね。
で、ふと、今の世の中の人に対する許容範囲の狭さが
読む側に影響してると感じました。

つまり、昔は、ひびきみたいな感じの悪い娘でも、
周囲はそれなりに美点を見出して
多少はみ出したところは許容して付き合っていけたんですが、
今は、そういうことが出来なくなっていて、
ちょっとおかしいところがあれば、
すぐに気に入らないっていって無視したり、いじめたりするような風潮が
こっちにも影響してるんじゃないかと。

若い子たちの間では、「自分のキャラ」に応じた振る舞いが要求され、
それ以外の振る舞いはタブーみたいな雰囲気があるらしいですが、
それって、ある程度固定化された役割に基づいた反応以外には順応できない、
受け入れられないってことですよね。
もう、ひびきみたいなキャラは役割が与えられず孤立するしかない。
じゃじゃグルは約10年前のマンガですが、
もし、今同じようなテーマで連載をしようとしたら、
ひびきの性格はもう少しマシな物にしないと、
受けないんじゃないかと思いました。

で、そんなことを考えていると、
最近のマンガって、なんかどうも、インパクトが弱くて
これといった大物が無いように感じるのは、
若い子の固定化された「キャラ」概念に対応したキャラクターの動かし方に
引きずられて、話のバリエーションが減っているせいではないかと。

つまり、昔はひびきみたいなキャラでも、駿平とは上手くいかなくても
他の人とは上手くやっている人として描けた訳ですが、
今、こういうキャラを導入しようとすれば
周囲から浮き上がって孤立したキャラとして以外に描けなくて
そのステレオタイプな描き方に押さえつけられて
話のバリエーションが減っているんではないかと。

なぁんか、つまんないですね。


ピアノの森DVD

2007年12月31日 17時47分45秒 | コミック
ピアノの森のDVDが出たので買いました。

いやー、予想外に良い出来でした。
あのその場の勢いだけで描いてたような話が
とても良くまとまってました。
学校推薦の優良映画って感じ(笑)。
いや、決して悪い意味ではありません。
子供に見せたいなぁと思うような心温まる映画に仕上がってました。
ただ、主人公はカイじゃなくて修平になっちゃってましたね。

マンガのほうは、カイの並外れた天才を褒め称えるような
無茶なエピソード満載なんですが、
映画ではそういうのをガスっと全部削っています。
カイはもしかしたら自分の身近にもいるかもしれない、
たまたま手が良く動いて、音を覚えたり、作ったりする才能があるけれども
これといった指導を受けたことがなく、
天才的だけれども、そのまま放っておけば、何も起こらないまま
その才能と関係ない将来に進むであろう子供として描かれています。
子供時代ののだめに近い雰囲気ですね。
実際、そういう子って時々いると思うし。

で、映画では真剣にピアニストを目指す修平が
好き勝手に気の向くままにピアノを弾くカイに出会って
自分の音楽への情熱を再確認するという話になってます。
カイの天才が後ろに隠れたせいで非常に話が自然になり、
子供たちの心の機微が良く出ています。

ただ、惜しむらくは、修平をメインに持ってくると、
誉子ちゃんの話が蛇足になっちゃうんですね。
100分の映画でしたが、後1時間あれば、カイを中心に持ってきて、
森のピアノが焼けるところまで出来たと思うんですが、
子供向け映画で時間の制約があったんだと思いますけど、
ストーリーは一次予選で終わっています。
誉子の話は、カイ中心のストーリーで
カイのピアノに強く影響を受けた
2次予選までやって初めて意味を持つので、
一次予選までの話に入れ込むと、何の意味があるのか良く判らない
エピソードになっちゃうんですね。
1次予選の誉子の話は良い話だけれども、
その時点では修平にもカイにも殆ど影響していないので。

声優さんは、本職じゃなくてタレント起用だったようなんですが、
(実は一人も知らない(笑))
時々、あ、棒読み、ってところも有りましたけど
そんなにおかしくはなかったですね。
逆に本職の声優さんって、
フツー、こんなしゃべり方しねーよ、みたいな
大げさで不自然極まりない極端な抑揚でしゃべることが多いので
タレント起用も、かえって自然な感じになって良かったかもしれません。

なお、カイと阿字野のピアノはアシュケナージが弾いたそうなんですが、
映画のほうがすごく良く出来ていて、そっちに集中していたので
あんまり音楽どうこう考える余地が有りませんでした。
でも、映画の雰囲気を壊さないピアノだったと思います。

映画を見た後、ショパンのピアノソナタ3番を聴きなおしたくなりました。